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細川小泉連合の情勢はどうなのか 安倍でいいのかを選ぶ都知事選
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2014-01-25 日刊ゲンダイ
やはり、この男の影響力はハンパじゃなかった。東京都知事選で細川護煕元首相の全面支援を明言している小泉元首相だ。
告示日の23日、都庁前の第一声で、細川に続いてマイクを握った小泉は、指揮者のように大きな身ぶり手ぶりで髪を振り乱し、「今回の都知事選ほど国政を動かすことができる選挙はない」「細川さんなら、原発ありきの日本を変えることができる」と吠えた。
絶叫する小泉に、通行人は「あっ、小泉だ」と足を止め、女性からは「こっち向いてぇ」と黄色い声援が上がった。この日、細川・小泉陣営が集めた聴衆は都庁前で800人、渋谷ハチ公前で1000人、新宿南口で2000人。きのう(24日)は細川ひとりで伊豆大島を訪れ、小泉は都内で脱原発の講演という別行動だったが、この週末から再びタッグを組んで、共に立川、巣鴨、池袋を飛び回る。
一方、舛添要一の陣営は寂しい限りだ。新宿西口の第一声に集まった聴衆はたった100人。“争点はずし”を狙って原発には一言も触れず、訴えたのは五輪の成功、防災強化、社会保障の3つ。大声で「東京を世界一の街にします」とアピールしたが、足を止める通行人はほとんどなく、スポーツ新聞に“スルーされてますぞえ”とチャカされていた。
ところが、各種調査の情勢分析では、真逆の結果が出ていて、ソッポを向かれている舛添の大幅リードというから驚いてしまう。
◆ソッポを向かれた舛添が大幅リードの怪
例えば、共同通信社が23、24日両日に実施した世論調査によると、〈舛添が先行し、それを細川と前日弁連会長の宇都宮健児が追い、元航空幕僚長の田母神俊雄が続く展開〉という。告示前に自民党が行った調査でも、舛添が圧倒していたから、少なくとも、現時点では細川は大量リードを許していることになる。
安倍自民党のネガティブキャンペーンの凄まじさを考えると、ま、それも当然なのだが、救いは街頭演説の人気だ。やはり、『人気』は舛添よりも細川・小泉が圧倒している。だとすると、あと2週間で逆転があるのかどうか。
都知事選の取材を続ける政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「各種調査で舛添氏がリードしているのは、細川氏の出馬表明が遅れたことなど、複数の要因がたたっています。しかし、この2週間で状況がガラリと変わる可能性があると思います。細川氏は2月9日の投開票までに、衆院の東京25選挙区すべてを小泉氏と一緒に回る。良くも悪くも、都知事選は候補の『面白さ』と『知名度』に左右されます。知名度バツグンの小泉氏の街頭演説を聞いて、『面白い』と感じた聴衆は細川氏支持に傾く。TVも多少は追っかけますから、徐々に浸透していくはずです」
選挙の行方を左右するのは現時点の数字ではない。告示後、その数字が上がるか下がるかだ。上がれば逆転の目が出てくる。下がれば逆に『ヤバイ』となる。その意味で次の数字が注目なのだ。先ほどの共同の世論調査によれば、投票先が未定の有権者が4割いるという。勝負はこれからということになる。
◆細川・小泉が安倍に挑戦状を叩きつけた理由
有権者は今度の都知事選の争点は何かを真剣に考えるべきだ。世論調査をやると、『少子高齢化や福祉が関心事』と答える有権者が多く、続いて、『景気』がきて、最後に原発が出てくるが、これは政府の巧妙な世論操作によるものだ。安倍自民党は盛んに『国政と都政は違う』とか言って、都知事選を単なる地方の首長選にしようとしている。大メディアを使って、『地方自治体の争点』をつくろうとしている。
しかし、今度の知事選の性格は違う。ズバリ、争点は安倍暴走政権を信任するかどうか、だ。そこがこれまでの都知事選とは決定的に違うのである。
細川がなぜ出てきたのか。なぜ小泉は安倍の嫌がらせをするのか。原発政策だけでなく、安倍のムチャクチャがもう見ちゃいられないからだ。しかし、国政選挙はあと2年はない。その間に国の形が変わってしまう。だからこそ、都知事選を使って、阻止する動きに出た。都政に絡められ、しかも、安倍政権に決定的痛撃を与えられる原発ゼロ政策を打ち出した。そう見るのが正解だ。
実際、細川は正式出馬の記者会見ではいきなり、『憲法、安全保障、近隣諸国との関係を懸念している』と言い、安倍路線のすべてにわたって挑戦状を叩きつけた。しかも、タイミングがドンピシャだ。秘密保護法の強行をキッカケに安倍政権への怒り、不信がどんどん高まっている最中だ。
◆国内外から総スカンの暴走政権
ここで細川・小泉連合の大技が決まれば、ドオッとばかりに安倍は倒れる。逆に舛添が勝てば、安倍の暴走を許してしまう。そういう都知事選なのである。
政治評論家の野上忠興氏はこう言う。
「昨年暮れの靖国参拝で中韓関係だけでなく、米国との関係も極端に悪化してしまった安倍政権は、高支持率とは裏腹に実は窮地に立たされています。米国務省から『失望した』と言われたうえに、名護市長選でも負けたのが大きい。官邸はそれでも辺野古移転を強行しようとして、さっそく、入札の公告を出しましたが、地元の怒りに油を注ぐような安倍官邸のやり方には米国も心底、呆れていて、国務省だけでなく、国防総省にも安倍不信が広がっているのです。秘密保護法をキッカケにして、国民の間にも安倍首相の危険な正体が浸透してきた。都知事選で負ければ、安倍首相の政権長期戦略は一転、グレグレになりますよ。原発を再稼働させて、株価を維持し、集団的自衛権の行使容認から改憲へと突き進むシナリオは完全に行き詰まることになる。今度の都知事選では、そこが問われているのです」
◆今ならイカれた首相を止められる
安倍はきのうの施政方針演説でついに『集団的自衛権』を持ち出した。中国を名指しで批判し、『集団的自衛権などについて、対応を検討していく』と宣言した。その前には日中関係が第1次世界大戦前の英独関係に似ているかのごとき発言をして、国際的に大問題になった。官邸は『誤解だ』とかいって、説明に追われているが、誤解もなにも世界は最初から安倍=危険なナショナリストと見ている。それが靖国参拝で決定的になった。しかし、反省のそぶりもないから、驚いている。そこに不用意な発言が重なったものだから、『コイツはなんだ!』とぶっ叩かれたわけである。こんな首相を放置していたら、本当に日中戦争まで一瀉千里だ。
「安倍首相を見ていると、権力の抑制が利かなくなっていますね。それが辺野古移転強行などに表れています。おそらく、安倍首相にも余裕がないのです。外交が八方ふさがりだし、小泉親子にも反旗を翻された。4月には消費税も上がるから景気も怪しくなってくる。だからこそ、施政方針で集団的自衛権を出してきたのだと思いますよ。名護市長選に続いて都知事選で負けたら、政権の求心力は一気に落ちる。しかし、支持率回復の妙案はない。そこで集団的自衛権を持ち出し、右寄りの有権者にすがったのだと思います」(野上忠興氏=前出)
だとすれば、ますます、今度の都知事選は重大だ。強がっていても、実は崖っぷちの安倍は都民の一票で葬り去ることができるのだ。平和憲法を守るためにも、この選挙だけは負けられない。
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