http://www.asyura2.com/14/senkyo160/msg/237.html
Tweet |
http://mewrun7.exblog.jp/21617121/
2014-01-27 09:10
先週、東京都知事選が告示されてから、各候補が本格的な選挙活動に取り組んでいる。(@@)
いくつのかのメディアが告示日の時点での選挙情勢の調査結果を発表していたのだが。どの社の調査でも、舛添要一氏が一歩リード。細川護煕氏、宇都宮健児氏がそれを追う展開だという結果だったようだ。^^;
ただ、まだ投票する候補を決めていない人が4〜5割いるという。(++)
細川氏が選挙活動で出遅れたため、舛添氏が序盤でリードするであろうことは、想定内だったと思うのだけど。
ただ、ここから2週間。細川氏が、舛添氏に追いつき、逆転をするためには、mewは、細川陣営は、選挙戦略を見直す必要があるのでないかと思っている。
都民の関心は、やはり「原発政策」よりも「福祉」「防災」の方が強いのが実情だし。しかも、細川氏&小泉氏に注目、期待すると思われた無党派層&女性(いわゆるB層を含む)の支持を十分に得られていないことを考えると、「脱原発」ほぼ一本で押す選挙戦略は変えた方がいいと思うのだ。
そして、ここからは、もっと「福祉」「防災」「雇用や格差対策」など都民の生活に密着した政策を訴えると共に、中高齢の女性にアピールするような選挙活動を増やして行くことを提言したい。(・・)
<小泉純一郎氏も含め、「福祉や防災は誰が知事になっても大差ない」「福祉や防災よりも、原発政策の方が重要だ」と発言するのは控えた方がいい。都民の反発を招くおそれがある。>
* * * * *
これは、『殿のお出ましが遅れ、しらけた泥仕合になりそうな都知事選』『安倍政権を倒すためには、悪魔とだって手を結ぶ!?〜都知事選の告示日を前に』などにも書いたことだが・・・。
http://mewrun7.exblog.jp/21587386/
mewは、ひとりの都民としては、もっと都民の生活に密着した政策を重視して都知事を選びたいと。また、都知事を選ぶ選挙が、政局争いや政争の具にされることに抵抗を覚えていたのだが。
ただ、ひとりの国民としては、安倍政権を早く倒したい、「脱原発」を早く実現させたいという思いが強かったことから、この選挙で細川氏を応援することに決めた。
そして、おそらく、今、全国で細川氏を応援している人の大部分も、同じような思いを抱いているのではないかと察する。(・・)
ただ、このような人たちは、どちらかと言えば、日ごろから政治や社会の問題への関心が強いのではないかと思うし。本来は国政マターである原発政策や安倍自民党政権の諸問題も、都知事選での重要な争点になり得ると、都民にとっても重要な選択肢になり得るはずだと考えがちなのではないかと思われる。(~_~;)
でも、残念ながら、mewの周辺を見る限り、(特に無党派層や中高年の女性などの間では)そのような意識を持っている人は、ほとんどいないというのが実情だ。(-_-;)
細川氏には、政党や団体の支援がついていないこと、細川氏と小泉氏が首相在任中に無党派層や女性からも強い支持を受けて、70〜90%の高支持率を誇っていたことを考えると、舛添氏に勝つには、この層の支持をもっと拡大する必要があると思うのだけど。
ところが、その層で細川氏の支持が広がっていないどころか、どうやら舛添氏にくわれてしまっているような状態に陥っているのだ。^^;
* * * * *
世論調査の詳しい分析結果を見てみよう。
『最大の争点については「少子高齢化や福祉」を挙げた有権者が全体の26.8%でトップ、「景気と雇用」が23.0%と続き、主要候補の主張が対立している「原発・エネルギー問題」は3番目の18.5%だった。猪瀬直樹前知事(67)が辞職する原因になった「政治とカネ」を挙げた人は2.5%にとどまった。
また、少子高齢化や福祉が争点とする有権者の4割以上は舛添氏に投票すると回答。約2割の宇都宮氏、約1割の細川氏と大きな差が付いた。景気と雇用を選んだ層も舛添氏の人気が高い。一方、最大の争点に原発を挙げた人は5割近くが細川氏に投票するとし、1割台の舛添氏、宇都宮氏を引き離した。災害対策を重視する人は舛添氏と田母神氏、五輪を重視する人は舛添氏に支持が集まった。(毎日新聞14年1月24日)』
『産経新聞社の東京都知事選に関する世論調査で、最重視する争点ごとに主要候補者の支持傾向を分析すると、「少子高齢化や福祉」を重視する都民の4割超が元厚生労働相の舛添要一氏(65)を支持していた。厚労相を約2年間務め、福祉政策に精通しているとのイメージが浸透しているようだ。
争点として「原発・エネルギー問題」を挙げた都民の半数近くは元首相の細川護煕(もりひろ)氏(76)を支持しており、同じ「脱原発」を掲げる元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)は舛添氏の支持より下回っていた。脱原発系候補としては細川氏が認知されているといえそうだ。
また、舛添氏は「景気と雇用」を重視する都民の4割以上から支持を得ており、「東京五輪の準備」では6割以上の圧倒的な支持を集めた。「五輪返上論」を展開した過去がある細川氏は五輪を重視する都民への浸透が進んでいない。
元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)は、最大の争点として「災害対策」を挙げた都民からの支持が集まっていた。』(下につづく)
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
『調査結果を年代別で見ると、舛添、細川両氏が中年層(40〜50代)から高年層(60代以上)に浸透し、宇都宮、田母神両氏は若年層(20〜30代)と中年層から支持を得ている傾向が浮き彫りになっている。
舛添氏は若年、中年、高年層の各層で安定した支持を得ていた。ただ、20代の支持が最も低く、世代が高くなるほど支持も広がり、70歳以上に最も浸透していた。
細川氏も各層から一定の支持を集めている。50代の支持が最も高いが、30代女性には浸透しきれていない。今後は働き盛りの30〜40代の攻略が重要になりそうだ。
宇都宮氏は若年層の支持が高く、世代が上がるほど支持が離れていく傾向にある。田母神氏は20、30代の男性から支持を得ているが、高年層への浸透は進んでいない。
男女別では、細川、宇都宮、田母神の3氏は女性より男性からの支持の方が多く、逆に舛添氏は女性からの支持の方が高い。(産経新聞14年1月26日)』
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
舛添氏が告示日の時点でリードしているであろうことは、十分に想定し得えたことだ。(・・)
舛添氏は、知名度がそれなりにある上、早くから次の都知事候補として注目されていたし。
しかも、自公や連合(労組)が支援についたため、いわゆる基礎票(舛添氏に必ず投票するであろう人)を、当初から100万票以上を確保しているからだ。(-_-;)
<都内でも、自民党の支持率は30〜40%あるので、もし半分ぐらいが細川氏や田母神氏に流れたとしても、有権者の2割前後は舛添氏に投票する可能性が大きい。^^;>
他方、細川氏は、知名度はそれなりにあるものの、出馬会見が遅れたため、選挙戦に出遅れたことが痛かった。<一度、世間で膨らんだ期待が、チョットしぼんでしまったような感じも。^^;>
しかも、政党や団体の支援がついていないため、基礎票もほとんどない。勝手連で支援している政党の支持率を全て足しても、10%もないし。おまけに、民主党の支持母体である連合が舛添支援に回ったので、政党支持者の票は、1割も得られないと見ていいだろう。(~_~;)
残念ながら、mewのように、細川氏の勝たせることで、安倍政権を打倒したいと思う人の数もさほどはいまい。
実際、安倍内閣を積極的に支持しないという不支持率は、もともと2〜30%しかないのだし。しかも、その票は、細川氏以外の候補にも分散することになる。<むしろ社共が推薦している宇都宮氏など、アンチ自民を色濃く出している人に流れる可能性が大きい。>
また、都民の6〜7割は「脱原発」を望んでいるものの、その人たちが全て細川氏に投票するわけでもない。
都知事選で、「原発政策」を重視している人は2割もいないことから、その全てが細川氏に投票したとしても、当選できるかどうかわからないし。宇都宮氏との間で、票が割れるのは確実だ。^^;
* * * * *
それゆえ、細川氏&小泉氏は、都民の5割ぐらいを占めている無党派層の票を、もっと積極的に
集める必要があるし。かつて2人を強く支持していた中高年の女性層の支持をしっかりとキープする必要があるのではないかと思うのだけど。
この層は、「高齢者の福祉」「子や孫の生活や雇用」や「防災」など、生活の安全、安心に関する争点への関心が高いことを、もっと意識すべきだろう。(・・)
舛添氏は、自らも介護経験があることや厚労大臣の実績があることをアピールし、どんどんこの層の支持を取り込んでいるような感じがある。
その結果、上の記事にもあるように、「少子高齢化や福祉が争点とする有権者の4割以上は舛添氏に投票すると回答。約2割の宇都宮氏、約1割の細川氏と大きな差が付いた。景気と雇用を選んだ層も舛添氏の人気が高い」ということになるし。
しかも、「舛添氏は若年、中年、高年層の各層で安定した支持を得ていた」「男女別では、細川、宇都宮、田母神の3氏は女性より男性からの支持の方が多く、逆に舛添氏は女性からの支持の方が高い」わけで。
細川氏&小泉氏への支持が最も期待される層に、半分近くまで食い込んでいるような状況にあるのだ。(-"-)
<ちなみにmew周辺では、男性の方が国政マターも意識している人が多いので、その分、細川氏を支持する人も多いのかも知れないのだけど。ただ、自公支持者ではない人も、仕事のことを考えて、東京五輪の成功を含め、安倍政権と連携しての景気回復策に期待して、舛添氏が知事になる方がベターかもと言っている人が少なからずいる。^^;>
* * * * *
そんなこんなで、mewは細川陣営は、ここから2週間、「脱原発」に偏ることなく、「高齢者の福祉」「子や孫の生活や雇用」や「防災」など、生活の安全、安心に関する政策をもっとアピールして、無党派層や女性層の支持を拡大して行くような選挙戦略をとるべきではないかと提言したいのである。(・・)
<会見の時に語っていた「経済成長より精神的、文化的に豊かな生活、自然環境を守る街づくり」「震災復興を重視し、東北と連携した東京五輪の開催」なんかも、共感してくれる人がいるのではないかと思うです。(++)>
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
さすがに、細川陣営も選挙戦の情勢分析を見て、選挙戦略の見直しを検討している様子。
『「もう少し競っていると思ったが…。ジタバタしても仕方がない」
細川氏の陣営幹部は24日、調査結果を聞き落胆の表情を隠せなかった。』
『細川陣営にとってさらにショックなのは、「脱原発」が最大の争点として認められていないことだ。(中略)これでは「脱原発」を単一争点に設定し、小泉純一郎元首相の全面支援を受けて戦う細川氏の選挙戦術は見直しを余儀なくされる。
また、細川氏は中高年層(40代〜)にある程度浸透しているものの、若年層(20〜30代)への訴求力は今ひとつ。特に、小さな子供を持つ母親世代には「脱原発」をアピールできると踏んでいたにもかかわらず、30代女性からの支持は低迷した。
陣営ではインターネットに詳しい衆院議員を選挙対策本部に入れ、ホームページに工夫を凝らして若年層への浸透を図る。ただ、告示前日に出馬を正式表明するなど準備不足は否めない。
23日には、小泉氏の街頭演説に感激したのか、街宣車の上で泣き始めた細川氏。選挙結果に泣かないためには、「日程が合わない」(陣営幹部)として回避している公開討論会を受けて立つなど、巻き返しの秘策が必要となりそうだ。(産経新聞14年1月26日)』
* * * * *
繰り返して言うが、mewは若年層やネット・ユーザーの取り込みをはかるより、中高年の無党派層(特に女性)の取り込みをはかった方が早いと思うし。<若年層は人数が少ない上、投票率も低いし。政治に関心を持って投票に来るような人は、ネトウヨのアイドルとなりつつある田母神氏か、ブラック企業や待機児童対策を訴えている宇都宮氏を支持する可能性が大きい。(最近、若年層では共産党の支持が増えているしね。)>
それこそ、<mew個人としては、非常に快くない話ではあるのだが>、小泉元首相は、05年9月の郵政総選挙で、B層をターゲットにして大勝したわけで。
細川陣営も、もっとその辺りを意識した方がいいと思うのだ。(**)
小泉首相(当時)は、悲願であった郵政民営化の実現するために、市場調査のブレーンを活用して、有権者を分類。
B層(具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層)をターゲットにして、小泉首相の支持者を増やす戦略を立てて、それを郵政総選挙でも活用したのだけど。<「劇場型選挙」を展開して注目を集めるとか、政治に関心のない人が嫌うような小難しい説明は行なわずに、「何か小泉さんに投票するといいかも」と期待させるような耳障りのいいフレーズを並べるとか。^^;>
同じ「脱原発」を訴えるのにも、街頭演説の場では、小難しい説明は少なくして「東京から脱原発を実現して、子どもや孫の代まで安全な国や町を作ろう」とか、「原発ゼロをしても、大丈夫。経済にも生活にも、東京五輪にも支障はない」という主張を前面に出した方がいいのではないかと思うし。
「細川氏は都政のこと、都民の生活のことを考えていないのではないか」という疑念を払拭するために、「もちろん福祉や防災、東京五輪も全力を尽くします」とアピールした方がいいし。
ここから出遅れを挽回するためには、(うまく対応できれば?)やっぱ効果絶大だと思われるTVの討論会にも参加した方がいいのではないかと思う。(・・)
また、大変かも知れないけど。舛添氏のドブ板戦術(都内各地を回り、集まった人の中にはいって、握手し回っている)に負けないように、大きな駅や市街地で演説するだけでなく、もっと中高年の無党派&女性がいそうな場所を回って、有権者と触れ合うことも考えた方がいいかも知れない。(++)
* * * * *
・・・と、ここまで書いて、朝食などの準備をしながら、TVを眺めていたら、細川氏が昨日、巣鴨地蔵に選挙活動に行ったとのニュースが。
細川氏が、お年寄りらに囲まれて、もみくちゃになっていた映像が流れていた。(・o・)
細川氏は「お年寄りが1人で東京砂漠の中で命を落としていくような、そいういことが防げるように、もっともっとそういう点を充実していけないものだろうか」と訴えたという。(JNN)
『東京都知事選(2月9日投開票)が告示後初めての日曜日を迎えた26日、元首相の細川護熙氏(76)は小泉純一郎元首相(72)と東京・巣鴨で遊説した。
「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通り商店街の入り口付近で、街宣カーの上に登場。時折強い風が吹き付ける厳しい寒さの中、小泉氏は細川氏陣営から「コートを着てください」と頼まれても拒否し、自慢のライオンヘアを乱して熱弁を振るった。
同年代の聴衆から「いいぞ小泉」などと歓声があがり、気を良くしたのか「こんな寒いのに、選挙前より元気になってきた。みなさんの熱気が違う。自分の選挙を思い出した」と笑顔。苦笑いを浮かべる細川氏を横目に「これは細川さんの選挙ですよ」とただすと、聴衆がどっと沸いた。
トークはさらにヒートアップし「おれの役割は終わったと思っていた。でも、なぜか血が騒ぐ。年を取って、やるべきことがある」と強調。年配から「そうだ」と喝采を浴びると「誰かいい人を担ぎ出したいと思っていた矢先に細川さんが(出馬を)決断してくれた」と経緯を説明した。
演説後、細川氏は同商店街を練り歩いた。その後、小泉氏と池袋駅東口で演説。2カ所で計8000人(陣営発表)を集めた。陣営は「ご年配の集まる巣鴨、若い人の集まる池袋と、バランスを取って演説先を選んだ」と戦略を明かした。 (スポニチ14年1月27日)』
『午後三時四十分ころ、豊島区の巣鴨地蔵通り商店街。小雨の中、高齢者でにぎわう「おばあちゃんの原宿」を元首相細川護熙(もりひろ)さん(76)は歩いた。練馬区の無職藁科都(わらしなみやこ)さん(75)は「頑張って」と激励し、数秒間、両手でがっちりと握手。「ずっと目を見てほほ笑んでくれて人柄の優しさを感じた」と興奮気味に語った。
世田谷区の主婦八木澄江さん(59)は「握手した手が冷たかったのは寒空の下で長い演説をしたからだろう」と、その熱弁に感心した。環境に配慮した都市づくりに関心があり、各候補の景観問題への認識を見つめていくつもりだ。(東京新聞14年1月27日)』
そうそう。こういう選挙活動が大事なんだよね。(=票につながりやすいんだよね。)(**)
そして、あと2週間、このような選挙戦略をどんどん展開して行けば、十分に勝ち目はあるぞと、大きなエ−ルを送りたい気持ちになったmewなのである。(@@)
THANKS
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK160掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。