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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140122-00568276-sspa-soci
週刊SPA! 1月22日(水)9時21分配信
アベノミクスの次なるフェーズは? 消費税増税で生活はどうなるのか? TPPは? 中韓との外交問題は……などなど、我が国は今年も多くの課題を抱えている。しかし、そんな大きなトピックの陰に隠れて、実は結構日本の首を真綿で絞めるような問題がある。あまり話題にならない、日本が抱える「2014年問題」を探った
◆対中意識の差で、日本は世界から「パッシング」される!
緊張の高まる日本周辺の国際関係。今年は一体どんな展開になるのか。
「考えられるのは、対中関係をめぐる日本の孤立化です」
そう語るのは、元外交官で評論家の孫崎享氏。しかし、対中政策ではアメリカやASEAN諸国と足並みを揃えているはず……。
「そう思っているのは日本だけ。12月のASEAN首脳会議では、日本が提案した対中包囲網が拒否されています。また、アメリカもバイデン副大統領が訪中するなど、対話を継続する方針が明確。日本だけが防空識別圏の撤回を強く求めるなど、強硬姿勢なんです」
この背景には、対中認識の違いがあると孫崎氏は指摘する。
「今や中国の経済力を無視できる国はありません。自国の経済発展を求めるならば、中国とうまく付き合っていくしか道はない。中国脅威論をいまだに唱え続ける日本と認識の差が生まれているんです」
親日的だったASEAN諸国でも、大半の国が対中関係重視に舵を切っている。
「さらにヨーロッパでも中国に対する武器輸出解禁の動きがあるなど、中国との距離が縮まっている。このままでは、世界中から日本が孤立しかねません」
事実、フランスの防衛関連企業が中国にヘリ着艦装置を輸出することが明らかになるなど、対中接近は明白。軍縮傾向にあるEUでは、さらにこの流れは強まると予想される。また、孫崎氏は、中東関係も微妙な状況だと語る。
「親密だったアラブ諸国との関係ですが、イラク戦争を経て日本はアメリカ側、すなわちアラブの敵と思われつつある。3月までのイラン核協議が決裂したら、日本は難しい判断を迫られるでしょう」
こうした状況にさらに影を落とすのが、北朝鮮問題だ。
「中国に近い関係にあったナンバー2・張成沢氏の粛清で、北朝鮮と中国のパイプが断たれた。つまり、今後中国が北朝鮮の暴走の歯止めにならないということ。北朝鮮問題は、極めて危険な情勢になったと考えるべきでしょう」
対中政策の齟齬から日本が孤立を深め、そこに北朝鮮有事が勃発したら……。’14年、日本の外交には暗雲が立ち込めている。
【孫崎享氏】
’43年生まれ。東京大学法学部中退、外務省入省。外務省の「情報屋」として活躍。現在は、東アジア共同体研究所所長や評論活動に従事。著書に『日米同盟の正体―迷走する安全保障』(講談社現代新書)など
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