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中日世論戦の本質は正邪の戦い
2014年01月28日13:03
最近、国際世論は中日世論戦を大変注視しているが、いくつかの誤解も存在し、疑問の声も上がっている。部外者は中日世論戦を単なる中日間の争いと考え、中国が狭隘な民族的利益のために、歴史的もつれ合いから日本にまとわりついているとの錯覚を覚えてさえいる。中日世論戦を理解するには、単純な中日間の感情的もつれや意志の駆引きという視点から離れ、歴史的事実、国際秩序、根本的是非、人類の懸念という高みから把握しなければならない。(文:王義桅・中国人民大学国際問題研究所所長、国際関係学部教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国の対日世論戦の本質は、単純な中日間の争いでもなければ、単に鬱憤を晴らすために日本を抑えつけている、あるいは米国に姿勢表明を強要しているのでもない。中日世論戦の本質は正邪の戦いであり、国際秩序、国際正義、国際責任などの発言力に関わる争いである。
まず、国際秩序の発言力。中国などの国は、日本が戦後国際秩序を覆しつつあると再三国際社会に注意を促してきたが、全ての欧米人の心を動かすことはできていない。一部の米国人は、日本は完全に米国のコントロール下にあると考えている。一部の欧州人は、冷戦自体がすでに戦後秩序を突破したと考えている。両視点は「国際平和・安定」への考慮をおろそかにしている。
「日本の右傾化は人類が国際政治の悲劇へと向かう前兆だ」と、見識の高い人は早くから国際社会に注意を促してきた。日本の追求するいわゆる「正常化」は「修正化」と訳すべきだ。日本は常に誤った歴史観で世界、自国、アジア近隣国を見ているからだ。例えば安倍は、日本の第2次大戦中の行動が侵略かどうかは未定であり、侵略は勝利者が定義したものだと弁解している。日本は軍国主義の「不死の遺伝子」を持つ、国際秩序の修正主義者であり、国際秩序の不確定性要素だ。対日世論戦を繰り広げ、戦後国際秩序を守ることは、国際平和・安定を守ることであり、中国など正義の国が国際秩序の発言力を奪取しなければならない。
次に、国際正義の発言力。日本には靖国神社を米国のアーリントン国立墓地など戦没将兵と国の英雄を追悼する場所になぞらえて、人々を惑わし、理解を得ようとする世論がある。米国を含む複数の国々の専門家は、靖国神社が普通の神社では断じてなく、極東国際軍事裁判で裁かれた、人道に対する罪を犯した14人のA級戦犯を祀っていることを、すでに明確に指摘している。だが日本の政治家は彼らを除外することを拒絶している。これは極東国際軍事裁判の合法性および国連憲章の権威に対する公然たる挑戦であり、人類の良識と国際正義に対する公然たる蹂躙だ。中国の対日世論闘争は、国際正義を広めるものであり、単なる中日間のわだかまりでは断じてない。
最後に、国際責任の発言力。日本は「積極的平和主義」の看板を掲げ、国際平和・繁栄のために一層の責任を担い、一層の貢献を果たすとごまかして、憲法改正と右翼化を加速し、米国から黙認され、米国の覇権負担を軽減する行為と見なされている。中国などの国はこの論理体系から抜け出し、新たなバージョンの国際責任観を打ち出し、国際責任の新たな議論へと国際社会を誘導し、日本の行為の本質を暴かなければならない。
中日世論戦は持久戦であり、中国などの国の国際的発言力の構築に着眼すべきだ。中日世論戦の本質を読み解き、理解する正義の国と正義のメディアが増えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月28日
http://j.people.com.cn/94474/8524619.html
- 外交部、中国は第2次大戦の勝利の成果を守り続ける あっしら 2014/1/29 17:01:22
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