01. 新共産主義クラブ 2014年1月21日 13:13:34
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細川・小沢内閣(1993-1994)と、小泉内閣(2001-2006)の共通点は、新自由主義的な「構造改革」を目指す「ネオリベ内閣」であったことです。しかし、このことは、有権者にあまり知られていないのかも知れません。 細川・小沢政権が、日本社会党との連立政権であったことと、短期政権であったためでしょう。 実際には、細川・小沢政権(1993-1994)は、”日本社会党”を羽交い絞めにしながら、米の輸入自由化を一部認めるなど輸入自由化を進めたり、私的諮問機関として経済改革研究会をつくり、経団連会長だった平岩外四・東京電力会長を中心に、「経済的規制は原則自由に、社会的規制は『自己責任』を原則に最小限に」を謳った「平岩レポート」を作成させました。 細川・小沢政権における平岩外四・東京電力会長が座長を務めた経済改革研究会は、後の小泉政権の経済財政諮問会議のようなものでした。 さらに、「平岩レポート」の内容には、細川護煕首相自身が口を挟んでいたようです。 このような細川・小沢政権の新自由主義的な「構造改革」は、官僚主導の政治から財界主導の政治に変えることでした。 しかし、現在のところ、「財界」は「脱原発」に見向きもしていませんから、細川氏・小沢氏・小泉氏らのような財界の言いなりの政治家たちに、「脱原発」は不可能です。
実際のところは、舛添氏と細川氏を操る新自由主義陣営の財界は脱原発には関心は無く、脱原発票が宇都宮候補にまとまって、安倍政権が進めようとする特区構想やカジノ構想が頓挫することを極度に恐れているのではないかと考えられます。 ■「経済分野における規制改革の影響とその対策」(国立国会図書館 2008年) 平成5(1993)年9月に、細川護熙首相(当時)の私的諮問機関として経済改革研究会(平岩外四座長)が設置され、同年11月に、『規制緩和について(中間報告)』(通称「平岩レポート」)が提出された。 同レポートでは、規制緩和を考える基本原則として、「経済的規制は『原則自由』に」、「社会的規制は『自己責任』を原則に最小限に」とすることを掲げた。 http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/document/2009/200886.pdf □ ■宮崎勇 その2【全4回】 突っ返された「平岩リポート」、4人で全面的に書き直す (東洋経済ONLINE 2008年09月26日)
細川内閣の時、「平岩リポート」の作成に携わりました。平岩外四さん、小林陽太郎さん、中谷巌さん、それに私が起草メンバーで、お目付け役として田中秀征さんが加わりました。「平岩研究会」は前川リポートにならい、21世紀を見据えた新しい経済社会を提言するために設置されたものです。このリポートは画期的でした。それは経済規制について「原則として撤廃する」と書いたことです。緩和ではなく撤廃。政府審議会でここまで言い切ったものはそれまでありませんでした。 リポートの提出をめぐっては実は一悶着がありました。当初、事務方がつくった原案を持って、細川さんのところに報告に行った。ところが細川さんはそれをパラパラと見ただけで「ダメだ」と突っ返しました。確かに報告案はいろいろと長く書いてはありますが、意味のある内容はほとんどなかった。そこでもう一度、前述のメンバーで議論をし直し、全面的に書き直しました。 http://toyokeizai.net/articles/-/2021 □ ■「構造改革は何をめざすのか 構造改革の前史 −93年の細川改革という規制改革の先行事例−」 (経団連 21世紀政策研究所 2001年7月25日)
「小泉内閣の成立によって構造改革が一挙にテーマとして浮上した。構造改革とその結果とについて、国民の多くは必ずしも十分な理解をしていないにもかかわらず、小泉支持がある種のファッションで拡がっているとの説が一部にある。」 「1990年代の10年を喪失の10年と名付けることが通り相場となっているが、われわれは90年代の10年の流れのなかに、構造改革に行き着く伏流水とでもいうべき一筋の道が明確にあったことを認識している。」 「細川内閣の登場とともに、新しい動きが生まれたことだけは指摘しておくべきであろう。一言でいえば、経済的規制撤廃への動きが細川内閣の成立とともに生まれたのである。」 「1993年の秋、平岩外四氏を座長とする平岩研究会が経済的規制の原則撤廃を打ち上げていた。いわゆる平岩レポートである。経済的規制の原則撤廃を通じて、市場開放と競争秩序の確立とによって日本経済の内部から新しいものをくみ出すべきだとの原則がはじめて確認されたのである。これを受けて規制撤廃の検討がはじまった。」 「日本の内需を活性化させるためには、経済的規制の撤廃が不可欠であるという認識が93年の平岩レポートから94年の細川内閣の行革推進本部のもとでの規制緩和の諸部会に浸透したことはきわめて興味深いことであった。」 http://www.21ppi.org/pdf/tanaka/thesis/010725.pdf □
■平岩レポート 「経済改革について」 経済改革研究会(平成5年12月16日) http://www.esri.go.jp/jp/prj/sbubble/data_history/5/makuro_kei12_1.pdf □
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