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細川氏は原発推進メディアの意地悪い質問にも淡々と答えた。=写真:山本宏樹=
【都知事選】 細川氏 「原発こそ最重要争点」
http://tanakaryusaku.jp/2014/01/0008623
2014年1月22日 23:09 田中龍作ジャーナル
原発問題が争点となる今度の東京都知事選挙で、本命候補の一人がようやく姿を見せた。細川護煕元首相がきょう都庁で記者会見し都知事選への立候補を正式に表明した。細川氏は「原発ゼロ社会」に向けた哲学を熱い思いと共に語った。
「原発ゼロ」を口にするのは簡単だ。原発を再稼働させた野田政権でさえ「2030年代までに原発をゼロにする」と言って国民をだましていた。原発ゼロへの本気度を測るのは再稼働を容認するか、しないか、だ。
東電は柏崎刈羽原発の7月再稼働を目論む。記者会見で田中龍作ジャーナルは細川氏に質した。「柏崎刈羽原発の再稼働はどんなことがあっても阻止するか?」「東電の株主総会で再稼働反対の株主提案をするか?」と。
細川氏は「もちろんです」と明確に答えた。ライバル候補である舛添元厚労相のように「僕は脱原発です」としながら「すぐにゼロというのは無責任。中長期的に見て…」などと訳のわからないことは言わない。
「世界が変わるには豊かな国が大量消費からシフトして変えるしかない」「傲慢なやり方からは幸せは生まれない」「核のゴミは捨てる場所さえない。後の世代に対する犯罪行為だ」「いつまでも原発にしがみついていると日本はとり残される」…細川氏は脱原発の哲学を淀みなく語った。
同じく脱原発を掲げる宇都宮健児氏との違いについて聞かれると細川氏は次のように答えた―
「(宇都宮氏は)他の問題を同列にしている。私は(脱)原発、再稼働(阻止)が何をもってしても最初の問題としている」。
原発推進メディアの記者からは争点ずらしの質問が飛んだ―「原発は国の政策だ。なぜ都知事なのか?」
細川氏は「東京が(電力の)最大消費地なのでここ(東京)からもの申すことに意味がある」と答えた。
質疑応答が始まる前に「都知事の第一の責任は都民の生活を守ること。オリンピックやTPPどころではない。原発こそ最重要争点だと思う」とも話している。これが原発推進メディアには面白くなかったのだろう。
20年前に起きた佐川急便からの1億円借り入れ問題についても執拗に追及された。
「すべて返済し終え、根抵当も消滅している」と淡々と答えた。舛添氏のように簡単に怒り出すようなことはなかった。
高齢(76歳)について聞かれると、「不条理に対して戦う気力があれば老いることはない」。元首相は残りの人生すべてを脱原発にかける。
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<都知事選>細川氏の会見要旨
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140122-00000111-mai-pol
毎日新聞 1月22日(水)22時4分配信
◇脱原発について
最も優先的に取り組むべき課題だ。原発はひとたび事故があれば国の存亡に関わる大事故になる可能性がある。そうなったら都民の生命、財産に関わる話だ。福島の原発事故では東京の一部で水道が止まり、停電になった。東京は世界で最大規模の電力消費地でもある。これが都政の問題でないと言えるのか。
いま「原発ゼロ」を打ち出さなければ50年後も100年後も原発依存から抜け出せないだろう。私は「原発がなくても日本は発展する」と信じる人々と共にその先頭に立って闘う決意だ。具体策は「東京エネルギー戦略会議」を設立し、じっくり検討したい。「原発即ゼロ」の都民投票の実施も考えている。
◇五輪について
当初は原発事故からの復興にめどがつかない段階で、招致に賛成する気になれなかった。しかし、新しい東京と日本の建設にとって絶好の目標にできると思い直した。東北の皆さんに協力してもらい、実質は「東京・東北五輪」にできないかとも考えている。
20年前に大量生産・大量消費の経済や生活を転換する必要性を痛感し、総理就任後の最初の所信表明演説で、質の高い実(じつ)のある国家「質実国家」を目指すことを掲げた。大震災と原発事故を経て、この方向は今こそ決定的になったと感じる。五輪開催を目標に、日本の経済や生活を変えていきたい。
◇規制改革・防災
医療、介護、子育て、教育などの分野での規制改革を強力に推し進めていきたい。私は何のしがらみも、恐れるものもない。既得権との闘いこそ、私に最も期待されるところではないか。
一方、東京には震災時の帰宅困難者対策や防災対策、高齢者、障がい者福祉、子育て支援など、誰が都知事になっても取り組まなければならない重要な課題がある。これらの施策のうち継承すべきものは発展的に継承し、確かな成果を上げていきたい。
また、首都東京の景観にも強い関心がある。防災上の観点からも情緒あふれる水と緑の回廊を実現したい。日本橋の上の首都高速を排除することや、路面電車の復活も考えたい。
◇佐川問題
家の修復やマンション購入のため、30年以上前に東京佐川急便から1億円を借りた。いろいろ追及されたが、全額を返済している。借り入れに当たっては湯河原の土地建物に1億円の根抵当権をつけており、完済後は抹消されている。
完済の事実は、根抵当が抹消された点や、利害関係のない佐川急便東京支社から、借入金は完済されたとする回答書が提出されたことからも明らかだ。
借入金についての領収書などは事務所の移転によって見つからなかった。執拗(しつよう)に追及を受けて国会が空転し、予算が成立しない状況だったため、総理を辞任することでけじめをつけた。しかし、その後も国会で誠意を持って説明しており、衆参の予算委員会だけで130時間以上かけた。入手した資料は全て出している。
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