http://www.asyura2.com/14/senkyo159/msg/500.html
Tweet |
次の東京都庁の主は誰になるのか
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140116/ecn1401160721000-n1.htm
2014.01.16
ある県の知事を務めた後に国会議員に転身された方に「知事と国会議員と、どちらが大変ですか」と質問したことがある。彼は「首長の方が何倍も大変だ。知事は、自分で判断しなければならないことがたくさんある。その点、国会議員なんて気楽ですよ」と答えた。
全国に47人いる知事の中でも、最大の人口と経済規模を持つ首都の知事である東京都知事が重要なポストであることは論をまたない。加えて、2020年に東京五輪の開催を控えている。この時期に、猪瀬直樹前知事が辞任し、都知事選が行われることになった。
東京都知事選は、候補者にとっても、政党にとっても、そして都民にとっても悩ましい。
大阪などでもいえることだが、特に東京の場合、大人数の有権者の中での人気投票的な選挙になる。知名度が高い候補でなければ勝負にならない。
一方、現実に知事になると、中規模国家の首相並みの予算と組織をマネージできる組織マネジメント力が必要だ。
かつての青島幸男元東京都知事や、大阪の横山ノック元府知事、さらには、先日辞任した猪瀬前都知事のような人たちは、知名度を利して当選したが、組織運営能力では「アマチュア」の域を出なかった。
他方、かつての鈴木俊一元都知事のような元官僚が今出馬しても、実績のある現職候補でもない限り選挙は苦戦だろう。
都知事選の立候補者は、まだ出そろったとは言い切れない。石原慎太郎元都知事が得意とし、有効だった立候補表明の「後出し」を狙っている候補がまだいるかもしれない。
現時点では、国会も都議会でも与党である自民党・公明党が推薦しそうな舛添要一氏と、「脱原発」を掲げて小泉純一郎元首相の応援を得た細川護煕氏の2人が有力候補だろう。
この2人の決戦となるなら、応援する組織では舛添氏が有利だが、東京都は人気やムードが大きく影響するので予断を許さない。
候補者個人のイメージとしては、自分を押し出すキャラクターが猪瀬前知事と似ている舛添氏よりも、やや高齢ではあっても清廉なイメージのある細川氏が有利だろう。
福島の原発問題にストレスや腹立ちを感じている都民は少なくない。反原発票が細川氏にまとまると小さくない。
また、東京五輪で表舞台に出てきそうな森喜朗元首相がさっそく細川氏を批判しているが、東京では森氏に対する支持者よりもアンチの方が多いと思われ、逆効果だ。
脱原発は、当面、経済的には損にも見えるが、多くの都民は損得より気分を取るだろう。気分を尊重するのも、ある意味では経済合理的な選択だ。
小泉氏が全面支援を表明したことで、細川都知事の誕生が十分あり得る。(経済評論家・山崎元)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK159掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。