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細川騒動が本当の意味の政界再編につながる予感
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/12)」★ :本音言いまっせー
細川騒動については当分の間書かないと書いた。
もはや騒ぎはひとりでに大きくなり、様々な方面から様々な意見が出され、私が書くまでもないと思ったからだ。
しかし、その後の報道で次々と明るみにされる細川氏の真意や、あわてふためく与野党の政治家たちや、右翼、左翼双方の世論の分裂を見ていると、どうやら細川騒動は、その結末はどうであれ、私が思っていた以上に大きな政治的動きになりそうだ。
もはや日本の政治の将来は、そして何よりも安倍政権の命運は、この細川氏の動きの成否によって決まると言ってもいい。
そしてまた、その過程で、細川氏に動きに賛同してくるであろう様々な人物の真贋がおのずと明らかになる。
これほど興味深いことはない。
私はしばらくの間、この細川騒動の帰趨について、誰も書かない独自の視点で書き続ける覚悟を決めた。
もちろんそのほかのテーマについても書き続けていく。
きょう1月12日の報道の中で私が一番着目したのは、東京新聞が書いた「細川氏決意の舞台裏」という記事である。
そこには国民的人気のあるあの池上彰氏の名前が出てくる。
小泉元首相の側近である中川秀直氏の名前が出てくる。
そしておそらく田中秀征氏と思われるかつての参謀の名前が出てくる。
思いつきの「殿のご乱心」ではなく、さまざまな関係者との水面下の接触があったのだ。
この動きは、一方において自民党や右翼陣営を、そして他方においてリベラル政党や左翼陣営を、股裂きするほどの脱イデオロギーを持っている。
何よりも重要なことは細川氏の次の言葉だ。
「このままでは日本はだめになる」
「東京都知事選には日本の将来がかかっている」
「勝ち負けは関係ない。世論を喚起できればいいんだ」
これは細川氏が単なる脱原発問題にとどまらず、安倍自民党政権の暴走を止めようとしているということだ。
ここまで明確に打倒安倍を宣言して、なおかつ政界再編の動きを起こせる者はいない。
国民が今求めているのは、まさしく安倍自民党政権の継続か、否定かという明確な対立軸を掲げた政界再編である。
私は繰り返し書いてきた。
日本を変えられるとすれば、その主役は決して左翼イデオロギーが主導する人物や動きではない、と。
この国の支配者層の中から、国民を惹きつけ、国民の意識を変え、そして国民のための政治を優先する人物があらわれなくては日本は変わらない、と。
そして、私は、そう唱えながら、そういう人物を見つけることはかなわず、現実の政治状況はますます悪くなり、もはや絶望的であるとあきらめつつあった。
もはやメディアと結託した安倍自民党政権を崩せるエネルギーと政治的信念を持った政党も政治家も当面現れそうもないとあきらめつつあった。
そこに突然起きた細川騒動である。
私にとってこれほど興味ある政治の動きはない。
その動向に期待するほかはない。
その思いをしばらくは書き続けるしかない。
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