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2014-01-21 07:13:44
勝てる闘いを、仲間割れでみすみす失う。こんなバカげたことが起こりつつあります。しかし、あと1日、調整の時間は残ている。99%アカンと思いつつも、それでも、それでも奇跡が起きることに、一縷の望みをかける気持ちです。
都知事選は、どんな闘いになるのでしょうか。マスゾエvsホソカワでしょうか、マスゾエvsウツノミヤでしょうか。本来なら同じ方向性のはずの宇都宮陣営と細川陣営との対立も強まっています。
今回の知事選が持つ本当の意義は、「細川護熙vs安倍晋三」という闘いだといえます。敵は、安倍晋三です。その敵を明確にしたうえで、闘いの戦列を組まなければならない。敵は、強大です。ちょっとやそっとでは倒せない。ましてや細川だ、宇都宮だと右往左往している場合ではないはずです。
候補1本化を模索してきた市民団体や個人の代表は昨日1月20日、国会内で記者会見し、「細川氏を支持する」と表明しました。細川氏への1本化を勝手に呼びかけるという苦肉の策です。しかし、1本化の調整余地は残しておくという意志表示でもあります。
田中龍作さんらがネットにアップした報告によると、「細川一本化」を表明したのは「脱原発都知事を実現する会」。瀬戸内寂聴(作家)、柳田眞(たんぽぽ舎)、村上達也(東海村・前村長)、木村結(東電株主代表訴訟)、吉岡達也(ピースボート)、村田光平(元在駐スイス大使)……脱原発運動をリードしてきた著名人が名を連ねる。代表世話人は鎌田慧(ルポライター)、河合弘之(弁護士・脱原発弁護団全国連絡会)の2人。
「実現する会」は脱原発候補の一本化を目指して今月15日に細川、宇都宮両陣営と交渉した。だが交渉は決裂、一本化はならなかった。「実現する会」で話し合った結果、次のような理由から細川氏支持を決めた。
・細川氏の脱原発政策はいまだ明らかではないが、陣営は「再稼働反対」、「原発ゼロ」「脱原発を優先する」としている。
・宇都宮氏は脱原発を政策としているが、他の政策と並列させており、優先度が低い。
記者会見では実現する会のメンバーから「原発を止めるには勝てる候補でなければならない」とする趣旨の発言が相次いだ。
柳田眞氏(たんぽぽ舎・自治労OB)は細川支持の理由を次のように話す―「脱原発問題は日本の存亡に関わる。アベの再稼働は日本を滅ぼす…(中略)“東京は日本の政策を決める力を持っている、脱原発もそう”というのが全国の願い。アベを負かす可能性が高い人に任せた」
広瀬隆氏(作家)は「“ ホソカワ対マスゾエ ”ではなく “ ホソカワ 対 アベシンゾウ ”なんです」と声を大にした。
代表世話人の鎌田慧氏は「宇都宮陣営との水面下での交渉はまだ続いている」と重ねて強調した。
《文・田中龍作 / 諏訪都》
宇都宮陣営では、三宅洋平さんらが、「細川氏は何を掲げるのかいまだに政策が分からないから、1本化といっても、判断のしようがない。細川氏、そしてその応援団の小泉純一郎氏らのこれまでの政治的行動から判断すると、距離を感じる」と、細川氏への1本化を強く拒否しています。
しかし、ことは大状況の判断です。三宅洋平さんらが主張することはいちいちもっともです。しかし、だから分裂選挙にならざるを得ない、というのは違う。ウツノミヤvsアベシンゾーでは、結果は負けがはっきりしていると思います。
ここはやはり、小泉純一郎という男の集票力も取り込んで、ともかく安倍を倒すことに全精力を傾注すべき局面ではないでしょうか。そうすれば「勝ち」が読めるのです。これ以上、安倍の暴走を許すわけにはいかない。なんとしても暴走を止めることが、喫緊の、そして最大の課題のはずです。
戦後70年近く、共産党という政党は、「あれが正しい」という論法を振り回して幾多の選挙で分裂を押し通してきました。確かに正しい論理を展開する場面も多かったと思います。しかし、その結果は、どうだったのか。70年物歴史を刻みながら現在、隆々たる党勢でしょうか。国民的な圧倒的支持を得ているでしょうか。依然、少数政党にとどまっているのではないでしょうか。「オレは正しい、正しい」だけでは、実際の国政は動かせません。ご豆の歯ぎしりの状況にならざるを得ない。
今回の都知事選でも、共産党を中心とする「正しい人たち」は同じ轍を踏もうとしています。敵に塩を贈る結果を招こうとしています。「オレは正しい、正しい」だけでは、歴史的には「左翼小児病」です。
今回の都知事選は、細川候補に票を集中し、安倍に痛打を浴びせましょう。
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