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2014.01.13
東京都知事選の候補者として何人かの名前が挙がっている。宇都宮健児のように、すでに立候補を宣言している人もいるが、噂の段階の人もいる。マスコミやインターネットでは「噂の人」が話題だ。
現在、話題の中心になっているのは細川護煕。1938年1月14日生まれ。明日で76歳になるという高齢者であることに加え、佐川急便からの1億円借り入れやNTT株購入疑惑などで追及されて首相を辞めた過去がある。
知名度の面で細川が優れていることは確かだが、弱みが多いことも間違いなく、当然、攻撃される材料になる。小沢一郎のケースのように、火のないところに煙を立てることもあるわけで、まして、弱みを握られた人間は弱い。それは沖縄県の仲井真弘多知事を見てもわかる話。スキャンダルを抱えていても安泰でいられるのは、権力システムに組み込まれている人物だけだ。
実際、自民党やみんなの党あたりから、その点を突く批判が出始めている。立候補が決まれば細川に対する本格的な攻撃が始まるだろう。攻撃するべきでないと勝負の相手に対して叫んでも仕方がない。それ相応の防衛対策を講じなければならない。そうした意味でも弁護士の宇都宮健児は優れている。
現在、細川を押すグループは彼の「脱原発」という政策を評価しているようだが、この点は宇都宮も同じ。東京都が抱えている問題、例えば臨海副都心開発の破綻、労働環境の悪化、貧困の拡大といった経済問題、教育の統制、オリンピックを口実とした監視システムの強化といった反民主主義化の問題、総合するとファシズム化の問題にどう取り組むかが明確なのは細川でなく宇都宮である。
宇都宮の知名度が比較的低いことは事実だが、それはマスコミが嫌っているからにほかならない。「勝てる候補者」とはマスコミが受け入れ、権力システムから容認されてきた人物。そこには矛盾がある。もし、細川が本気で日本を民主主義的な国にしたいと考えているなら、宇都宮支持を宣言して「勝てる候補」にすることを考えるべきなのであり、政治家として不適切な過去を持つ自らが立候補するべきではない。鶴見俊輔の言葉を借りるならば、それは単なる「一番病」だ。
第2次世界大戦の前、東大の新人会に所属していた学生は時代の流れに乗り、吉野作造の民本主義、次いでマルクス主義、そして高度国防国家の支持者へと変化していったと鶴見は指摘している。彼らの主張する思想を見れば変化しているのだが、彼らは時代の最先端にいたい、「一番」でいたいと思っているだけで、内面に変化はない、いや、中身はない。
この「一番病」は深刻な問題で、宇都宮の周辺にもいるらしい。原発に反対する集会などへ行ってみると「運動村」の村民が沢山いて、その村における「権威」を奉っている。その権威を頂点とする「秩序」もできていて、秩序を乱しかねない「よそ者」を排除する傾向もある。さまざまな「市民運動」で高齢化が進む一因はここにある。外から見ていると、若者が参加しないのではなく、若者を拒絶しているように感じる。
村の住人は硬直し、独善的な「理論」に基づいてさまざまな出来事を解釈する傾向があり、そうした「理論」が現実から乖離してくると往々にして妄想の世界へ逃げ込む。また、村同士の対立もあり、自分たちこそ「一番」だと張り合う光景も目にする。
こうした村の傾向も宇都宮の支持が伸びない一因だろうが、今、すぐに解決できる問題ではない。とりあえず、今できる最善のことは細川が宇都宮を支持する声明を出し、宇都宮を囲い込んでいる人びとを吹き飛ばすことだろう。
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