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NHK日曜討論で、弱者を切り捨てるような安倍政権の政治は政治ではないと小沢一郎
http://sr-partners.net/archives/51927376.html
2014年01月19日15:13 特定社労士しのづか 「労働問題の視点」
2014.1.19のNHK日曜討論は各党首へのインタビュー特集であり1時間50分の拡大版であった。
安倍首相は特別に30分、他の党首は10分ないし15分の出演時間であった。
安倍首相は集団的自衛権を今月始まる通常国会中に閣議でもって憲法解釈によって容認する考えを示した。「不戦の誓い」といいながら、自衛隊が同盟国有事の際に戦闘地域において武器を使って戦闘のできるようにしたいらしい。
また、憲法改正は悲願であると述べた。9条を改正し自衛隊を国防軍とし、武力すなわち保有戦闘能力で他国に圧力をかけることで積極的平和主義を実現したいらしい。事実、そのような発言も今日あった。
50年以上も前の冷戦時の世界状況と現在とは事情が違う、と述べ、米国の軍事力を背景に経済力を優先させてきたころの安全保障の考え方から脱却すべきだという趣旨の発言があった。
日本維新の会は橋下徹氏が出演した。明確で歯切れのよい主張は頼りがいを感じさせることもあるが、私は発言の端々に危うさを感じざるを得なかった。
橋下氏は安倍首相が歴史認識を明確にすべきだと述べ、自らは東京裁判の結果を受け入れるべきである、サンフランシスコ講和条約を日本は受け入れたのだからすでに日本は先の戦争は侵略戦争であったことを認めている。それが世界のスタンダードとなっていると述べた。たしかに日本の戦争責任に対する安倍首相のこれまでの発言は玉虫色であり、村山談話を受け入れるのか、侵略ではなかったという考えなのか明確にしていない。総理大臣は歴史認識を明確にすべきではなくそれは歴史学者の役割だというのが理由のようだが、私には理解できない。歴史認識を明確にすることで選挙で不利になることを危惧しているというのが正直なところだろう。
また橋下氏は、集団的自衛権は独立国家として当然保有していると断言し、安倍首相との考えが一致していることを示した。政策ごとに是々非々で臨むスタンスはみんなの党と似ている。
最も気になった橋下氏の発言は、労働特区の話題になったとき、「誰もが労働基準法に守られたいとは考えていない。大阪の中心部で、その地域でだけは労働基準法など関係なく、働くだけ働いて稼ぎたいという人が集まり、そうした働き手を使って企業が集まってくれば良い」という趣旨の発言があた。橋下氏のこの考えは昨年からニュースになっていたようだ。
今日も「厚生労働省の邪魔が入り、この労働特区は実現しなかった」と、悔しさをにじませていた。果たして特区だからといって、一部の労働者層を労働時間規制の対象外としたり、解雇基準を緩和したりすることが許されることなのか大いに疑問だ。労働法を自由主義的経済という側面だけで捉えているとしか言いようがない。労働法の保護の対象から除外された労働者が万一不遇な労働環境にさらされたときに、何も救済するしくみがないのでは、無責任でしかない。自業自得だとでもいうのだろうか。橋下徹弁護士はもっと労働法を学んだうえで慎重に発言すべきだ。
生活の党、小沢一郎代表の考えを聞くことが出来た。弱者を切り捨てるような安倍政権の政治は政治ではないと、安倍政権とは真っ向から対立することになると述べた。明確に党のスタンスを語っていると思う。強者を利する政治より弱者のための政治がはるかに難しいがそれが醍醐味であり、かつ重要だ。政治と言うものの本質をとらえた言葉であると感服した。
小沢氏は集団的自衛権について、「個別的自衛権も集団的自衛権も独立国家なら当然に保有しているものであり国連憲章にも記載されている」とし、「ただ、日本の場合はそれは(諸外国に対する行使は)憲法9条によって制約されている」と述べていた。
であるなら、集団的自衛権を容認せよというのなら、憲法改正でしかそれは実現できないという立憲主義国家として当たり前の結論になることを小沢代表は言いたかったに違いない。
◇
衆議院議員 小沢一郎 生活の党 代表 日曜討論 1月19日
http://4472752.at.webry.info/201401/article_17.html
2014/01/19 15:02 銅のはしご
衆議院議員 小沢一郎 生活の党・代表
✏ 安倍政権の政治姿勢とは,真っ向対立する考え方
✏ 政治とは,弱者も一定の安定した生活をきちんと送れるように,どうしたら良いかと考え実行することである
✏ 野党再編・再結集の問題点とは,基本問題で,各政党が,きちんとした自己主張をせず,曖昧で,打ち出しできないところ
✏ 国連憲章・憲法・安保条約というのは三位一体。同じ理念でつくられている
✏ 我々・生活の党は,福島原発事故の直後から,脱原発・もう原発は止めるという主張をしてきている
✏ 都知事選対応。脱原発は,大きな,大きなテーマであり,週明けには,おそらく細川護煕・元首相支持を発表するだろう
NHK 島田解説委員 ; 大きな国政選挙はないだろうと言われる2014年。春には消費税率引き上げの試練が待ち受けている。年明けから経済重視を強調している安倍総理大臣が,この試練にどう向き合おうとするのか。
一方で安倍総理が意欲を示している集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の変更。これは進めて行くのか。
今月24日(金)に召集される通常国会では,こうした政治課題をめぐって各党が激しい論戦を交わす見通しだ。今朝は,安倍総理と与野党の党首に個別に話を伺う。
10:37分頃からの文字起こし(事前録画)
❏ “政権交代可能な政治”の実現
NHK 島田 ; 去年の参議院選挙では,厳しい結果になったが。
小沢一郎 生活の党代表
そうですね。
NHK 島田 ; 年が変わって2014年。党勢の回復,そしてまた長年小沢さんが目指してこられた政権交代可能な政治の実現。 ここに向かって,どう動くか。
小沢一郎 生活の党代表
お話しの通り,政権交代可能な,自民党と対抗できる勢力・政党を,何としてもつくり上げなくてはならない。
もう一度,4年前の政権交代の時のように,今度こそ国民の皆さんの期待にこたえられる,そういう政治を実現するための,国民皆さんの選択肢を,受け皿を,きちんとつくり上げる,そういう年になればいいなと思ってます。
NHK 島田 ; そのためには,現在の野党勢力の中での連携ということが重要になってきますね。
小沢一郎 生活の党代表
そうですね。ですから,目先の利害をそれぞれが主張していたんでは,大事は成りませんから,やはり己を捨ててでも国民皆さんのために,日本の将来のために,民主主義の確立のために,皆なで力を合わせる,と。そういう心構えでやらなくてはいけないと思います。
❏ 安倍内閣の政権運営をどう見るか
NHK 島田 ; そのためには,今の安倍政権に対する向き合い方。向き合い方の共通な人達の連携が一つの軸になると思うが,小沢さんは,アベノミクスを展開して実績を強調している安倍総理の,今の政権運営について,どう御覧になっているか。
小沢一郎 生活の党代表
1年間で,安倍政権の実態と言いますか,正体と言いますか,国民の皆さんも,漸く判りかけてきたのではないかと,思います。
まあ安倍さんの考え方も,それは一つの考え方かも知れませんけれども,非常に危険な(考え方だ)。
そしてまた,このままでは「強者の論理」強い者をどんどん伸ばす,と。弱者は切り捨てる,と。この考え方で以って,政治運営をしているように思います。
それではね(もう,政治ではない)。弱者を切り捨ててしまうんだと言うんでは,もう,政治ではないんですね。
政治というのは,弱者も一定の安定した生活をきちんと送れるように,どうしたら良いかと,それを考えて実行するのが政治ですから。
私はその点において,安倍政権の政治姿勢とは,真っ向対立する考え方を持っておりまして,そういう意味では,そういった主張を,国会運営とか色んな政党の存在を考えてみましても,一番の問題は(自己主張を,曖昧で,打ち出しできないという処だ)。
(議席)数は一強多弱ですけれども,数は数で,選挙の結果だから仕方ないです。ただ,基本問題で,なかなか,各政党が,きちんとした自己主張を(せず),曖昧で,打ち出しできないという処が,最大の問題であると同時に,野党再編 ・再結集の問題点であると思いますね。
❏ 集団的自衛権 憲法解釈
NHK 島田 ; その基本問題の中には,憲法に関連する集団的自衛権の行使をめぐる問題があるかと思う。
小沢一郎 生活の党代表
はい。
NHK 島田 ; 安倍総理は,これまでの歴代の自民党内閣も踏襲してきている今の解釈。それを,今度は集団的自衛権を行使できるように変えようという意欲が強いが,小沢さん,この問題をどう御覧になっているか。
小沢一郎 生活の党代表
戦後,自民党政権も(解釈),実は法制局(の解釈)ですけれどもね。
これについては,コロコロ,コロコロ,もう何回も考え方を変えてるんですね。
ですから,その政権,政権で,色んなことを言うっちゅうのは,ある意味で日本の今までの経過から言うとしょうがないんですが。
ただ,この議論で,間違った議論がされてるんです
集団的自衛権も,個別的自衛権も,独立国として,主権国家として,当然持ってるんですね。
これは,国連憲章においても,ちゃんと明文化されて「それぞれの国は,二つの自衛権を有している」いうふうに謳っています。
それと,日米安保条約もですね。そこには,集団的・個別的自衛権を持ってるんだよ,というふうに書いてありまして,国連憲章・憲法・安保条約というのは三位一体。同じ理念でつくられている。
ですから,その意味において,当然,集団的自衛権もあるんですが,ただ(憲法)9条によって,自分の国と関係ない所に行って武力行使は駄目よ,とされているだけの話し。
ここを,きちっと皆な,理解してもらったら良いと思います。
NHK 島田 ; やはり,そういう議論が必要ですね。
小沢一郎 生活の党代表
そう思います。
❏ 東京都知事選挙への対応
NHK 島田解説委員 ; そして,当面の課題として東京都知事選挙への対応というものが各政党にはある
小沢一郎 生活の党代表
(笑)はい。
NHK 島田 ; 生活の党は,都知事選挙にどう対応して行くか。
小沢一郎 生活の党代表
我々は,福島原発事故の直後から,その実情を見るにつけて,脱原発,と。もう原発は止めるという主張をしてきております。
ここにきて,此間来,小泉さんも脱原発。そして,細川(護煕)さんも脱原発ということを,唱えておりますので,その方向・考え方としては一緒ですから,週明けには,皆なの意見を聞いた上で,方向を決めようと思ってます。
NHK 島田 ; やはり細川(護煕)さんを支える側に回るであろうということか。
小沢一郎 生活の党代表
まあ,多分ね。皆なの意見も,そうなるんじゃないかなとは思います。
脱原発というのは,やっぱり,大きな,大きなテーマですから。
❏ 国会 常会召集24日 野党連携
NHK 島田 ; 通常国会。先程もお話しのあった野党内での連携。重要になってきますね。
小沢一郎 生活の党代表
そうですね,はい。
ですから,連携するためには,やっぱり基本問題で認識が一致しないといけないんで。各党が,民主党始めとして,自分の主張をきちんと言えるような野党になってもらいたいと思いますね。
NHK 島田 ; 有り難うございました。
小沢一郎 生活の党代表
有り難うございました。
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