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http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/36285004.html
=転載開始=
2014年01月10日03:08
アルルの男・ヒロシです。靖国神社はその使命を終えたのではないかと私は思い始めています。
それは単純な話で、直接的にあの大東亜戦争で戦没した英霊を父や母に持つ世代が次々と世を去っているという人口動態的な現象があるためです。
例えば日本遺族会の会長の尾辻秀久参議院議員。この人は古賀誠の次の遺族会長ですが、この人は父親を3歳の時に、ソロモン群島沖の海戦で父を亡くしています。尾辻氏の父親は、駆逐艦艦長で享年32歳だったそうです。
(写真:http://livedoor.blogimg.jp/bilderberg54/imgs/0/6/06c9f795.jpg)
靖国神社というのは年々、戦没者の慰霊と言うよりは、靖国神社を政治的に利用しようとする勢力(日本会議とか)の思惑が強くなっているように感じます。そ れは現在存命している英霊の遺族がまた高齢化しており、「戦争を全く知らない層」が靖国を支えざるを得ない状況があるからでしょう。
靖国神社というのはもともとは招魂社という名前で明治維新の官軍(長州閥)の戦没者を祀っていたわけです。その後は日本の近代化の過程で国家の兵士として出 征した兵士を祀ってきたわけですが、大東亜戦争終結以後は表向きは戦没者の慰霊と平和への祈りを理由に存続してきました。今はあるのかしばらく靖国に終戦 記念日に私は参拝していないので、わかりませんが、靖国神社には「平和を祈願する白鳩の会」というものが有ります。
靖国神社というのはA級戦犯を合祀していたり、付属の歴史資料館の遊就館の展示の歴史観が反連合国的であるなどいろいろ批判は有りますが、戦後を生きてきた英霊の遺族の平和憲法を受容してきたリベラルな感性が、その歴史観の偏りにバランスをとっていたわけです。
ところがその流れが変わってきたのは2000年の石原慎太郎都知事の靖国公式参拝くらいからでした。終戦の日の靖国の境内では、今で言う自民党ネットサ ポーターズクラブのようなひとたち、当時で言えば小林よしのりの『戦争論』に感化されてきた比較的若い層が、朝日新聞やTBSなどのマスコミと一悶着やる 風景が見られるようになりました。
(写真:http://livedoor.blogimg.jp/bilderberg54/imgs/a/9/a99959ae.jpg)
この頃は「新しい歴史教科書を作る会」にまだ漫画家の小林よしのりが幻滅していなかったころです。その後、小林は「作 る会」にはキリストの幕屋などの新興宗教団体が入り込んでいることに気づいて、作る会の運動から撤退するのですが、その後、ネット右翼の登場による第二次 靖国ブームが訪れます。
それが今の自民党安倍政権は田母神俊雄の都知事選を応援するような戦争を知らない子どもたちによる靖国参拝の動きと、それから団塊の世代よりも年寄りの石原慎太郎やすぎやまこういちらのような「死にぞこない」のタカ派たちのコラボです。
この裏側には安倍晋三を支える、生長の家、統一教会などの新興宗教が有ります。日本会議は終戦の日に靖国の境内でイベントをやりますが、この日本会議も生長の家の系統です。生長の家といえば平沼赳夫です。
そのような流れで靖国神社というものが「戦没者の慰霊」をメインにした場所ではなく、「戦没者の慰霊にかこつけて東京裁判史観の打破」を訴える場という側面が非常に強くなっていったのです。
戦死者を父や母に持たない人たちがどんどん増えてこないと、靖国神社は参拝者がいなくなって経営不振になってしまうでしょう。だから靖国としては質の悪いユーザーでもいいから、支えてくれる層を探すしかなかったわけです。
これが靖国神社のこの15年における変容です。
だから私は靖国神社に足を運び、「安倍晋三やネット右翼の愚行を英霊に謝罪する参拝」(通称:謝罪参拝)というのを時々自主的にやっています(皆さんも時々やってみてください)が、そういう戦後リベラル派を許容しない場所に靖国神社が変わっているわけです。そもそも英霊が新興宗教のキリストの幕屋や生長の家に靖国が毒されていると知ったらどう思うのか、そのへんの想像力が今のネット右翼にはないわけです。
靖国の国有化以前に、自民党の中で靖国の平和の白鳩を知らないのではないかと思える、「靖国で平和を祈る必要がない」とか「自衛隊を靖国に今後も祀ってはどうか」という自民党の活動方針案が議論されてしまう現状が生まれています。
戦後、A級戦犯の合祀という愚行を経ながらも一応は慰霊の施設として認知されたかもしれない靖国神社のリベラルな可能性は一気に消えてしまうでしょう。ネット右翼が靖国支援の声を上げれば上げるほど、一般の人は嫌がるでしょうねえ。
そうなると靖国神社は歴史的使命を終えたのではないかという結論になります。
しかし、あの神社は完全に民間の経営ですから、憲法の理念からしても政治的に潰すわけにも行かない。だから、このままだらだらとネット右翼に媚びる路線が続くのかもしれません。
ただ、韓国や中国も別に靖国参拝に感情的になって怒っているわけではないようです。観光客はニヤニヤしながら日本の保守派の「右翼厨二病」的な感性の靖国遊就館の陳列を見て回ると言われます。
ただ、はっきり言えることはあの神社は15年で大きく「汚れた」ということです。それは神社の経営陣の結論というか経営方針だったということです。
戦後一度は押さえられたかに見えた田中智学の亡霊が靖国神社に徘徊を始めているかのようです。
安部総理の肝いりのNHK経営委員があの百田尚樹という典型的な「右翼厨二病」の小説家です。石原慎太郎たちは死に場所を失って都知事選で田母神俊雄というお笑い元軍人を擁立し、それにネット右翼の三橋貴明などが支援をするという構図。彼らはこれでも本気なんでしょう。
(写真:http://livedoor.blogimg.jp/bilderberg54/imgs/0/3/0309663b.jpg)
(写真:http://livedoor.blogimg.jp/bilderberg54/imgs/6/3/6349b584.jpg)
(写真:http://livedoor.blogimg.jp/bilderberg54/imgs/a/9/a9a6d74f.jpg)
左翼小児病成らぬ、右翼厨二病(http://www.youtube.com/watch?v=-iPyIHBpeHg)
がはびこっているわけです。
靖国神社を閉じるとき、英霊の魂は各県の護国神社に移すことに成るでしょう。
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以上
=転載終了=
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