http://www.asyura2.com/14/senkyo159/msg/434.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/80e7034edac2f00aa21edb9b7e6c4137
2014年01月14日
今回の都知事選における様々な問題の影響を、何とか国政に関わりのないものにしようと、安倍自民党は必死である。その慌てぶりは、失笑を誘うに充分な狂態といえるだろう。14日の菅官房長官も以下の記事に示されているように、尋常ならざる危機感を露呈している。
≪ 原発は東京都だけで決める政策課題ではない=官房長官
[東京 14日 ロイター] -菅義偉官房長官は14日午後の会見で、細川護熙元首相が「脱原発」を主張して東京都知事選への立候補を表明したことについて「原発は国全体で取り組むべき問題であり、東京都だけで決める政策課題ではない」との考えを示した。
また東京都知事選の争点として、少子高齢化が進む中での社会保障政策や2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた国際都市づくりなどがあると指摘。あとは都民がどう判断するかだと語った。
細川氏を小泉純一郎元首相が支援することについては「政府の立場でとやかく申し上げるのは控えたい」とする一方で選挙への影響について「ないと言えばうそになるが、そんなに大きなことはない」と見通した。
また原発を含む政府のエネルギー政策については「再生可能エネルギーを最大限活用し、原発を最小限にしていく政策を訴えて政権の座についた。その政策に変わりはない」とした。
細川氏の立候補についてはさらに、「(細川氏は)引退というより総理を辞めざるを得ない状況で辞められた。猪瀬都知事はお金の問題で辞職したが、細川さんも20年前、佐川急便から(借り入れたとされる)猪瀬さんの倍のお金の問題で辞任した。そうしたことを都民がどう受け止めるかという問題だ」と指摘した。 ≫(ロイター:石田仁志)
菅官房長官も“決め科白”として“細川の金銭問題”に言及している。渡辺喜美も真っ当な顔をして、この“決め科白”を使った。昨日の拙コラムで言及したように、そろそろ日本人も、つくられた正義や“政治と金”に煩わされずに、政治を見つめなおす時が来ているということだ。“政治と金”と云うワンフレーズな印象操作に、いつまでも関わりあっていると、物事の本質を見逃す愚かな選択の継続を意味している。
“政治と金”に関して、執拗に述べておくが、政治家に関する金銭問題を、殊更に大きな声で捲し立てる行為は、大衆を政治の本質と異なる方向に導くプロパガンダ誘導であると認識すべきである。政治家に教条的な金銭感覚を要求するくらい愚かな選択はないだろう。金に奇麗か汚いかと問われれば、誰しもが綺麗に越したことはないと答える。この大衆の生理的、心理的現象が、官僚の暴力装置の一部に変化するのである。官僚は、クリーンで何もしない、出来ない政治家の量産が目的である。このことに、どれだけ早く国民が気づくかどうかが、わが国の分かれ目にさえ、なるかもしれない。
本日、細川・小泉会談において、本格的に細川護煕元首相の、東京都知事選への出馬が事実上決定した。以下が、細川・小泉の発言要旨である。
≪ 細川、小泉氏の発言要旨
細川護煕、小泉純一郎両元首相が14日の会談後、東京都内で記者団に語った内容の要旨は次の通り。 細川氏 都知事選に立候補する決断をした。ぜひ小泉元首相の強力な支援をお願いをしたいと申し上げた。(小泉氏から)「自分もやる」という話をいただいた。本当に心強く思っている。
−決断の理由は。 細川氏 原発問題は国の存亡に関わる問題だという危機感を持っているからだ。 −細川氏をどう支援するか。
小泉氏 都知事選に立候補する決意を固めたと聞き、心から敬意を表したい。積極的に細川さん当選のために頑張ると伝えた。演説会やさまざまな会合に出て支持を訴える。原発がなくても日本は発展できるという点に最大の支援を注ぐ価値がある。
−首相経験者が知事選に出馬する心境は。
細川氏 首相になってできることもあるし、できないこともある。知事だからできることもあるし、できないこともある。原発の問題は知事として非常にやりがいのある仕事だ。全力でやりたい。
−自民党の小泉氏が細川氏を応援する意味は、現状の政治を変えたいということか。
小泉氏 今回の都知事選ほど国政に影響を与える選挙はない。当選すれば、エネルギー問題、原発問題で国政を揺るがす、大きな影響力を与える知事になる。原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループとの争いだ。 ≫(時事通信)
「生活の党」の小沢一郎も勝手連的な立場で、細川応援を意思表示している。民主党も勝手気儘に細川への応援を決めているようだが、菅直人や野田佳彦の応援は、過去の経緯上むげな断り方も出来ないだろうが、出来たら、声高に語らないで欲しいというのが本音だろう。いまだに、菅直人や野田佳彦の民主党は嫌われ者であり、彼らの応援は、マイナスにこそなれ、プラスに作用する可能性は皆無だ。
筆者は、今回の「細川・小泉・小沢劇場」の役割は、東京都知事選としての闘いであるとしても、異なる意義を含有しているのだろうと認識している。無論、“脱原発”と云うシングル・イシューを目的としているとも思っていない。表向きは“脱原発”だが、細川、小泉、小沢の関係は、まさに同床異夢な関係である点、疑いようがない。しかし、同じ船に乗ることにしたのである。その異夢なる政治目的がどのようなものなのか、ここで詳らかには出来ないが、戦争を肌体験している世代の共通の危機感が根底に流れている、と筆者はみている。
その説明もコラムで簡単には語れないが、第二次世界大戦後の世界の枠組みで生きている日本という立ち位置が共通しているのだと思う。この世界に共通する歴史的認識の共有が、この三人の政治家にあるのだろう。この立場を、何の根拠もなく、踏み外す政治は、現時点の日本が取りうべき選択肢の中にないことを知っている点で共通しているのだ。宇都宮を支持するグループも、舛添を支持するグループも、この三人の連携は違和感だらけ等々と異論を挟んでいるが、感じている次元が異なるのである。細川が、勝っても負けても、今回の出馬には意味があると言っているのは、その辺だと思う。小泉、細川、小沢の過去の政治的行為を論う解説が横行しているが、その次元で論じても、彼らの 本意は理解できないということだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK159掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。