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<レーダー>NHK会長進退に言及できず/問われる経営委の任命責任
「しんぶん赤旗」 2014年1月30日 日刊紙 14面
籾井(もみい)勝人NHK会長の就任会見(25日)での「従軍慰安婦」問題など数々の発言に対し、国内外から厳しい批判が寄せられました。当然、この暴言後の28日に開かれたNHK経営委員会の成り行きが注目されました。
当初から不安視
会長の任免権を持つ経営委員会(委員12人で構成)は、文字通りNHKの最高意思決定機関です。NHK会長の資格が問われる籾井氏のような人物を、昨年12月20日に全員一致で選任した委員会の任命責任を問う声が上がったのも当然のことでした。しかし、浜田健一郎委員長(ANA総研会長)は委員会後の会見で、「会長の進退に関する意見は出なかった」と述べました。
ただ「公人の自覚が足りない」など厳しい意見が相次いだことは確かなようです。
実は、12月の委員会の議事録によると、籾井氏の「所信表明」を聞いた複数の委員から、その言動を不安視する声が上がっていました。
美馬のゆり委員(公立はこだて未来大学教授)=「特に言葉を大切にする公共放送として、誤解されることがないよう言葉の選び方には留意していただければ」
室伏きみ子委員(お茶の水女子大学教授)=「心配なのは、ご発言が誤解を招く可能性もあるのではないかと思っています。失言があった場合は、経営委員会として苦言を呈することも必要だ」
宮田亮平委員(東京芸術大学学長)=「ちょっとした一言が誤解を招き、それを解消するためにばく大な時間がかかることがある」「発言には留意していただきたい」
一連の懸念や注文の背景には、昨年12月発行の週刊誌での籾井氏インタビューがあったと思われます。ここで同氏は「NHKに限らず、テレビの報道は皆おかしい」など、全てを切って捨てるような物言いを繰り広げていました。
百田氏の異常さ
懸念が現実になったのですから、速やかに過ちを正すのも経営委員の大きな仕事のはず。委員会で籾井氏の発言を冷静に検証し、会長の資格や進退をも含めて、自由闊達(かったつ)に議論が行われる空気があったのでしょうか。
ここで注意を向けたいのは、安倍首相が送り込んだ経営委員の存在です。その代表格、作家の百田尚樹委員は27日にツイッターで、毎日新聞が経営委員会側から籾井発言に「失望の声」があったと報じたことに、「少なくとも経営委員である私は何も言っていないぞ。誰が失望したんや! 名前書けや」と脅しのような書き込みをしました。
続けて「NHKの事務方か経営委員に毎日新聞のスパイがいるのだろうか…」「籾井会長を非難する経営委員が誰なのかを、この目で確かめないとあかん」とエスカレートさせます。
「失望した」という意見をのべる委員を「スパイ」扱いし、その人物を特定しようという異常さ。こんな人物がいる委員会で、まともな議論ができるのかという疑問もわいてきます。
放送法で、経営委員は「公共の福祉に関し公正な判断をすることができる」人物と定めています。籾井氏を会長に選出した経営委員の責任はもちろんですが、百田氏のような人物を経営委員に押し込んだ安倍首相の責任も厳しく問われます。 (佐)
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<参照>
会長選出の会議ですでに籾井氏については失言が心配されていたようだ。
http://blog.livedoor.jp/gataroclone/archives/35996145.html
<NHK>解説 内部から疑問の声…新会長の慰安婦発言(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140126-00000001-mai-soci
http://megalodon.jp/2014-0130-1426-00/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140126-00000001-mai-soci
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