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小泉元首相(中央右)の支援を受けて都知事選への出馬を表明した細川元首相(同左)。自民党と全面戦争に突入する
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140115/plt1401151811003-n1.htm
2014.01.15
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に、細川護熙元首相(76)が出馬することを表明した。「脱原発」で一致する小泉純一郎元首相(71)が支援する。舛添要一元厚労相(65)を推す自民、公明両党と全面対決する構図だが、細川氏は20年前、東京佐川急便からの1億円借り入れ問題を、野党に追及され、たった9カ月で政権を投げ出した人物である。今後、自公両党が切り込む「細川氏の闇」について、ジャーナリストの田村建雄氏が緊急リポートする。
細川氏「原発の問題は国の存亡に関わるという危機感を持った。原発問題は知事として非常にやりがいのある仕事だ」
小泉氏「『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループの争いだ」
細川、小泉両氏は14日午後、都内のホテルで会談後、記者団にこう語った。選挙戦の争点を「脱原発」に収斂させる思惑のようだが、2020年東京五輪を控えた首都・東京には、ほかにも数多の課題が山積している。
加えて、医療グループ「徳洲会」側からの5000万円受領問題で辞任した猪瀬直樹前都知事の後任を選ぶだけに、1億円借り入れ問題を引きずる細川氏には、1300万都民のトップに立つ資格自体が問われそうだ。
菅義偉官房長官も同日の記者会見で「(細川氏は)東京佐川急便からのお金の問題で首相を辞任した。それを都民がどう受け止めるかだ」と言い切った。
選挙戦でも、1億円借り入れ問題は徹底的に追及されそうだが、これがいかに深刻か。当時の時代背景を解説する必要がある。
細川内閣が誕生する1年前の1992年8月、「政界のドン」と呼ばれた自民党の金丸信副総裁に、東京佐川急便からの5億円ヤミ献金事件が発覚した。金丸氏は略式起訴による罰金刑と衆院議員辞職に追い込まれ、翌93年3月、巨額脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕された。
東京佐川急便事件に至る過程では、竹下登元首相に対する右翼団体のほめ殺しや、暴力団会長の仲介疑惑なども次々に報じられ、国民は自民党政権にウンザリしていた。政界事情通が振り返る
「そんなとき、細川氏が『肥後細川家の第17代当主の長男』『前熊本県知事』『元朝日新聞記者』という肩書を引っさげ、政治改革や地方分権を訴えて日本新党を立ち上げた。同党は92年7月の参院選と、93年7月の衆院選で躍進し、自民党は過半数を割り込んだ。自民党を離党した新生党の小沢一郎代表幹事が水面下で動いて、同年8月、8党派による細川連立内閣が誕生した」
内閣支持率が70%を超える期待を集めたが、わずか4カ月後の同年12月、細川氏自身が知事時代、東京佐川急便から1億円を借り入れていたことが発覚し、国会は大紛糾した。当時、細川氏はこう釈明した。
「熊本市にある細川家の土塀などの修理費や、知事として上京する際の滞在用に東京・元麻布にマンションを購入するため借りた。神奈川・湯河原の別荘(=細川氏が現在、陶芸などおこなっている隠居所)を抵当に入れ、82年9月に覚書や契約書を締結した。借金は83年12月から91年1月までに、年1000万円から2000万円を返却し、知事の退職金などを充てて完済した」
ところが、これに数々の疑惑が噴出した。
マンションを購入したのは82年7月であり、東京滞在用といいながら、実際は某有名女優Aに賃貸していた。借金を完済した91年1月はまだ知事在任中で、2期目の退職金は未払いだった。
この点を国会で追及されると、細川氏は「マンションは資産を取り崩して購入したが借金も当てにした」「ホテルも使用したのでマンションは賃貸にした」「いろいろなカネで完済した」などと言い繕った。野党が「それなら、領収書などの資料を提出すべきだ」と求めると、細川氏は当初、「紛失した」などと逃げようとしたのだ。
前出の政界事情通は「野党やマスコミの厳しい追及に耐えられず、細川氏側が出してきたのが、発行者や判も押していない1000万円の領収書や、日付も発行者の名も印もない1億円の根抵当権設定契約書など。国会や国民をバカにしたようないい加減な資料で、いわゆる『6点セット』と呼ばれた。細川氏は『発行者の控えだから(発行者名や印、住所がなくても)問題ない』と強弁した」と証言する。
細川氏が国会に提出した資料は、猪瀬氏が公開した5000万円の借用書をまさに彷彿させる。金額も2倍と多い。
その後も疑惑追及は続き、細川氏は94年4月、「私個人の問題が現実に国会審議の障害になっている」として突然、首相を辞職した。まるで疑惑解明から逃げるような無責任な退陣だった。
当時、問題を追及した自民党議員OBは「なぜ、金融機関ではなく東京佐川急便から借りたのか」「なぜ、金融機関を通してではなく、現金で返済されたのか」などと疑問を持ち続けている。
細川氏が未来を見据えて「脱原発」を訴えるならば、過去の「政治とカネ」の問題についても、きちんと説明する必要がありそうだ。
細川氏が国会に提出した根抵当権設定契約書※一部画像処理しています
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/photos/20140115/plt1401151811003-p2.htm
■田村建雄(たむら・たてお) 1950年、茨城県生まれ。地方紙記者を経て、週刊誌専属記者に。その後、フリージャーナリストとして、月刊誌や週刊誌、夕刊紙などに、政治、社会問題を中心に執筆する。著書に『産廃汚職−利権に群がる議員・業者・暴力団』(リム出版新社)、『中国人「毒婦」の告白』(文藝春秋)など。
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