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「我々は「今の」小泉氏について、深く知る必要がある。判断を下すのは、それからであるべきだ:岩上安身氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/13133.html
2014/1/13 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
> 脱原発を本気で考えたら、他の問題をほったらかしにはならない。だから「怠惰」なのですよ。問題は全部繋がっている。どれだけ真剣に考えているのかは他の問題の態度で分かるのです。だから岩上さんはそこを明らかにしようとしている。
細川・小泉・小沢連合に世間が沸き立つのは当然だと思う。
ビッグネームの合従連衡。
政治的に鋭く対立していた小泉氏と小沢氏が、本当に手を結び合ったのか、という驚き。
鍵を握るのはやはりマスコミを通じての影響力、大衆的な人気では、いまだに群を抜く小泉氏。
小泉氏の「自民党をぶっ壊す」再びか、と「期待」する向きがあるのも良く理解できる。
が、ちょっと待ってもらいたいのは、小泉氏がぶっ壊したあとの自民党はどう再生したか、である。
戦後政治を通じて曲がりなりにも社会保障制度の整備と公共事業によって再分配を行ってきた中道右派の自民党が、中道が消し飛び、右派一極の新自由主義政党になってしまった。
現在の安倍政権のやっていることは、小泉政権の延長上にある。
小泉政権時代にイラク戦争へ自衛隊を派遣するなどの「実績」を積み上げなければ、安倍政権がやろうとしている「戦争のできる国」作りなど手が届かなかったはずだ。
経済における新自由主義、安保面では戦争可能な国へ。
どちらも対米従属。
そしてその補償のようにナショナリスティックな振る舞いを時折する。
靖国参拝はその一つに他ならない。
そして、それ以前からの原発政策の継承。
小泉政権と安倍政権にはこれだけの共通項がある。
そのうちの一つだけ、…原発だけ政策を改めようじゃないか、と小泉氏は言い出した。
それだけだ。
それだけで今、これだけの浮かれ騒ぎをしているのである。
小泉氏は今、議員でもなく、気ままに講演をしているだけ。
真意はわからないことだらけである。
しかし、昨年の日本記者クラブの講演で、これまでの自分の政策は正しかった、間違っていなかったと述べ、原発政策以外の他の政策を改める素振りはまったく見られなかった。
その小泉氏が「言い出しっぺ」となって始まった細川擁立劇である。
細川氏は政界から引退して長い。
もともと自身の政治信条を高く掲げ、信念を貫くリーダーでもなかった。
小沢氏は、検察、官僚、メディア、そしてアメリカに睨まれ、徹底的なバッシングにあって政治力をもがれてきた人物である。
彼が捲土重来を期して、かつて担いだ「殿様」を再び担ごうと考えてもおかしくはない。
だが、細川ー小沢連合で、どれだけ盛り上がっただろうか?
まず、メディアは徹底的にスルーしたであろう。
民主党離党以降、マスメディアは「小沢叩き」から一転、徹底した「生活隠し」を行った。
暴力的なまでのバッシングのあとは、冷酷なまでのネグレクトが横並びで貫かれた。
結果として、生活は党勢の弱体化を強いられた。
小泉氏が一枚噛んでいなければ、細川擁立はインパクトを持ち得なかったに違いない。
ということはつまり、細川・小泉・小沢連合が成立したとして、その中で小泉氏の発言力、政治的権力は、非常に大きなものとなるのは火を見るより明らかである。
たからこそ、我々は「今の」小泉氏について、深く知る必要がある。
判断を下すのは、それからであるべきだ、と、その程度の慎重さが理解されないとしたら逆に不思議でならない。
小泉氏の腹のうちを理解するのは容易ではないかもしれないが、彼は「未知」の政治家ではない。
本来、我々がよく知っている、実績のある政治家なのだ。
「既知」の政治家に対して、まずはこれまでの実績から検討するのは当然ではなかろうか。
細川・小泉・小沢連合が、舛添氏を担ごうとする自民党と本当に一線を画す戦線を形成するのか。
手っ取り早くいえば、これはガチンコなのか、ケーフェイなのか、ということだ。
その見極めは、誰かついたのか?
まさに今の沖縄の政治状況を見てもらいたい。
普天間の代替施設は「県外移設」と、堂々、ケーフェイの公約で県民を騙してきた仲井真知事や自民党選出の議員らが、その正体を明らかにして、公約をひっくり返したではないか。
甘言に乗せられた有権者も間違いなくいたはずだ。
中道・リベラルを信奉する政治家や有権者は、今、かつてないほどに追い詰められている。
閉塞感ゆえに苛立ちが募る心理はよくわかる。
しかし、だからと言っても、やはり冷静さを忘れるようなことがあってはならないだろうと思う。
「今の」小泉氏の見極めは必要である。
小沢氏の真意も、だ。
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