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2014-01-25 18:18:39
安倍総理は、1月21日から23日まで、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(通称「ダボス会議」)に出席した。22日、日本の総理大臣として初めてオープニング・セッションで基調講演を行った。
首相官邸公表の資料:「世界経済フォーラム年次会議冒頭演説〜新しい日本から、新しいビジョン〜」から、
安倍首相のスピーチの要点となるポイントをあげると、
日本経済は、長く続いたデフレから、脱け出ようとしています。今年は、春に賃上げがあるでしょう。久方ぶりの賃金上昇で、消費が伸びます。
日本の財政状況も、着実に改善し、財政健全化の軌道に乗りつつあります。
日本とは、黄昏の国である。――そんな、論調がありました。成熟の極みにある国に、成長の可能性などない。さも当然のように、そうした主張がなされていました。私が今回総理となる前の情景です。いまは、さっぱり聞かれません。
成長率は、マイナスから、プラスへと、大きく変化しました。オリンピック・パラリンピックが、あと6年で東京に来ることも、人々の心を明るくしました。日本に来たのは、黄昏ではなかった。新しい、夜明けでした。
昨年終盤、大改革を、いくつか決定しました。できるはずがない――。そういう固定観念を、打ち破りました。
電力市場を、完全に自由化します。2020年、東京でオリンピック選手たちが競い合う頃には、日本の電力市場は、発送電を分離し、発電、小売りとも、完全に競争的な市場になっています。
日本では、久しく「不可能だ!」と言われてきたことです。
医療を、産業として育てます。
日本が最先端を行く再生医療では、細胞を、民間の工場で生み出すことが可能になります。
40年以上続いてきた、コメの減反を廃止します。民間企業が障壁なく農業に参入し、作りたい作物を、需給の人為的コントロール抜きに作れる時代がやってきます。
日本では、久しく「不可能だ!」と言われてきたことです。
法人税率を、今年の4月から、2.4%引き下げます。
企業がためたキャッシュを設備投資、研究開発、賃金引上げへ振り向かせるため、異次元の税制措置を断行します。
古い産業に労働者を縛り付けている、雇用市場を改革します。新たな産業には、イノベイティブで、クリエイティブな人材が必要です。古い産業に「社内失業」を温存させていた補助金を、良い人材を求める新たな産業への労働移動の支援へと、転換します。
アジア地域において、際限なく軍備が拡張されることを抑制しなければなりません。
軍事予算を徹底的に透明にし、検証可能なかたちで公表すべきです。危機管理のためのメカニズム、軍同士のコミュニケーション・チャネルを整備すべきですし、海洋に関する国際法に基づいた行動を促すルールを、整えていかないといけません。
その先にこそ、誰もが能力を開花させることができる、アジアの成長と、繁栄が実現できると、私は確信します。
日本は、不戦の誓いを立てた国です。世界の恒久平和を願い続ける国です。
「アベノミクス」によって活力ある日本を作り出し、地域と、世界に、平和と、繁栄をもたらしたい。そう願ってやみません。
いかりやのコメント、
デフレ脱却と言っても、
「長期の円高により庶民の懐を激減させた。その上に円安による物価高が襲っている」、このことを考慮せずに「円安による物価高」だけをとらえてデフレ脱却と勘違いしているにすぎない。
久方ぶりの賃金上昇だって?円高による恩恵を享受するごく一部の大手企業のみでしょう?それで消費全体が伸びる?よう言うぜ!全体の消費は落ち込むのとちゃいますか。
>財政健全化が起動に乗りつつある・・・
消費税増税による税収増を見込んで「財政健全化」と言うつもりらしい、庶民に痛みを押しつけておいてよく言うぜ。それも決して軌道に乗ったとは言いがたい状況なのに・・・。そもそも、国の借金は誰が作ったか?尻拭いを庶民に押し付けて、財政健全化?笑わせるぜ!
しかも、消費税増税と裏腹に、次は
>法人税率を、今年の4月から、2.4%引き下げます。・・・
庶民に消費増税しておいて、企業にやさしく(苦笑)するらしい、ったくどこ向いて仕事しとるんやろ、聞いてあきれるぜ。
>成長率は、マイナスから、プラスへと、大きく変化しました・・・
何をみてマイナス→プラスへと変化と言っているのかようわからない。
要するに、アベノミクスの自慢話の羅列ではないか。
安倍首相の自慢話をダボス会議に集まった世界の賢人(?)たちも、さすがにウンザリしたのではなかろうか。それとも、ダボハゼたちは、「さすがニッポン、凄い!」と感心したのだろうか。
安倍首相の自慢話にガッカリしたのかどうか、
東京市場の反応は、2/23の株式市場は、日経平均は前日比304円安の15,309円だった・・・一時はいったん1万6千円の壁を破っていたのだが。
次に、スピーチの後半はアジア問題について述べている。多分に中国を意識した内容になっている。
軍拡もさることながら、安倍政権が樹立してから1年以上も経過しているのに、隣国の大国、中国首脳と一度も首脳会談が行なわれていない。安倍首相は、扉はいつも開いていると言うが、その元凶をつくったのは誰か。根本問題(尖閣)を解決しない限り、中国との関係は決してよくなることはないだろう。
尖閣問題の端緒は、2012.4.19 当時の石原都知事が都民の了解も取らずに、東京都が「尖閣諸島」買い付ける話を、訪米先の米保守系シンクタンクで講演したことにはじまる。それをうけて当時の野田首相が、尖閣諸島を国有化してしまった。これを元の状態に戻さずして、中国と日本との関係修復はあり得ないだろう。
参考:
やはり石原氏は売国奴だった?岩上安身氏:孫崎氏から爆弾情報 & 宇都宮健児氏の懸念について、
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20121128
来るときが来たのか、行き着くところまで行ったのか、危ない尖閣問題・・・、
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20131125
蛇足だが、
「農薬混入、契約社員の男逮捕へ…服にマラチオン」という最新のニュース、犯罪者に同情する気はさらさらないが、非正規雇用をなくさない限り、こういう問題は今後も起こり得る。
「おれおれ詐欺」が問題化して久しいが、いくら取り締まりを強化しても、減少する傾向にない。今の社会は、まともに働くよりも詐欺したほうがましという風潮を増幅している。
アベノミクス第三の矢:国家戦略特区の目標の一つは更なる雇用規制の緩和である、非正規雇用問題を改めることは全く念頭にない。
労働市場のグローバリゼーション、外国人労働者の自由化であり、低賃金で働く途上国の人の賃金に近づけるので、「貧富の格差」は益々拡大する。貧富の格差拡大は国民間の怨嗟を生む。国家は殺伐としてくる、安倍首相よ、そんな国家が美しい国と言えるのかよ。
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