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【都知事選についての意見】小出裕章さん「脱原発を目指す人たちがお互いを傷つけあうことはやめて欲しい」(ぽぽんぷぐにゃん)
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/241d57d7acf194860b3986617ac11e1a
■画家・イコマレイコさんのfacebookより引用させていただきました。
■小出裕章さんからのメールです。
都知事選についての意見
私はこれまで、原子力のない世界を求めて、私の場でやってきました。
私以外の方はやろうとしないこと、私にしかできないことを選びながら、やってきました。
私の戦いは「原子力マフィア」と呼ぶ強大な権力が相手でしたので、私の戦いは常に敗北でした。
それでも、負けても負けてもやらなければいけない戦いはあると思ってきましたし、今でもそう思います。
歴史は大きな流れですので、目の前の小さな勝ちを得るためではなく、遠い未来から見ても恥ずかしくない戦いをするべきだと思ってきました。
私が原子力に反対するのは、単に原子力が危険を抱えているからではなく、それが社会的な弱者の犠牲の上にしか成り立たないからです。
当然、戦争の問題、沖縄の問題など、無数に存在している課題と通底しています。
今回の都知事選に関していうのであれば、私は宇都宮さんの主張に賛同します。
彼にこそ都知事になって欲しいと願います。
ただ、すでに「脱原発」を最大のテーマとして細川さんが立候補しました。
そして、小泉さんが細川さんを支持しました。
小泉さんは小泉構造改革を行って社会的弱者を切り捨てた張本人ですし、靖国神社にも参拝する人です。
私は小泉さんが嫌いだと発言してきましたし、細川さんや小泉さんを支持したいとは思いません。
ただ、今回の知事選での動きを見ていると、これまで反原発・脱原発を担ってきた私の友人、知人が宇都宮さん支持、細川さん支持で引き裂かれてしまいました。
中には相手を激しく批判する人も出てきてしまいました。
私は大学闘争の世代で、当時はたくさんの党派、セクトが乱立し、お互いの小さな違いを取り上げて批判し合い、中には殺し合いすらが起きました。
私は、そうした動きが嫌いでしたし、当時女川原子力発電の反対運動に関わり、その運動に力を貸してくれる限りは誰でも受け入れ、共に活動することを選びました。
今回の都知事選で獲得するべき目標はなんなのでしょう?
負けてもいいからきちんとした論争をするという立場はもちろんありますし、私自身はずっとそうしてきました。
ただし、私が政治、特に選挙が嫌いな理由は、選挙が勝つか負けるかが決定的で、本当に自分がやりたいことだけをやっていることを許さないからです。
そして、今回の知事選では、私は舛添さんに勝たせることだけはあってはならないと思います。
宇都宮さんと細川さんが原子力に反対すると表明し、残念ながら私の友人・知人にしてもそうであるように、必ず票が割れるでしょう。
すでに、告示日が過ぎましたので、宇都宮さんと細川さんの一本化は不可能となりました。
今回、細川さんを支持した人たちの中には、舛添さんを勝たせたくないと思っている人がたくさんいると、私は思います。
残念ながらここまで来てしまえば、それぞれの人がそれぞれの思いに従って票を集めるしかないでしょう。
脱原発の人が多くの票を集めてくれることを願いますが、票が割れる中、舛添さんが利を得ることを私は怖れます。
せめて、究極の目標を忘れずに、脱原発を目指す人たちがお互いを傷つけあうことはやめて欲しいと願います。
私はこれまでにも政治は嫌いで、決して関わらないと公言してきました。
ただ、前回の都知事選で宇都宮さんを支持する旨表明しました。
でも、今回の経験を経て、私はますます政治が嫌いになりましたし、今後は一層、政治、特に選挙からは遠ざかろうと思います。
私の主戦場は「原子力」の場であり、従来通り、その場で私しかやらないこと、私にしかできないことに私の力を使います。
そして、差別のない世界を目指す人たちと連帯したいと思います。
今回の選挙を自らの課題として戦っている皆さんに対しては、申しわけなく思います。
政治が大切であることは十分に承知しています。
政治に関わってくださる皆さんをありがたいと思います。
しかし、私という人間は政治が苦手です。
他の誰でもない私の個性だということで、お許しいただけると嬉しいです。
2014年1月24日 小出 裕章
- 共産党が細川を攻撃したとき、有権者Aは多少不安だったが、前回は宇都宮に投票したから何も言わなかった。 五月晴郎 2014/1/25 21:59:51
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