http://www.asyura2.com/14/senkyo160/msg/178.html
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http://mewrun7.exblog.jp/21612945/
昨年10月に『安倍がNHK支配を強める仰天人事〜超保守派の会長、委員で、安倍カラー推進か』という記事をアップしたのだが。
http://mewrun7.exblog.jp/21241962/
<実は、近いうちに新会長人事の件も含めて、その続きとなる「安倍さまのNHK」(仮題?)という記事をアップしようと思って、昨年末からチョコマカと関連する記事を集めていたのだけど。(まとめる時間がとれず、まだ書きかけなのら。)何とその記事がアップされる前に、新会長がトンデモ発言をしちゃったです。(~_~;)
安倍陣営のNHKへの影響力行使が進んでいると言われる中、25日に、NHKの新会長に就任した籾井勝人氏が、記者会見で慰安婦問題や領土問題について言及したことから、波紋を呼んでいる。(@@)
<籾井氏の慰安婦に関する発言は、昨年、維新の橋下代表が言っていた内容とほぼ同じかも。^^;>
安倍首相&超保守仲間たちは、かねてよりNHKは左寄りだと批判。<松本前会長も、原発や領土、安保軍事になどに関して(現政権の方針と合わず)偏っていると批判を受けて、退任。>
新たな経営委員や新会長は、安倍陣営の意向(思想?)に沿う人が選ばれたと言われている。
<関連記事・
そのような経緯もあるので、尚更に、今回の籾井会長の発言は、国内外から疑問や批判にさらされるおそれがあるに。(~_~;)
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『25日、NHKの新しい会長に就任した籾井勝人会長が記者会見し、不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努めるとともに、国際放送の充実に取り組む考えを示しました。(中略)
記者会見で、籾井会長は「私がまず第一に挙げているのは放送法の順守で、放送法に沿った経営をやっていくことが、われわれに課された重大な任務だ。職員一同が放送法をもう一度身近に考えるよう徹底していきたい」と述べ、不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努める考えを示しました。
また、籾井会長は「国際放送の充実など、さまざまな課題をしっかり実行に移していきたい」と述べました。(NHK14年1月25日)』
『私の任務はボルトやナットを締め直すこと。放送法を順守しながらいろいろな課題に取り組んでいく。(朝日新聞14年1月25日)』
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『NHK新会長の籾井(もみい)勝人(かつと)氏は25日の就任会見で、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べた上で、日本に補償を求める韓国を疑問視した。従軍慰安婦問題を取り上げた過去のNHK番組に関連し、この問題に関する見解を問われ答えた。尖閣諸島・竹島など領土問題については、国際放送で「明確に日本の立場を主張するのは当然。政府が右ということを左というわけにはいかない」と話した。
放送法はNHKを含めた放送事業者に「政治的公平性」を義務づけている。NHKの会長がこのような発言をするのは極めて異例。
籾井氏は従軍慰安婦問題について「今のモラルでは悪いんですよ」としつつ、「戦争をしているどこの国にもあった」としてフランス、ドイツの名を挙げた。「なぜオランダにまだ飾り窓があるんですか」とも述べた。飾り窓はオランダなどにある売春街を指す。
さらに「会長の職はさておき」とした上で、韓国についても「日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っている。しかしすべて日韓条約で解決している。なぜ蒸し返されるんですか。おかしいでしょう」と述べた。その後、記者から会長会見の場であることを指摘されると、発言を「全部取り消します」と話した。(朝日新聞14年1月25日)』
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『25日就任したNHKの籾井勝人新会長は東京都渋谷区の放送センターで記者会見し、課題の一つとして国際放送の充実を挙げた。籾井会長は沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島を例示して「領土問題について、明確に日本の立場を主張することは当然」と語った。
また、2025年の運用開始を目指してきた新放送センターへの建て替えについては、「直下型地震が来ても放送を中断するわけにはいかない」と強調した上で、20年の東京五輪に合わせるため前倒しする考えを示した。
籾井会長は「不偏不党」をうたった放送法について「放送法があるがゆえに(政権との)距離が保てる」と意義を強調したが、国際放送に関しては「政府が右と言ってるものを左と言うわけにはいかない」などと述べた。(時事通信14年1月25日)
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『NHK会長としての一歩を踏み出す晴れ舞台となるはずだった就任会見で、籾井勝人(もみい・かつと)氏は窮地に立たされた。自らの不用意な発言が進退問題にも発展しかねない状況だ。
従軍慰安婦問題について記者から質問され、籾井氏は「コメントは控えていいですか」と言いながら「戦時中はどこの国にもあった」と口を滑らせ、韓国の姿勢などについて持論をまくしたてた。
籾井氏は昨年12月にNHK経営委員会から会長に選出されたばかり。経営委員側からは「外交問題に発展しかねない。選んだ側の責任も問われる。国際放送の役割についても事前に十分説明したのに、正しく理解していない」と失望の声がもれた。発言の真意をただし、今後の対応を検討するため、浜田健一郎委員長は週明けにも籾井氏と面会する予定だ。28日には経営委もあり、各委員から直接追及されるのは必至だ。さらに来年度予算の国会審議も間近に控え、議員の質問攻めにあって同じ過ちを繰り返すことも懸念される。
NHK内部からは会長の資質を疑問視する声が出始めている。公共放送トップとしての自覚と説明責任が問われている。(毎日新聞14年1月25日)』
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まず、それこそ最も不偏不党であるべきNHKの会長が、就任会見という公の場において(仮に記者から質問を受けたとしても)、深刻な外交問題に発展しつつある歴史認識に関して、持論を述べること自体、決して妥当なことだとは言えないだろう。(~_~;)
では、逆に、何故、記者はわざわざ慰安婦問題について、新会長に質問したのか。(・・)
それは、かつて安倍首相らが、NHKの慰安婦に関するドキュメンタリー番組を修正させたことがあるからにほかならない。(-"-)
それを前提にして、安倍陣営の息がかかっていると言われる籾井氏が、どのような見解を示すのか確かめてみたかったのではないかと察する。^^;
<安倍氏ら超保守派は慰安婦の強制連行を否定。01年1月、NHK教育TVが「ETV2001 問われる戦時性暴力」という番組を制作した際に、番組内容の一部(旧日本軍の性暴力被害者の証言や判決)に問題があると指摘して、放映直前にカットさせたことがあるのよね。(~_~;)関連記事・『NHK番組改変判決で、安倍の関与を認定〜』>
http://mewrun7.exblog.jp/5053787
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籾井勝人氏(70)は、福岡出身、九州大(経)卒。三井物産に入社し、主にに鉄鋼畑を歩んだ後、米国三井物産社長、本社副社長を務めた後、日本ユニシス社長に就任。退任後は、相談役、特別顧問を務めていた。
週刊文春には、九州経済界の人脈によって選ばれたという記事が出ていたのだが。<麻生&安倍の財界ルート?)安倍首相の盟友である甘利経済再生担当大臣と旧知の仲であるとのこと。^^;
後述するように、そこに安倍首相のサポーターであるJR東海の葛西会長なども絡んで、籾井氏が選ばれることになったのだろう。(~_~;)
『NHKの次期会長人事は、先の臨時国会で同意を得た新任の経営委員4人が安倍晋三首相に近い人選だったことから、政権との距離が注目された。首相官邸は経営委員会の選考過程を静観する姿勢を通したが、水面下では甘利明経済財政担当相らが、松本正之会長(69)の後任に選ばれた、日本ユニシス特別顧問の籾井勝人(もみい・かつと)氏(70)の擁立に関わっていたことが明らかになった。
政府関係者によると、籾井氏と甘利氏は故・竹下登元首相が発足させた政治家と財界人の交流会を通じて旧知の間柄。「だから今回名前が挙がり、就任をお願いした」と明かす。政府は表向き「(次期会長は)経営委員会で議論し、決定する」(菅義偉官房長官)と建前論を繰り返しつつ、NHKとのパイプの確保に動いていたことになる。経営委員の一人、石原進JR九州会長も官邸サイドの意向を踏まえ、同じ福岡県出身の籾井氏を推したとされる。
松本氏を巡っては今年春ごろから、「放送内容が偏向している」と財界などに交代論が浮上。政府は10月、経営委員5人の国会同意人事案を衆参両院に提出したが、このうち新任4人は首相とつながりがある人物。会長決定には委員12人中9人以上の賛成が必要なことから、関係者は「松本氏の再任を阻止する政権のシグナル」と受け止めた。松本氏は今月5日の記者会見で今期限りでの退任を突然表明した。
自民党の「領土に関する特命委員会」(額賀福志郎委員長)が18日、政府の主張をNHKの国際放送で戦略的に発信することを盛り込んだ要望書を首相に提出するなど、政権のNHKへの風当たりは強い。菅氏は20日の記者会見で「公共放送の使命をしっかり踏まえ、国民から『なるほどな』と思われるようなNHKになってほしい」と述べ、報道姿勢を巡って経済界や自民党に不満が根強い現体制を暗に批判した。
NHK内からも籾井氏のトップ就任で政権寄りの姿勢が強まることを危ぶむ声が出ている。ある職員は「政権の意向を感じる人事だ。新会長は経営だけではなく、ジャーナリズムや文化の価値を尊重してくれるのか今後が心配だ」と話した。
◇受信料見直し明言
籾井氏は選出後の記者会見で、インターネットサービス強化のため、受信料制度の見直しが必要との認識を示した。
籾井氏は、テレビに限定した現行の受信料制度について「とっくに変えていなければいけない」と明言。放送と同時に番組をネットに配信するサービスを前提に「いい番組を作るには誰かにお金を払ってもらわなければいけない。場合によっては、国民全員に払ってもらいたい」と述べ、受信料の義務化も含め検討する考えを示した。(毎日新聞13年12月21日)』
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果たして、安倍首相&超保守仲間がこの籾井氏の発言をきいて「よしよし」とほくそ笑んでいるのか。それとも、ここまで言うとは思っておらず、「まいったな〜」と困惑しているのかはわからないのだけど・・・。
籾井氏が、このような発言を行なったのは、松本前会長が実質的に更迭されたのを見て、自分は安倍陣営の期待に応えたいという思いが強かったからではないかと察する。^^;
安倍首相らは、今年にはいって、松本正之NHK会長を交代させることを考え、その準備を進めていた。^^;
松本氏は、元JR東海副社長。安倍首相とも懇意のJR東海・葛西会長の弟分で、葛西氏らの意向によって、11年1月にNHK会長に就任。NHKの経営改革などで手腕を発揮しており、局内や経営委員からの評判も悪くなかったとのこと。それゆえ、本人も3年の任期が近づくにつれ、2期めも続投する意欲を示していたようなのだ。(・・)
ところが、安倍氏らの超保守派(政財界や識者など)から、松本会長下のNHKは原発や領土問題などに関する放送の仕方が偏っているとの批判が出ており、会長を交代させるべきだという意見が出ていたのである。
<原発で言えば、NHKが福島原発事故の問題をドキュメンタリーで取り上げたり、脱原発の活動をニュースで大きく扱ったりするこが、国民の脱原発ムードを助長すると原発推進派の政財界から批判されており、葛西会長は「言うことをきかなくなった」とお怒りだったとか。^^;>
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安倍首相や菅官房長官は、昨年夏に、葛西会長や同じくお仲間の古森元NHK会長らと何回か会っており(会食とかゴルフとか)、その時に松本会長の交代に関しても協議をしたのではないかと見られている。(-_-;)
そして、NHKの会長は、経営委員会のメンバーの推薦、投票によって選ばれるのだが。昨年10月には、安倍内閣は、その経営委員会に、百田尚樹氏など安倍首相と関わりや思想の近い4人を新委員として送り込み、会長人事のイニシアチブを握ったのである。(-"-)
<ちなみに「永遠のゼロ」の著者である百田尚樹氏が、自分のツイッターに「東京都知事選は舛添か細川だと言われている。もう絶句するしかない。どちらが知事になっても、ひどい」、「「私は関西在住だが、舛添にも細川にも、東京都の知事にはなってほしくないと思っている。もし私が東京都民だったなら、 田母神俊雄氏に投票する」と記していたとのこと。
不偏不党であるべきNHKの経営委員が、このような意見を表明するのは問題ではないかと、疑問や批判の声が出ているようだ。(NHKに苦情電話も来ているらしい。)(~_~;)>
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松本会長は、そのような動きや批判を受けて、昨年10月には、まるで反省文のような書面を作成していたという。(ノ_-。)
『NHK会長、続投に意欲か 「偏向報道」打ち消しに躍起
来年1月に任期が切れるNHKの松本正之会長(69)が、政財界からの「NHKは偏向している」といった批判の打ち消しに躍起になっている。今夏には松本氏の指示で、原発問題や領土問題で公平・公正を守るNHKの報道姿勢を明文化した対外資料を初めて作成。松本氏の動きについて事実上の「続投意欲の表明」との観測も広がっている。
「放送の公平・公正について」と題したA4判の資料では、「(公平・公正を)原則として、個々の番組でとる努力」の必要性を強調。原発問題について「特定の立場に立つようなことはあってはならない」、尖閣諸島(沖縄県石垣市)、竹島(島根県隠岐の島町)問題については「日本の領土であるとの立場を明確にし、機会あるごとに日本の立場を発信」するとしている。
松本氏はこの資料を幹部に配って徹底を呼びかけ、会長任命権を持つ経営委員会や、政府関係者への説明にも活用しているという。(13年10月14日)』
しかし、安倍首相らにはその努力(?)を認めてもらえなかったようで。昨年12月に、自ら1期で会長職を退くと発表。
そして、間もなく、籾井氏が新会長の有力候補として、アチコチで報じられるようになって。経営委員会では、JR九州の石原会長の推薦を受ける形でNHKの会長に選出されたのだった。(@@)
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まあ、もしかしたら籾井氏という人自身、安倍氏らと思想が近い&どこかイッチャった系超保守の部分があるのかも知れないけど。
上述したような経緯もあったためか、籾井氏は、新会長に決まってから、安倍氏らの意向を忖度しつつ発言するように努めていたような感じがある。
籾井氏は、週刊文春の取材に対して、安倍首相が偏向報道を懸念していることについて問われ、
こんな風に答えていたとか。
「それはNHKに限らず、テレビの報道は皆おかしいですよ。例えば、『反対!』っていう人ばかり映して、『住民が反対している』と。じゃあ何人デモに来ていたか、というのを言わない。僕は言うべきだと思っている。賛成と反対があるならイーブンにやりなさい。安倍さんが言っているのはそういうことですよ。何も、左がかっているから右にしろと言っているわけではないと僕は理解しています」(週刊文春13年12月26日号)
また「中国が安倍さんのことを右傾化していると言っていたけど、何を言っているのかと。それで言うと中国なんかはもっと右じゃないか。そのへんのことを日本のメディアはもっと考えてもらわないと困る」(同上)とも語っていたという。(~_~;)
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籾井氏が、NHK国際放送で「尖閣諸島や竹島などの領土問題を主張するのは当然」だと語ったのも、安倍陣営の意向を受けてのことだ。(・・)
NHKは、国民の受信料によって成り立っている公共放送であるのだが。国際放送の方は、日本政府として海外に向けて広報や情報提供を行なう意図もあって、政府の予算がはいっている。
そして、安倍陣営は、以前からこの国際放送の活用に目をつけていて。前政権時の06年11月には、当時は総務大臣だった菅義偉氏が、NHKの会長を呼び,北朝鮮による日本人拉致問題をNHKの短波ラジオの国際放送で「特に留意」して放送するようにという「放送命令」を出したため、果たして政府がどこまで放送内容に介入していいのか、問題視されたことがあった。(-_-;)
安倍自民党は今政権でも、NHKの国際放送を領土問題に関する情報発信や世論形成などに活用すべきだと提言。安倍首相も、期待を示しているという。^^;
『安倍晋三首相は18日、日本の領土や主権に関するNHKの国際放送のあり方について「もうちょっとみんなが興味を持つようになってくれるといい」と注文を付けた。官邸で自民党「領土に関する特命委員会」の額賀福志郎委員長から情報発信強化を求めた提言を受け取った際に語った。
提言は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張する中国や、竹島(島根県隠岐の島町)を不法占拠する韓国に対抗し、政府による情報発信を単なる「広報」から戦略的な「世論戦」に強化するよう求めた。その中に「NHK国際放送などの発信強化」も盛り込んだ。
国連公用語を用いた広報ビデオなどの充実による国際世論の形成や、教科書で歴史的経緯や関係国の主張の誤りを積極的に指摘していくことも提起しており、首相は額賀氏に「教育や対外活動を重視しなければいけない」と述べた。(産経新聞13年12月18日)』
でも、もし籾井会長が今後も安倍陣営の意向を汲んで&自分の思想も反映させる形で、NHKの運営を続けた場合、番組制作のスタッフにも有形無形の影響力や圧力が及ぶおそれは十分にあるし。そうなれば、国際放送にとどまらず、NHKの番組全体が、どんどん安倍カラーに染まって行く危険性もあるわけで・・・。
改めて「日本が、そしてみなさまのNHKがアブナイ!」と叫びたいような気持ちになっているmewなのだった。(@@)
THANKS
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