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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140127/dms1401271533006-n1.htm
2014.01.27
NHKの籾井勝人(もみい・かつと)新会長(70)が就任会見で、慰安婦問題について直言したことが注目されている。「当時の戦争地域には大体つきものだったと思う」「(問題は)日韓基本条約で国際的に解決している」などと真っ当なものだが、一部メディアや野党が「進退問題に発展も」「通常国会で追及する」などと大騒ぎしているのだ。
就任会見は25日、東京・渋谷の放送センターで開かれた。籾井氏は、三井物産副社長や、ITサービス大手の日本ユニシス社長などを歴任し、同社特別顧問からNHK会長に転身した国際派。「NHKのボルト、ナットを締め直す」と語るなど、番組偏向が指摘される同局を立て直し、国際報道を通じた日本の主張発信が期待されている。
注目発言は、記者から「慰安婦問題については?」と聞かれ、籾井氏が「会長職はさておき…」といい、持論を語ったもの=発言要旨参照。批判を受けて「では全部取り消します」といい、27日には「個人的意見としても言うべきではなかった。不適当だった」と述べた。野党や一部メディアが過剰に反応しているが、どうなのか。
評論家の屋山太郎氏は「一体、何が問題だと言うのか。籾井氏は極めて常識的な発言をしている」といい、こう続ける。
「慰安婦が性奴隷ではないことは、『フィナンシャル・タイムズ』や『ニューヨーク・タイムズ』の東京支局長を歴任したヘンリー・S・ストークス氏も著書『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)に書いている。籾井氏は責任を問われる発言などしていない。NHKは公共放送として問題が多かった。しっかりした認識を持ち、度胸のある籾井氏ならば、変えられるかもしれない」
国際政治学者の藤井厳喜氏も「籾井氏の発言を高く評価したい。誤解を受けないように『強制連行はなかった』と明確に語っていれば、日本政府の見解とほぼ一致する」といい、こう続ける。
「問題視する野党やメディアは、歴史を捏造して日本を貶めようとする韓国・中国の立場に立っているのではないか。おかしい。そもそも、慰安婦問題は、日本の一部メディアによる、誤報・歪曲・情報操作がきっかけで大きくなった。そのメディアは訂正も謝罪もしていない。まさに、売国的行為というしかない」
メディアの中には「(NHK)経営委員側から失望の声がもれた」と報じた社もあったが、経営委員の1人で、ベストセラー小説「永遠の0」で知られる作家の百田尚樹氏は26日、自身のツイッターに「少なくとも私は何も言っていないぞ。誰が失望したんや! 名前書けや」と書き込んだ。
【籾井新会長、慰安婦問題の発言要旨】
慰安婦は、今のモラルでは悪い。僕はいいと言っているのではない。しかし、そのときの現実としてあった。この2つを分けないと分かりづらい。個人的見解だが、韓国だけではなく、戦争地域に僕はあったと思う。ほかの地域になかったという証拠はない。ドイツにもフランスにも、ヨーロッパにはどこでもあっただろう。この問題は、韓国が日本だけが強制連行したように主張するから話がややこしい。それは日韓基本条約で国際的には解決している。それを蒸し返されるのはおかしい。
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