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http://mewrun7.exblog.jp/21603057/
2014-01-23 12:09
今日23日、いよいよ都知事選の公示日を迎える。(@@)
そして、この都知事選は、日本の政局、原発政策を大きく左右するものになる!(**)
もしここで「脱原発」を主張すると共に、安倍政権の危険性を指摘する細川護煕氏(or宇都宮健児氏)が、自民党の支援する舛添要一氏に勝てば、安倍自民党の原発政策、そして安倍政権自体の足もとが揺らぐ可能性が大きいからだ。(++)
正直なところ、mewも含め、東京都民にとっては、都政の問題を第一に論じるべき都知事選が、政局争い&政争の具となるのは、いささか迷惑な話ではあるのだけど・・・。^^;
ただ、mewは、候補者の政治理念というものは、国政か都政かにかかわらず、全ての政策のベースになっているのではないかと思うし。
私たちが、都民として、また国民として、どのような生活を望むのか、何を重視した国政や都政を望むのか、それを示すべき選挙になるのではないかと考えている。(・・)
あえて大きな争点を提示するなら、mewは今回の選挙で問われているのは、「国民の生活の安全や安心、人権などの諸利益よりも、国の経済や安保軍事などの国益を重視するのか」、それとも「国の経済や安保軍事などの国益よりも、国民の生活の安全や安心、人権などの諸利益を重視するのか」ということではないかと思う。(**)
<これを都民や都に置き換えれば、都政に対する方針や姿勢、諸政策の中身もおのずと決まって来ると思うです。(・・)>
この辺りのことは、改めて書きたいのだけど・・・。
「原発維持」か「脱原発」かいう議論も、根本的には「国民の安全、安心を重視するのか」「経済や安保軍事を重視するのか」という理念の違いから生じているものだと思うし。
<注・保守タカ派は、原発は、核兵器の製造や原子力の軍事利用の能力を維持するためにも、全て「ゼロ」にするわけには行かないと考えている。>
そのような考え方の違いは、都政においても、東京五輪のビジョンや防災計画の作り方、介護や子育て、医療、福祉などの社会政策などにも反映されるのではないかと思うし。
私たち都民は、その重要な&根本的な部分をし〜っかりと見極める必要があるのではないかと考える。(++)
* * * * *
実のところ、都知事選の候補の中で、安倍政権と考え方が最も一致するのは、元空自幕僚長の時田母神俊雄氏なのである。(~_~;)
田母神氏は、昨日、日本記者クラブで会見を行なったのだけど・・・。
「私の国家観や歴史認識は安倍首相と同じだ。戦後レジュームからの脱却を目指すためにも、政府と都が一体となって日本を再興するためにも自分が都知事になる必要がある」と主張。
<「自民党は私を支持すべきだった。安倍総理は心の中では私を支持したいと思っているが、党内事情で言えないんだと思う」とまで言っていたです。^^;>
また、アベノミクスも集団的自衛権の行使容認も靖国参拝に関しても、安倍首相と自分の目指す「正しい方向」が同じであることをアピールしていたのが印象的だった。(@@)
『安倍は田母神を応援しないの?&都知事選に田母神出馬で、超保守警戒と維新分裂に期待』という記事にも書いたのだが。
http://mewrun7.exblog.jp/21545755
田母神氏と安倍氏は同じ超保守思想を持つお仲間で。これまでも同じグループで活動したり、お互いに支援し合ったりして来たことがあるし。今、都知事選で田母神氏の応援をしているのも、その仲間たちなのである。(・・)
きっと田母神氏は、この選挙戦の中で、安倍首相が周辺に配慮してクチにできないホンネを、どんどん公言してくれると思うので、安倍首相の思想や本当に目指しているものを知るには、と〜ってもいいチャンスだと思うし。
果たして、このような思想や方針に基づく国政、都政が望ましいものなのかどうか、この都知事選を通じて、よ〜く考えていただきたいと願っている。(++)
ちなみに、田母神氏は核武装論者であり(安倍首相もね)、もちろん原発も安全性を確保しながら、積極的に維持すべきという立場だ。(ーー)
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他方、舛添要一氏は、10年に自民党を離党(除籍)しているし。99年に都知事選に出馬しているように、もともと都政に関心が強かったし。介護などの社会福祉政策をライフワークにしたいとも言っていたので、もう少しフリーな立場で、自分らしく都知事選の臨むかと思っていたのだけど。
今回の都知事選では、(当選したさに?)自民党の支援を受けることになったためか、安倍政権の方針に沿う政策をとらざるを得ない立場になってしまった様子。<まあ、もともと安倍氏ほどでないにせよ、改憲派の保守&新自由主義者なんだけどね。^^;>
mewは、舛添氏の15日の会見の記事を見て、唖然とさせられたところがあった。
舛添氏は真っ先に東京五輪の成功に対する意欲を示した上、何と森元首相をヨイショするような発言まで行なっていたからだ。(゚Д゚)
『都庁の会見場に現れた舛添氏が目を輝かせながら真っ先に口にしたのは、2020年東京五輪だった。「まず第一に東京五輪、パラリンピックを何としても成功させたい。史上最高の五輪にするという思いで取り組みます」(中略)
東京五輪の組織委員会会長に就任することが決まった森喜朗元首相について聞かれると「包容力のある人だからビシッとまとめる力があると思う」と評価。都知事に選ばれた場合は、協調して五輪を成功に導く自信を示した。(スポーツ報知14年1月15日)』
<注・森元首相は、石原元都知事の盟友。石原氏と共に、10年にわたって五輪招致活動を行なうと共に、五輪利権にも関与して来た人。それで、安倍首相は、森元首相を五輪準備の責任者である組織委員会会長に任命したです。>
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『舛添に屈した安倍&自民党〜敵対していた舛添を都知事選で支援、負ければWの屈辱』などにも書いたのだけど・・・。
http://mewrun7.exblog.jp/21553784/
舛添氏は、自民党時代、安倍首相を含め自民党の閣僚や幹部をめっちゃ批判していた上、同党が下野して間もなく「自民党の歴史的使命は終わった」として同党を離党。党は離党届を受理せず、除籍処分にした。
<『参院選(07年7月)では「『安倍首相と一緒に頑張ります』なんて言ったらダメ」と発言▼参院選惨敗後に安倍首相が続投宣言すると、「自民党はショック死状態」と突き放した。人事についても注文をつけ、さすがの安倍首相も周囲に怒りをぶちまけたこともあった。』(週刊朝日1月24日号>
それゆえ、安倍首相を含め、自民党の議員たちの中には、今でも舛添氏に対して不快感を抱いている人が少なくないし。今回も舛添氏を支援するかどうかで、党内でかなりもめたのである。
『「そうは言っても党総裁である安倍首相の了解をとる必要があった。実は舛添支援を一番嫌がっていたのが安倍首相。なぜなら舛添氏は第1次安倍政権時、安倍批判の急先鋒で、あの時の言動が相当ネックになっていたからだ」(自民党関係者)(同上)』
『安倍は当初、「自民党の歴史的使命は終わった」と言って去った舛添を、自民党が支援することに乗り気ではなかった。昨年12月23日、前新党改革代表の舛添の支援を求め安倍の私邸を訪れた同党代表の荒井広幸に、こう言い放った。
「そこまで舛添さんに義理立てしなきゃいけないのか」 (中略)
だが、もはや待ったなしだ。自ら勝ち取った2020年の東京五輪を成功させるには都知事との二人三脚が欠かせない。五輪開催を自らの経済再生戦略の背骨と位置づける安倍にとっては、東京五輪開催に反対していた細川を知事職に就かせるわけにはいかない事情がある。(産経新聞14年1月22日)』
<注・荒井氏も、自民党時代に安倍仲間だった人。05年に郵政民営化に造反して離党した。>
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そうなのだ。もともと自民党は、東京五輪の開催準備に関わる利権確保に熱心である上に、安倍首相は、東京五輪をアベノミクスの経済戦略に活用したいという思いが強い。(・・)
そして、そのためには、何とか自分たちの息のかかった者を都知事の座につかせて、森元首相らや財界と協力して、これまで準備して来た計画を滞りなく進めて行く必要があるわけで。
安倍首相は、苦渋の決断で、勝てる見込みが高いと言われていた舛添氏を支援することにしたのである。^^;
安倍首相は、19日のTV番組に出演した際も「2020年の東京五輪を任せることができるのは舛添さんだ」と語っていたのも、その思いを込めてのことだろう。(~_~;)
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舛添氏も、安倍首相のそんな期待に応えて、昨日、日本記者クラブで行なった会見でも、開口一番に「2020年に東京五輪・パラリンピックが開かれることを喜んでいる。全力を挙げて準備をし、東京がすばらしい都市だと世界に情報発信をしたい。史上最高の五輪をめざしたい史上最高の東京五輪にしたい」とアピール。(発言部分は、The Huffington Post14年1月22日より、以下同)
そして、安倍政権の経済政策に合わせる形で、「東京には素晴らしい企業が集まっている。国家戦略特区を、東京で実験してみたいと思う。東京から日本を明るく、経済を明るくしていきたい」とも語った。
原発政策に関しても「原発依存度は下げるべき」としながらも、やはり安倍政権にも配慮してか「すぐにゼロにするには代替案の問題がある」と、かなり慎重な言い回しをするようになっている。(~_~;)
<記者からは、靖国神社参拝、特定秘密保護法、集団的自衛権公使のための憲法改革、そしてアベノミクスをどう評価しているかなどの質問も飛んだのだが。
日銀政策(量的緩和)は、自分も主張していたと安倍政権の対応を評価。その他については「自民党では、第一次憲法草案をとりまとめた。国際情勢が変わったのだから、ある程度は変えないといけない。秘密法は、審議の時間が足りなかったのではないか。内容に不備がある。靖国問題では、中国、韓国との関係が緊張している。胸襟を開いて首脳会談ができる条件を整えるべきだ」と、何とな〜くぼやかす形でプチ肯定or批判に当たらないように答えていた。
ついでに雇用については、連合との政策の一致もちゃんとアピールしていたりして。^^;>
これらの発言を見ていて、mewは「舛添氏は早くも安倍自民党の操り人形になりつつあるな〜」と感じてしまうところがあった。_(。。)_
<唯一、安倍政権が意欲を示している東京でのカジノ設置案については、賭け事なので、経済的効果もあれば、お金を使って困るという話もあるとして、世界のカジノがどうなのか研究し、知事になったら慎重に検討したいと、答えを保留した。(たぶん、本当は反対なのね。^^;)
ちなみにギャンブラーmewは、地方の経済振興のためにカジノを作るのは賛成だけど。東京にカジノを作る必要はないと思っている。(・・)>
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mewとしては、舛添氏が具体的にどのような介護政策を実現したいと考えているのか、もっと話して欲しかったのだけど。<mew周辺には、この問題に関心を抱いている人が多いので。>
この点に関しては、『私が政治家になった原点は、母親の介護。みんなにそんな苦労をさせたくないなと思った。第一次安倍政権で厚労相をやり、一生懸命取り組んだ。年金、介護、医療、雇用と様々な問題がでてきた。育児、出産、子育てもそう。その経験を生かし、東京から社会保障の改革をやって、日本の他の地域も「東京モデルいいんじゃないか」ということになれば、と思っている』としか語らなかったのは、残念だった。。
しかも、「防災、福祉、介護・医療には、金がかかる」と財政問題に関する質問に対して、「日本は何でもかんでも政府に頼る。お金がかかるのではなく、納税者として努力してこの町を守る、ということを率先したい」と、いかにも新自由主義者っぽい発言をしていたりして。
舛添氏は、その前に「みんなで努力しませんか、ということ。お上の金の元は税金。納税者として、政府が無駄に使っていたら次の選挙で落とす、というのが主権者だ」と語っていたのだけど。
まさにその通りで。国や都のお金は、私たち主権者が納税しているものなのだから。別に何でもかんでも政府に頼っているわけではなく(別に恵んでもらっているわけじゃないんだから)、政府に預けているお金を、私たちに対して国や都がどう使うかを決める権利があるし。その大きな手段の一つが、選挙なのだということができるだろう。^^;
mewは、安倍政権には、軍事力強化のために防衛費用をどんどん増やして行くのではなくて、その分をもっと被災地の復興や国民の生活屋福祉に回して欲しいと思っているし。
東京都には、細川氏や宇都宮氏が言うように、東京五輪に関しては、過分な費用をかけない形でコンパクトな五輪の開催を目指し、その分を都民の生活や福祉に回して欲しいと思っているのだけど。
どの候補者が何にお金をかけようとしているのかという点にも、それぞれの政治理念があらわれて来るところがあるので、今回の都知事選では、主権者&納税者として、その辺りのことにも注目して欲しいと思っているmewなのだった。(@@)
p.s 時間不足で、細川氏&宇都宮氏の会見について、まとめる余裕がなかったので、この2人の発言や政策に関する記事は、あとでor後日に書くことにするです。
THANKS
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