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2014-01-23 07:06:35
勝てる選挙を、なぜ負けに行くのか。「脱原発勢力」が分裂して票が割れれば、わざわざ対抗勢力のマスゾエ候補を勝たせるようなものです。
本日1月23日は都知事選の告示日。細川、宇都宮の「脱原発」候補は、とうとう調整がつかないまま、両者とも立候補することになりました。マスゾエ、そして安倍という男たちがほくそ笑んでいるのが目に見えるようです。
細川、宇都宮両候補の公約は、違いがあまりはっきりしません。両候補が最重要政策として掲げる原発への姿勢は、どちらも「原発ゼロ」を明確にしています。東京オリンピックに対する考え方は、どちらも抑制的でほとんど変わりません。細川氏は「過大な施設計画を見直し、東北で催しを開催」を掲げました。宇都宮氏は「税金無駄遣いや大型開発を避ける」コンパクトな大会」を主張。いずれも、オリンピック利権の思惑を秘めた自民党系候補との違いを明らかにしています。
そのほか、首都直下型大地震への備えや、子育てあるいは高齢者対策でも、考え方は大した違いはありません。
それなのに、一本化の調整がかなわない。この原因は、今回は細川候補の公約がギリギリまで明らかにされず、公約を踏まえた政策協定の話し合いができなかったことが直接の要因と見られています。その点では、細川陣営に非があります。
しかし、政策の話し合いをする時間があれば、一本化できたでしょうか。おそらくムリだったのではないか。それは、宇都宮陣営の支持者は、「小泉と一緒に闘えるか」という小泉アレルギーや毛嫌い感が根強い。そのうえ、「細川氏は佐川急便からの1億円問題を抱えている」「政権を簡単に投げ出した」など細川氏自身に対する不信感もあります。だから、宇都宮氏が降りることはほぼなかったといえそうです。
では、細川氏の側はどうか。「宇都宮対舛添では勝負にならない。闘う前から勝負はついている。ここは、細川氏を前面に押し立てて闘う以外にない」と、降りることは考えられなかったといえます。
内々に調査したところでは、宇都宮対舛添ではダブルスコアで舛添候補有利と出ていたと伝えられています。多分、間違いないでしょう。細川氏に一本化できれば、細川氏有利という見方でした。
今回の候補者選定の過程で総括すべきは、やはり「出たい人より、出したい人」ではなかったでしょうか。その意味では、宇都宮候補は市民勢全体の形成を見極めることなく、突出した。つまり、フライイング気味だったといえます。これでは、どうしてもこじんまりまとまるだけです。幅広くしられていること、とくに東京のように大票田の所では、知名度が重要です。”人気投票”のような側面がつきまといます。
もちろん、理念をおろそかにしてもいいというのではありません。理念を踏まえた知名の人、無党派の票を獲得できる人を担ぎ出す過程が必要でした。
少なくとも、調整できる余地をのこしておくべきだったのではないでしょうか。調整役には、本来なら共産党が一定の役割を果たすべきでしたが、この党も最初から突出して調整役を放棄していました。独りよがりだったのです。
ともかく、本日から、舛添候補を相手に勝ちにいかなくてはならない。カギは、無党派と言われる層にありそうです。無党派層の支持をどれだけ引き出せるか、そしてその無党派と言われる層にどれだ投票所に足を運んでもらえるか。東京圏以外の地域からも、細川候補への応援を働きかけたいものです。公職選挙法に触れない知恵を使って。
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