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嵐の前の静けさ
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/22)」★ :本音言いまっせー
発売中の週刊朝日1月31日号を読んで、今回の細川陣営の選挙戦略は小泉元首相が細部に至るまで陣頭指揮を取っている事を知った。
政策づくりではない。選挙に勝つための陣頭指揮だ。
それを読んで私は小泉首相の本気度を確信した。
選挙後の事ではない。選挙に勝つための本気度だ。
いうまでもなく、こんどの細川・小泉劇場は小泉氏が細川氏を全面支援すると宣言しツーショットの場面をメディアに流させた時から始まった。
その直後にメディアが騒ぎ、しばらくして動きが止まった。
まわりが勝手に騒わぐばかりで、主役である細川・小泉両氏の姿がメディアから消えた。
これこそが小泉氏の戦略であったと、私は週刊朝日の記事を読んで知った。
私は1月14日の直後のメディアの騒ぎと、すぐに始まった細川たたきを見て、1月14日の電撃発表は早すぎたと直感した。
もし、憶測をあのまま引き伸ばし、憶測報道を勝手にエスカレートさせておいて、告示日直前にあの発表を行っていたらどうだったか。
大騒ぎの後そのまま選挙戦に突入して圧勝だ。
もし今度の選挙で細川氏の勝利が負けるとすれば、唯一、最大の作戦ミスは早すぎた1月14日の戦闘宣言であったという事になるだろう。
私は週刊朝日の記事を読んで、まさしく小泉氏はその事を直感して水面下に潜ったのだと思った。
政策発表を告示日前日のきょうまで引き延ばしたのも、告示日前の公開討論に一切応じなかったのも、すべては小泉氏の作戦に違いない。
小泉氏は、政策論争など選挙の勝敗に無関係であることを知って、実践してきた男だ。
何しろ国会答弁でさえもまともに答えずに5年半の政権を高支持でこなした男だ。
選挙でこそ、その小泉らしさがもっとも発揮される。
共産党や社民党の選挙訴えはどれもまともなものばかりだ。
それに支えられた宇都宮氏の訴えは正しい。
しかし、それが実現できなければ大衆にとっては何の意味もないのである。
それを一番よく知っているのが大衆なのである。
大衆は決して衆愚ではない。
もっとも賢明な現実主義者なのである。
いみじくも、小泉氏がかつて国会答弁で共産党の鋭い追及に一切耳を傾けず、最後に一言、「それは共産党の考えだろう」と一蹴し、共産党議員がぐうの音も出せずに引き下がった場面があった。
象徴的である。
幻の小泉ツウィッター事件というのがあった。
あれはなりすましだったのか、それとも本物だったのか、今もわからないままに閉鎖されたという。
これなども、小泉陣営の誰かがそれを勝手に始めようとして、あとでそれを知った小泉氏が、まだ早い、といって止めさせたのではないかとさえ勘ぐってしまうほどだ。
かくして嵐の前の静けさで告示日を迎える事になった。
その静けさを破って明日から細川・小泉劇場が始まる。
投票日の2月9日まで2週間もの長丁場の戦いだ。
もちろん安倍陣営も黙って引き下がるはずがない。
細川陣営が桶狭間の戦いというになら安倍陣営にとっては天下分け目の戦いだ。
権力のすべてを使って戦うだろう。
勝ち方、負け方が、接戦、か大差かによってその後の政治力学も変わってくる。
果たしてどのような結果になるのか。
どのようなサプライズの連続が起きるのだろうか。
しかし、私の関心はもはや選挙後に移っている。
細川勝利後のオセロゲームの中で、細川を勝たせたのは自分だと勝ち馬に蝟集してくる自薦、他薦の玉石混交の中で、果たして細川氏がどのように国民の期待に応える動きを見せるのか。
おそらくその時は小泉氏の姿はないだろう。
細川氏の本当の試練は選挙後に始まる。
その時私は、細川氏が誤った方向に行かないよう、再び批判者側にまわる事になる予感がする。
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