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http://31634308.at.webry.info/201401/article_23.html
2014/01/23 22:50
今回、小泉氏の支援を受けた細川氏が「即時原発ゼロ」の公約を掲げて立候補し、記者会見を開いた。
それに対する批判で一番多いのは、以下のようなものである。
1.細川氏、小泉氏も脱原発への具体的な方策がない。単に願望を述べている荒唐無稽な議論で、非現実的だ。無責任だ。
『脱原発、手だて示さず=佐川問題払拭に躍起−細川氏・都知事選』
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2014012200966
2.脱原発をすると電気料金が上がる。経済界は大変だ。
3.ソーラーパネルなどの再生可能エネルーの発電は、昼間だけ電気が余ってしまう。だからだめだ。
まず、1の批判であるが、これに対する個人的な反論は以下である。
この批判を聞いて直ぐに頭に上ってくるのが、ケネディ大統領がNASAのプロジェクトで「月に行こう」と言ったことだ。古い話だが、当時私はまだ小学生で、月ではウサギが餅をついていると言われていた時代である。とても、人類が月に降り立つなどと想像だにしていなかった。それが、一国の大統領が明確な意志(フラッグ)を掲げることにより、優秀な技術者、官僚(政府)、業界が一丸となって取り組んだことで実現した。この宇宙技術開発により、その実現に向けてさまざまな学際的な技術が開発され、人類の文化、文明に貢献した。
従来、小泉氏は天敵くらいに思っていたが、このブログで評価する論調になっているのは、過去は過去として、自民党の安倍政権の原発政策に対して、危機意識を持って明確にNOと言っていることである。しかも、その主張は、安倍首相は原発を止めよう思えばやれるのだと述べていることだ。この言葉が、前述のケネディ大統領の話をした理由である。ケネディ大統領が偉いのは、自分は宇宙の技術など知らなくても、そこに携わる国民を信じて、自分の強い信念や意志で「やれ(GO)」と号令を掛けたことである。
小泉氏が言うように、トップが「GO」を掛ければ、世の中は自然とそれに沿って動き出す。トップの責任とは、それでいいと思っている。今回、細川氏が「即時ゼロ」と述べたことは正解で、その位の気合いを示さないと、世の中本気にならない。10年後、20年後に原発ゼロなど言っても、誰も責任を取らないということである。その点、ドイツのメルケル首相は素晴らしい政治家と思う。
小泉氏は、今日の立ち会い演説の支援第1声に、人は無責任というが、原発に詳しい人に聞かずして自分ひとりで何でも決めるということ自体無責任だと言う。その通りだ。それを指導力と勘違いしているトップがいる。
上記に挙げた2.の料金が高くなり、経済成長が見込めないと言う批判である。これに対しては以下の反論をしたい。
そもそも、原子力の電気が安いと宣伝しているのは、単に今発電しているコストを試算しているだけである。今回の福島原発事故の対策費用は、これから何十兆円、何百兆円掛るかわからない。対策費の他に、その地に帰れない住民の補償費、生産物の損害などなど計りしれない。きっと天文学的な数字となるだろう。
企業活動をする上で、他人に損害与えた場合、自社の不注意で損失を出した場合は、本来全て自社が責任が負うものである。またそこに投資している株主、銀行はそのリスクを承知でお金を投資している。
原発が世の中に投入されてから高々50年に、もうチェルノブイリ、スリーマイル、イギリス、福島と4度も大事故を起こしている。当然、今後100年に1回は、今度のような地震があることは確実である。本来、企業はそんな事故が起こったときの対策費も積み立てていなければならない。さらに、原発の廃棄物は10万年も管理しなければならない。十万年後には、東電も、関電もその姿はないだろう。そんな商売はあり得ない。
千歩下がって、少なくとも企業が存続していたとしても、その企業は管理費、補償費を担保しなければならない。また廃炉費用も担保しなければならない。それらのお金を全て電気料金に公平に加算したなら、原子力による料金は他の電気より1桁、2桁以上、それ以上高いものになるだろう。今の電気料金は、未来の子々孫々の財産を先取りして食いつぶしているだけである。なぜ、こんな理屈がわからないのか不思議でならない。
次ぎに、少し技術的になるが、技術者の端くれとして所見を述べたい。資源を持たない日本は、原油などを永遠に輸入することはだんだん不可能になってくると予想している。3.11を契機に原発に頼らない社会が必要だと感じ、我が家にもソーラーパネルを導入した。また、興味を持って風力発電なども勉強したが、やはりソーラーパネルが個人が電気発電に寄与する一番良い方であるとの結論に至った。ソーラーパネルはご存じのように、半導体デバイスと同じシリコンで作られている。地球上で一番多い部類に入る安全な物質である。一声、ソーラーパネルを導入すれば、20年の耐用年数を有している。基本は、政策によって各家庭の屋根に設置すればいいと考えている。自分で使う電気は少しでも自分が発電すると言うライフスタイルである。
このことを言うと必ず原発推進勢力の人達は、ソーラー発電は昼間しか発電出来ない。その余った電力は使えないと言う。この解決策が、今自動車会社、特に世界のトヨタが強く打ち出している燃料電池車である。これは水素を原料として酸素と反応させて電気を起こして走らせる。これは廃棄物は水である。そのうち、ペットボトルを買わずに、自動車で水が常備されるようになるだろう。これを2020年には大衆車並みで売り出すと言っている。
そうすると何が必要かというと、各所にガソリンスタンドのような水素ステーションが出来てくる。その水素は、水の電気分解により水素タンクに貯蔵する。物分りの良い人はすぐに気が付くだろうが、前述した各家庭で発電した余剰の電気で、水素を作り貯蔵する水素ステーションに送れば、電気のエネルギーを水素として貯蔵できる。今のタンクはプロパンガスなで広く使われていて、何年でも貯蔵できる。水素というと怖いイメージがあるが、非常に軽い気体であるので、例えタンクが壊れても直ぐに空に上って拡散してしまう。これが資源を持たない日本の究極の姿と思っている。
自動車産業が本命として動いているということは、産業基盤として確実にものになる技術と考えている。当然、日本は地熱、風力、水力などのネルギー源が満載である。それらの技術開発やインフラ開発に、何兆円もの補助金を掛けて開発させても惜しくない。逆にそうやることが、子々孫々に財産を残すことになる。
心ある、先見性のある政治家は、自ずとそこに行きつく。それらの政治家は死して名を残すことになるだろう。
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