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2014年1月29日
選挙は主権者のもの。
選挙は主権者のためのもの。
そして、その選挙は、メニューの中から選択するもの。
それぞれの主権者がメニューの中から選択して注文するが、提供されるのは、メニューのなかのただひとつの料理だけだ。
自分の選んだ料理とは直接関係ない。
注文された料理のうち、もっとも注文の多かったメニューが全員に提供される。
しかも、この料理は、メニューから注文しなかった人にも強制的に提供されることになる。
最大のポイントは、一番注文の多い料理が一品だけ提供されることだ。
少数の人たちが、この料理が絶対に良いと考え、それを注文しても、その注文が第一位の注文料理にならなければ、その料理は提供されない。
舛添、細川、宇都宮などの料理メニューが並ぶ。
料理の種類で言えば、細川と宇都宮は類似点が多い。
舛添はこれとは完全に異なる料理だ。
細川・宇都宮派の主権者は、注文を出すときに、注意深くないと痛手を蒙る。
細川・宇都宮派の注文が合計で舛添を上回っても、単独で舛添を上回らないと、提供される料理は舛添になってしまうからだ。
細川と宇都宮は「原発即時ゼロ」の料理である。
舛添は「脱原発」と言っているが、「原発再稼働阻止」ではないから、原発再稼働は肯定され、日本の原発再依存を容認する姿勢が透けて見える。
問題は東京都の主権者が、原発再稼働阻止を強く望んでいるのかどうかである。
もし、東京の主権者が原発再稼働阻止を強く望むなら、原発即時ゼロ票を細川氏か宇都宮氏のどちらか一人に集中させて、その人の得票を舛添氏よりも多くしなければならない。
舛添氏が第一位の得票を得ると、原発即時ゼロを求める主権者が細川氏、あるいは宇都宮氏に投じた票は意味を持たなくなる。
これを「死票」という。
主権者の多数が原発再稼働反対を希求するのに、原発が再稼働されることになる。
この点をよく考えて投票しなければならない。
世の中にはいろいろな考え方があるから、どれか一つだけを絶対と言うことはできないが、選挙で何よりも重要なことは、「結果」であろう。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」なのだ。
細川氏支援陣営からすれば、宇都宮陣営は違うと考えるだろうし、宇都宮陣営から見れば、細川氏は違うと考えるだろう。
たしかに違う部分が大いにある。
しかし、その際に考えなければならないことは、結果の重みだ。
細川氏と宇都宮氏が共倒れになるとき、勝利を得るのは舛添氏になる可能性が高い。
細川氏と宇都宮氏は、原発即時ゼロの主張で重なる。
この問題が些細な問題なら、この点が一致したからといって気にすることはないだろう。
それぞれの主権者が自分の支持する候補者に票を投じれば良いということになる。
しかし、「原発即時ゼロ」が最重要のテーマということになるなら、話は変わってくる。
小異を切り捨てても、大同につく必要が出てくる。
宇都宮氏を支持する人は、宇都宮氏が都知事にもっともふさわしいと考えていると思われる。
宇都宮氏が当選すれば、この人々にとっては最高の結果になる。
しかし、当選しない場合には、宇都宮氏ではない、誰が都知事に就任するのかが重要になる。
具体的には、細川氏と舛添氏のどちらが良いのかということを考える必要が生まれるわけだ。
この二人の政策公約には決定的な違いがある。
原発再稼働阻止と再稼働容認だ。
宇都宮氏を支持する人が、原発再稼働阻止を求め、かつ、この問題が重大であると考えるなら、どのように行動するべきかを熟慮する必要が出てくる。
宇都宮氏の当選は動かないと考えるなら宇都宮氏に投票するのが適正だが、宇都宮氏の当選は難しいと判断できる場合に、考慮の余地が生まれる。
宇都宮氏支持で、宇都宮知事誕生を願うが、それが実現不可能であるから、セカンドベストとして細川氏の当選を目指すとの判断が生まれ得ることになる。
将来への布石として、宇都宮氏にこれだけの票が集まったという、実績を残すことに価値を置くとの考え方もあるだろう。しかし、それは限りなく自己満足に近い、大きな意味があることとは言えないだろう。
セカンドベストの水準が低いなら、あえてそれを選ぶ意味はないが、「原発即時ゼロ」の東京都民の意思を鮮明に示すことに価値を置くなら、宇都宮氏の当選を断念して、細川氏の当選を目指すとの柔軟な発想も生まれ得る。
これは、宇都宮氏と細川氏を入れ替えてもまったく同じことである。
選挙情勢を冷静に分析して、そのなかから、「最適解」を見出してゆくことが必要である。
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