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2014-01-12 07:50:35
「誇りある日本」という日本のありたい姿は、限りなく影が薄くなりつつあるように感じられます。安倍という総理大臣のもとで、「日本を取り戻す」という発言とは裏腹に、アメリカ隷従が加速しています。日本の「誇りある独立」が大災害に見舞われているといえましょうか。
見方を変えれば、アメリカが戦後めざした「日本大改造」は、安倍という男が首相の座にある今、最終段階の完成形に近づいてきたように見えます。
アメリカは日本占領当初、それまでの天皇を頂点とする軍事国家の徹底的な解体を進めました。具体的には、戦力不保持・交戦権放棄の平和憲法の押しつけであり、財閥解体による経済体制の抜本的変革、教育制度の改変などでした。
まず、いったん完全に解体してから、新たに望む形に造りかえる戦略でした。
日本はそれまでの軍事国家から、外見的には民主主義の衣をまとった「この国の形」に変えられました。明らかに押しつけだった「平和主義・主権在民・民主主義・国際協調による国の存立」でしたが、それは押し付けられ直後から国民に広く深く受け入れられました。そして、相当程度、血肉化されたといえます。
しかし、それが気に入らない勢力も水面下で”来るべき時”をうかがっていました。アメリカが「パックス・アメリカーナ」を維持するうえで、日本の国力をアメリカのために奉仕させる戦略に転換してから、その流れに乗って、さまざまな手を打ってきました。
それが、「逆コース」であり、中曽根首相(当時)に代表される勢力が強力に進めてきました。国内的には、天皇を頂点として天皇を利用する官僚主導国家であり、対外的にはアメリカの庇護を受ける隷従国家、いわゆる属国体制です。
自民党が誕生させた首相の中にも、本気で「日本の独立」をめざす器量の男もいました。その代表が、田中角栄氏でした。ところが、アメリカから危険視されてロッキード事件という収賄罪を仕掛けられ、政治的に”抹殺”されました。
その系譜を引く小沢一郎氏も、アメリカから最大の危険人物として排除されてきました。具体的には、民主党の菅直人や野田佳彦などといういかがわしい連中がそそのかされ、日本の主要メディアもそれに陰に陽に協力しました。その陰では、財務省をトップとするという「霞が関官僚軍」が活用されました。
そしていま、安倍晋三という男です。TPP(環太平洋経済連携協定)に積極的に参加することで、日本の国富をアメリカに移転することを了承しています。日本が築いてきた国民皆保険制度を改変して、アメリカの巨大保険会社の餌食にしても構わないという政策を進めています。医療制度も危なくなっています。
集団的自衛権を行使できるようにしてアメリカ軍の下働きを進んで引き受けます。沖縄には、辺野古に最新鋭の軍事基地をアメリカのために日本人の税金で造って差し上げる政策です。
福島の原発事故の処理は、放射能の除染や汚染ゴミの対策、避難者の住宅施策も遅れに遅れたままです。にもかかわらず原発再稼働には極めて意欲的です。「脱原発」はアメリカから、「ならん」と厳しく止められ、原発推進を指示されています。
私たち日本国民にとって、安倍という男は「大人災」です。「大災害」の何物でもありません。一刻も早く退陣させるべき存在といえます。なんとかしましょう。「真の誇りある日本」を取り戻すために。
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