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米国にとって日本は「財産」か「負担」か
http://www.asyura2.com/14/senkyo159/msg/514.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 1 月 16 日 18:19:50: Mo7ApAlflbQ6s
 


 転載する記事を書いた思楚という中国の国際問題専門家も、日米関係の有り様はわかっていると思う。
 まず、表題の問いへの回答だが、日米関係で宗主国の位置にある米国は、「負担」なら日本を切り捨てるだけであり、そうではない今は日本を「財産」とみなしていることになる。

 思楚氏の主張の核心部分は、「中米は共に第2次大戦の戦勝国であり、日本がかつての軍国主義の道を再び歩むことを防止する点において重要な利益を共有し、一緒にできる事が多くあるのだ。中米両大国はこの問題について歩調を合わせる必要がある。今後日本は何をしてよく、何をしてはならないのか。どの程度まで「普通の国」になってよいのか。日本の行動を制限する「越えてはならない一線」をどこに設定するのか。中米は意思疎通を強化し、暗黙の了解を形成し、行動面で協調する」である。
 これを約めれば、米国支配層は、日本を利用してあれこれ策動するより、中国支配層と強固なパートナーシップを築き、手を携えて世界秩序の形成を進めたほうがいいという誘いである。

 米国支配層に代わって返答をするなら、そういう時期(段階)が来ればそうするが、現状では、日本を使って中国支配層を牽制することで中国側に米国の“ありがたみ”を意識しさせるほうが有効だと考えている。

 思楚氏はいくつかの問いかけを米国支配層に行っているが、日米関係の有り様を考えれば、米国支配層が心を動かされることなぞない問いかけだ。

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【問1】 「米国の対日政策の基礎は日本をしっかり管理できるという自信だ。安倍が過ちを押し通して非を悟らず、徹底的に突き進む「トラブルメーカー」であるのは明らかだ。それでもまだ米国は日本の平和勢力が安倍を牽制すること、日本の民主体制が「自らの行き過ぎを正す」ことを期待できるのか?」

【答1】
 日本の支配層が、対米従属から脱しようと動いたり、独断での軍事力行使を考えているのなら別だが、米国支配層の黙認のもと、中国や韓国との関係がこじれるような言動を行っていることには問題を感じていない。安倍政権が考えている軍事力の行使も、米国の下働きの範囲でしかなく、歓迎はしてもが気をもむような話ではない。

 逆に、東アジア諸国が日本政府のそのような言動で対立状況にあるほうが、アジアにおける米国の存在意義を高める条件である望ましいと思っている。

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【問2】「安倍が「取り戻そう」としている「強い日本」がどのようなものになるのか、米国には確信があるのだろうか?」

【答2】
確信がある。万が一、対米従属から抜け出そうとすれば、その政権は叩きつぶされることになる。まずは日本のメディアと行政機構がそのために動き、最後の最後には米国が動く。米軍の駐留目的の一つにそれがある。

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【問3】「もし靖国神社遊就館の解説にあるように太平洋戦争が日本の「自衛戦争」だったのなら、今日の米軍の日本駐留、アジア太平洋におけるプレゼンスは不法ではないのか?米国は日本から「追放令」を下される日を待っているのか?」

【答3】
口にするかどうかはともかく、少しはものごとを考える欧米支配層のメンバーなら、対中国戦争はともかく、対米英蘭の戦争は日本の「自衛戦争」だと考えている。

 より言えば、「自衛」のために、当時の日本支配層が対米英蘭の戦争に踏み切らざるを得ないように仕向けていった歴史的経緯を理解している。

 第二次世界大戦は、台頭する日本やドイツを含めた新しい世界秩序を形成するための戦争だったのである。

 「太平洋戦争が日本の「自衛戦争」だったのなら、今日の米軍の日本駐留、アジア太平洋におけるプレゼンスは不法ではないのか?」という書生じみた問いには苦笑させられる。
 研究者などの分析や日本の意図とは関係なく、降伏条件や講和条件が“公認の事実”である。ポツダム宣言やサンフランシスコ講和条約(そこに書かれている極東軍事裁判判決の受け入れ)が第二次世界大戦の“公認の事実”なのである。

 日本から撤退することはあっても追放されることはないよう、米国支配層は、占領時代から現在に至るまで、ソフトパワーと軍事力の両面を駆使して日本支配層の従米度を深めてきた。

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【問4】「日本は米日安保条約を金額未記入の小切手と見なし、他国を倒すために米国を利用できると考えている。もし日本が近隣国との領有権争いで引き続き勝手なまねをし、もめ事を引き起こすのなら、米国は「いい鴨」になるつもりなのか?

【答4】
 日本政府が米国支配層を利用できると本気で考えているのなら、研究や言論活動を辞めたほうがいい。米国支配層が日本を利用することはあってもその逆はない。

 領有権問題を含む日本政府の対外政策は、米国支配層の“許諾”のもとにある。

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【問5】「日本が罪を悔いない犯罪者のように完全武装でコミュニティーに戻ってくるのなら、隣近所は最悪の事態を想定して、狼を叩く棒を用意するほかない。もし日本が地域の軍拡競争、安保競争を引き起こすのなら、米国にとって何のメリットがあるのか?」

【答5】
 米国支配層が成長著しいアジアで存在感を高めるためには、主要国である日本・中国・韓国が対立的状況にあるほうが望ましい。どの国も、後ろ盾や仲介者としての米国に期待するからだ。
 「日本が地域の軍拡競争、安保競争を引き起こす」ことで、日本や韓国は、防衛予算を増大させ、米国から高価な兵器を購入する大義名分が生まれる。

 現状の東アジア情勢は、米国にとって政治的にも経済的にも大きなメリットなのである。


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米国にとって日本は「財産」か「負担」か
 2014年01月16日13:32

 時代の潮流に逆行する行動により日本はすでに国際的に四面楚歌に陥っている。日本は国際社会の信頼と尊敬を得ることは難しく、大したことはできない。このような日本は米国にとって一体「財産」なのか、それとも「負担」なのか。(文:思楚・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 米国が特別にあつらえた「平和憲法」によって、日本は気が滅入るような「平和的発展」を数十年間余儀なくされた。孫悟空を懲らしめるための呪文のような、この制約がひとたび取り払われれば、安倍が「取り戻そう」としている「強い日本」がどのようなものになるのか、米国には確信があるのだろうか?

 もし靖国神社遊就館の解説にあるように太平洋戦争が日本の「自衛戦争」だったのなら、今日の米軍の日本駐留、アジア太平洋におけるプレゼンスは不法ではないのか?米国は日本から「追放令」を下される日を待っているのか?

 日本は米日安保条約を金額未記入の小切手と見なし、他国を倒すために米国を利用できると考えている。もし日本が近隣国との領有権争いで引き続き勝手なまねをし、もめ事を引き起こすのなら、米国は「いい鴨」になるつもりなのか?

日本が罪を悔いない犯罪者のように完全武装でコミュニティーに戻ってくるのなら、隣近所は最悪の事態を想定して、狼を叩く棒を用意するほかない。もし日本が地域の軍拡競争、安保競争を引き起こすのなら、米国にとって何のメリットがあるのか?

 米国の対日政策の基礎は日本をしっかり管理できるという自信だ。安倍が過ちを押し通して非を悟らず、徹底的に突き進む「トラブルメーカー」であるのは明らかだ。それでもまだ米国は日本の平和勢力が安倍を牽制すること、日本の民主体制が「自らの行き過ぎを正す」ことを期待できるのか?

 つまるところ中米は共に第2次大戦の戦勝国であり、日本がかつての軍国主義の道を再び歩むことを防止する点において重要な利益を共有し、一緒にできる事が多くあるのだ。中米両大国はこの問題について歩調を合わせる必要がある。今後日本は何をしてよく、何をしてはならないのか。どの程度まで「普通の国」になってよいのか。日本の行動を制限する「越えてはならない一線」をどこに設定するのか。中米は意思疎通を強化し、暗黙の了解を形成し、行動面で協調することができる。

 もちろん、もし米国が日本を管理したくない、または管理できないとしても問題ない。今日の世界は甲午戦争(日清戦争)の時代ではとうになくなっている。中国と、平和を愛し正義を主張する世界の他の国々と人々には、日本軍国主義という「悪霊」を抑え込む自信と能力が完全にある。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年1月16日

http://j.people.com.cn/94474/8514697.html


 

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コメント
 
01. 2014年1月16日 19:16:04 : LG0FUtT49g
中国の属国か、アメリカの属国、どちらが嫌かだ。

02. 五月晴郎 2014年1月16日 19:54:57 : ulZUCBWYQe7Lk : zR8XMRTwDk
=引用開始=
* 「伊勢崎賢治 ?@isezakikenji 1月14日
「なぜ日米地位協定は一度も改訂されないのか?」をテーマに二年間指導してきたアメリカ人学生の修士論文(英語)が完成。沖縄現地調査を含め、米軍首脳関係者に深くインタビューした労作でしたが、結論は「アメリカではなく日本政府の側にその意思がないから」。邦訳して出版したいぐらいです。」
 https://twitter.com/astroecology
=引用終了=

私は「日本政府の側にその意思がない」のは一つの見識だと思うのです。
ただし↓で云う「自主的奴隷」が、この投稿記事のような冷静な議論さえも許さないような、所謂宗主国の意思を必要以上に忖度し過剰適応してしまうところ、突き詰めれば我々の民度なのですが、これが問題で、これはは変えていけると思っています。

そして変えることについて米国なり中国が手を入れてくることは有り得ないはずです。所詮は無理なこと、手を入れることで自国への損害はあっても利益はないことですから。

=引用開始=
日本人の誰かがCIAの手先だとしても、自分の利益と合致するからこそ、そうするのだ、と思います。
 ということは、利益に反すれば、いかにCIAの指示だとしても、「はい、その通りにします」とはいかないでしょう。

 完全な奴隷と、自発的奴隷を区別する必要があります。
 戦後日本人の対米従属は、自発的奴隷です。
=引用終了=
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/780.html#c1
「日本の空がアメリカ軍の管理にあるのは、日本人のせいである」


03. taked4700 2014年1月16日 21:00:34 : 9XFNe/BiX575U : hyKztYk916
米国にとって日本は「財産」か「負担」か というあっしらさんのご投稿とは自分は違った視点から世界を見ています。

アメリカに居住している支配層、それは西欧全体に居住している支配層と言ってもいいと思いますが、彼らは基本的に日本も中国もたいして脅威には思っていないと思います。彼らが気にしているのは彼ら自身の内側にいる対立勢力のはずです。アメリカの支配層、つまり、アメリカに居住している支配層の最も気がかりな弱点とは、未来世代であり、自分たちと見解を異にするアメリカの住人であるのだと思います。


04. 2014年1月16日 21:04:16 : zR8XMRTwDk
>>3
それ、投稿記事と全く関係ない御意見かと、、。

05. 2014年1月16日 21:20:21 : 6fBmHYGVdE
アメリカには親中派があり、彼らなら日本よりもチャイナを選ぶかも知れない。 民主党の中のクリントニアンがそれにあたるのだろうが、大勢は日本を手放すことなどあり得ないと思っている。 共和党の方なら、共産党中国と現在以上に親密化する考えはまずないだろう。 他方中国は、何とかして今のチャンス、靖国事件での安倍首相の失敗に付け込んで、日米の離間を図りたいと願っているのは間違いのない話。 このところオバマの外交は失敗続きで、シリアに続いて極東でも失敗と見なされれば、政治的な主導権を失う事になる。 言われるところのジャパン・反ドラーの失敗と言う事なのだろうが、小澤一郎を失脚させてその後の選挙にも干渉し、安倍自民を復活させたことが失敗と見なされれば、オバマ民主党の外交政策は国民の不信を買うだろう。 アミテージなどの対日外交の裏方のメンバーチェンジも、あるのかも知れない。 

06. 2014年1月16日 21:48:45 : nJF6kGWndY
>米国にとって日本は「財産」か「負担」か

両方だよ

それは中国だって同じ

だから、もっと米国の利益になるように、いろいろ働きかけるのが今後の展開ということになるし

どの国だって、それは同じ

それが外交というものだ



07. 2014年1月16日 21:53:14 : nJF6kGWndY
>米国支配層が日本を利用することはあってもその逆はない。

これも間違い

日本は戦後、十分に米国の軍事経済科学技術を利用させてもらい

今のように海外から見て驚異(脅威、分不相応)なほど豊かになった


08. ちゃちゃいれ 2014年1月16日 22:36:07 : VpHsWxxV8thcw : IwWMDq4qaE
>米国にとって日本は「財産」か「負担」か

そんなこと、どっちだっていいのではないでしょうか。
中国には関係のないことで、要らぬおせっかいに聞こえます。
日米関係に割って入って、なんとか東アジアにおけるプレゼンスを高めようと
しているように思えますよ。
それよりも、もっと自国のことを省みて、自国民を満足させることのほうが
大事だと思いますがね。
人口や国土、経済規模は大きいですが、まだまだ発展途上国ではないですか。
あまり、背伸びしていると、自国の中から崩れていくような気がしますね。


09. 日高見連邦共和国 2014年1月17日 11:29:56 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

>米国にとって日本は「財産」か「負担」か

米国にそれを論じる資格は一切存在しない。
好き好んで“世界の警察”を気取って巨大な武力を維持・展開してるんだろう。
“己の利益”の為に、“己の都合の良い世界の構造”を維持するために。

それに、日本が引き受けている“米国債”の1割でも手放したら、アメリカはどーなる!?
ま、中国にでも引き取って貰うが良いだろうて・・・(笑)


10. 路傍の花 2014年1月17日 15:17:08 : /ffXDya/JwBvw : EJ5YVeSQck
アメリカ支配層のユダ金、大銀行、大企業に手向かえない日米の国民、民衆がだらしがないと言うことなのだがマスコミを牛耳られ政府の要所を牛耳られで、その先に行けずに押さえ込まれたままズルズルと悪化させられている状態ですよね。

最後は民衆の蜂起しかないのでしょうが犠牲者は当然多く出ますね。いつの時代も民衆の蜂起を支配層は一番恐れているのですよね。だから活動家になりそうな者をマークして潰しているのでしょう。


11. 2014年1月18日 22:35:05 : ZADBnyVp3E

  日本にとって米国は護衛か強盗か?


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