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「巨人ファンは自民党、阪神ファンは社会党」などと言われたのは昔、反権力的であるなどと言われた阪神ファンの牙城である大阪は、今や日本で最も新自由主義が幅を利かせる土地になっている。
その旗振り役であり、大阪維新の会会長でもある橋下徹大阪市長は、1月3日に亡くなったやしきたかじんさんを悼んで、涙を流しながら「当選できたのは、たかじんさんの番組で顔と名前を知ってもらえていたから」と語った。
その番組は、関西では知らぬ人がいないであろう読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』。しかし日本テレビなどではネットされておらず、地域によって認知度には相当な差がある。橋下市長はこの番組が始まって1年目の2003年からレギュラー出演した。
『たかじんのそこまで言って委員会』は、前述のように東京で放送されていない。これはたかじんさんが大変な東京嫌いであるほかに、出演者が「東京のテレビ局では発言を理由に降板させられた」という理由がある。ゆえに「きれいごと」とは違う、「そこまで言っていいのか」というような議論を売り物にしている。
似た番組としては、日本テレビの『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』や、テレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』などがあるが、さすがにここまでの過激さはないようだ。
こうした傾向は、大阪のあけすけな文化と親和する。建前でなく本音で話すことや辛口トークがそれまでも人気を得てきたが、そこに差別を肯定する意識が入り込んだ。差別語を使って何が悪い、嫌いなものを嫌いと言って何が悪い、さらにはバカにして何が悪い…。反知性主義はヒートアップする一方だ。
戦前、「東洋のマンチェスター」「大大阪」と評され、戦後も日本第二の都市としての矜持のあった大阪。しかし、言われて久しい経済の地盤沈下で疲弊は激しい。反中央意識と反知性主義は強化され、こうした言説で憂さを晴らした人々には差別意識が埋め込まれる。
大阪の現況の一因を、このテレビ番組に求めるのは、評価しすぎだろうか。(中津十三)
http://www.magazine9.jp/article/biboroku/10221/
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