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[CML 028855] 細川護煕の小泉純一郎とタッグを組んだ東京都知事選出馬の信憑性大といううわさについて
higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 1月 10日 (金) 21:13:04 JST
http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-January/028841.html
元首相の細川護煕氏が小泉純一郎とタッグを組んで東京都知事選に出馬するといううわさがあります。かなり信憑性の高いうわさ
のようです。この細川護煕の東京都知事選出馬をどう見るか。
まず報道から。
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■【都知事選】細川元首相が出馬を検討 小泉氏と「脱原発」で連携模索(産経新聞
2014.1.9)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140109/elc14010913170002-n1.htm
東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(23日告示、2月9日投開票)をめぐり、細川護煕元首相(75)が出馬を検討し
ていることが9日、複数の関係者への取材で分かった。細川氏の側近は産経新聞の取材に対し「出馬の可能性は五分五分だ」と
話している。首相経験者で知名度の高い細川氏が名乗りを上げれば、選挙戦の構図が一変する可能性もある。
細川氏は熊本県知事を2期務めた後、日本新党を結成。平成5年8月から6年4月まで首相として非自民8党派による連立内閣
を率いた。10年に還暦を区切りに政界を引退し、陶芸家として活動していた。東日本大震災後は、「反原発」の立場でメディアな
どで発言を行うようになっていた。
細川氏は立候補する場合には無所属で、「脱原発」を争点に幅広い支持を得たい意向で、小泉純一郎元首相との連携を模索し
ているという。民主党が今年に入って出馬を打診したが、固辞していた。
都知事選をめぐっては、舛添要一元厚生労働相(65)が出馬の意向を表明。このほか、元日弁連会長の宇都宮 健児氏(67)、
元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)らが記者会見などで立候補を表明した。
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次に細川護煕出馬の評価について。2本記事をあげておきます。
第1。「kojitakenの日記」から。
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■細川護煕出馬説濃厚に「小沢信者」が狂喜乱舞の醜態(呆)(kojitakenの日記 2014-01-10
)
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140110/1389312617
赤字ボールドにした部分(引用者注:「小泉と並んで小沢一郎も支援するとかいう話がある」)を読んで、私は「生活の党」という泡沫
政党が、宇都宮健児を真っ先に推薦するだろう(引用者注:1年前の都知事選では生活の党は宇都宮支持でした)という私の予想
に反して今まで動かなかった理由がわかった気がした。民主党などは一昨日舛添を推していた極右の松原仁が昨日は細川にエ
ールを送っていたし、生活の党ともども前回の都知事選で宇都宮健児を支援した菅直人も、細川護煕応援の旗幟を鮮明に打ち出
した( http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11746489362.html )。民主党主流派、小沢一郎(生活の党)、菅直人という「呉越」ならぬ
「三すくみ同舟」というか「オール民主党」支援の構図には呆れてしまう。もちろん、細川護煕の最大のバックは小泉純一郎であるが、
小泉はともかく細川にとっては民主党だの小沢一郎だのに支援されて「色」がつくことを警戒して、あくまで「無所属」を押し通すだろ
う。自民党の「色」がつくのを嫌っている舛添要一と同じである。「色」がつくことによる悪影響は自民党より民主党の方がずっとひど
いからなおさらである。
細川護煕、小泉純一郎、小沢一郎の「老害トライアングル」でまとめるつもりだったのに収拾がつかなくなりそうだが、昨夜の報棄
て(引用者注:報道ステーション)を見ていたら、細川護煕出馬への流れが強まったことを報じるニュースを、同番組で古舘伊知郎
のサブを務める女性アナウンサーの小川彩佳が嬉しげに読み上げていた。
この番組は、前の市川寛子の頃もそうだったが、局(テレビ朝日)や古舘伊知郎が気に入ったニュースを、女性アナに笑顔で読み
上げさせるという悪弊があり、古舘の価値基準と私のそれは大いに異なるため、私はいつも腹が立つのだが、昨夜もそうだった。
どうやらテレビ朝日や古舘は細川護煕の後押しをしそうな悪寒がする。
「細川、小泉、小沢、民主、古舘」にすると、誰かさんの大好きな「ペンタゴン」になってしまうのだが、植草一秀は一昨日(8日)、
「都知事選で最も深刻な問題は主権者勢力の人材枯渇」と書いていた。植草は、
舛添、宇都宮、田母神での選挙になるなら、やる前から勝負はついている。
と書いている。このことは、植草が信奉する小沢一郎が宇都宮健児を推すつもりがないことを示している。今後の植草のブログが
注目される。
なお、id:ichikawa123さんの予想に反し、「小沢信者」の多くは小泉純一郎へのアレルギーなど何もなさそうである。たとえば、『ハ
イヒール女の痛快日記』とかいう「小沢信者」のブログは、「小沢、小泉、細川のトライアングルで細川護煕新都知事誕生!」など
という開いた口が塞がらないタイトルの記事を書いている。本文は読まなくてもわかるから読んでいない。「小沢信者」には主義主
張や思想信条の持ち合わせなど全くなさそうだ。かつて小泉純一郎を批判していたのも、単に周りのブログがみな小泉を批判し
ていたから「付和雷同」しただけの話であろう。
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第2。「vanacoralの日記」から。
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■今検証されるべき細川護熙「熊本県知事」の業績(vanacoralの日記 2014-01-09)
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140109
“後だしジャンケン”で東京都知事選に名乗りを挙げた細川護熙元首相。有名どころでは、細川佳代子夫人(他、鳩山幸、下村
満子)と「スワンシスターズ」なるグループを組んでいる関係でこの人がエールを送っています。
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https://twitter.com/yukawareiko/status/420863525662113792
湯川れい子@yukawareiko
知事としての経験と、総理として野党8党のせめぎ合いを経験。能や陶芸などアーティストとしての感性は超一流。シラ
ク仏大統領とサシで話せる唯一の政治家でしょう。何よりも原発は要らないと言う信念が貴重です。。 @tanakaryusa
ku: 細川護熙元首相、都知事選に出馬か。永田町関係者…
2014年1月8日 - 0:24
https://twitter.com/yukawareiko/status/421255078628970496
湯川れい子@yukawareiko
私一人の美学の問題ではなく、いかに国政に大きな影響を与えるかですから、宇都宮さんが細川さんと話し合って頂
きたいです。@MasajiEbiike: @yukawareiko @classicfan51
@tanakaryusaku :宇都宮候補の支援を表明すべき。人生
美学ではないか
2014年1月9日 - 2:20
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ええと、細川氏の総理としてやった事というと
(1)小選挙区制導入、政党助成金導入で日本の政治を劣化させた
(2)税率7%の国民福祉税導入をもくろむが失敗
(3)佐川急便からの借入金問題で総理を辞任
と、派手な割にはろくな結果を残しておりません。
一方、東京都知事を目指す訳ですから、彼が総理となる前の「熊本県知事」としての実績も見ておきましょう。
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■「“広告ブーム”の総仕上げとしての細川政権」補遺ふたたび(2012年5月5日付「ライター・近藤正高の日記」)
http://d.hatena.ne.jp/d-sakamata/20120505/p1
細川は知事在任中、熊本県立劇場の館長にNHKの元アナウンサー・鈴木健二を招致したほか、建築家の磯崎新をコミ
ッショナーに招いて「くまもとアートポリス」というプロジェクトを展開した。これは1987年のベルリン国際建築展(ベルリン
IBA)に触発され、翌88年より始まった長期的な都市整備・再開発事業であり、県内の公共建築の設計を、コミッショナー
が実績にかかわらず、さまざまな建築家に委託するというものだ。
「都市にデザインを、田園にアイデアを」とのフレーズのもと、熊本県独自の「田園文化圏」を創造をめざしたというところ
は、1970年代末に大平正芳政権が提唱した「田園都市構想」を想起させたりもする。
このプロジェクトでは、「八代市立博物館・未来の森ミュージアム」で伊東豊雄が初めて公共建築を手がけたほか、山本
理顕や妹島和世らが世に出るきっかけをつくった。また、県下の清和村(現・美里町)では、石井和紘が設計した「清和
文楽館」や「清和郷土料理館」などを村おこしの軸として活用し成功を収めている。
県下全域で、住宅や学校、公衆トイレ、公園、さらには橋梁などあらゆる建築事業を対象に進められた大規模なプロジ
ェクトであった「くまもとアートポリス」は、上記のように建築史においても特筆すべきものであった。
だが、細川自身が次期知事選への不出馬を決めたこと(1991年)に加え、バブル崩壊後にあいついだゼネコン汚職に
より、公共事業そのものに対して風当たりが強まり、計画は失速していく。いっぽう、その手法についても次に指摘され
るとおり、時代の趨勢とズレが生じるようになる。
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大自然とクリエイターの発想力を融合させ、「田園文化圏」をつくるという試みは、空家や廃校、田園地帯にア
ートを仕掛け、地域文化を掘り起こす「越後妻有アートトリエンナーレ」(00年〜)や、「直島スタンダード」(01年
〜)に引き継がれた。これらのプロジェクトにより新しい建物を作らなくても地域再生は可能であることが証明
され、アートポリスの手法は前時代的なものになった。
(「おらが街のバブル くまもとアートポリス」、ぽむ企画責任編集『建築日和 01』エクスナレッジ、2007年)
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「くまもとアートポリス」の行きづまりには、細川の発想や手法の限界も現れているとはいえまいか。1971年に朝日新聞
記者から自民党所属の参院議員に転じ政界に入った細川は、同じく衆議院の新人議員だった小沢一郎とともに田中
角栄に目をかけられていたという。その事実を踏まえるなら、従来の自民党的、田中角栄的な「ばら撒き行政」「箱もの
行政」に文化的な味つけをして提供してみせたというのが、細川が熊本県知事在任中に行なったことの本質といえるか
もしれない。
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細川氏が東京都知事になったら、築地移転とか外環道とかに代表される開発偏重行政に「文化的な味つけ」をするだけに終わる
わけですねわかります。
彼に期待を寄せる人たちの目は節穴か、と。
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細川護煕とタッグを組む(とのうわさがある)小泉純一郎の評価については半澤健市さんの小泉純一郎「脱原発会見」批判を援用
した私の以下の記事をご参考に供しておきたいと思います。
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■小泉純一郎の脱原発会見に出席した記者の中にジャーナリスト石橋湛山はいなかった――半澤健市さんの小泉純一郎「脱原発
会見」批判(弊ブログ 2013.11.19)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-715.html
半澤健市さん(コラムニスト)は先の12日に日本記者クラブであった小泉純一郎の脱原発記者会見について次のように言います。
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「この国は今、オポチュニズムとポピュリズムの世界に突入した。政治家の責任を問わないズルズルベッタリの世界に
なっている。小泉純一郎の脱原発論へ無条件に同意することに私は反対である。」
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以下、半澤健市さんの小泉元首相の日本記者クラブでの脱原発記者会見についての論。
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石橋湛山のいない21世紀―機会主義と大衆迎合の国―(リベラル21
半澤健市 2013.11.19)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2587.html
ジャーナリスト石橋湛山は、敗戦直後に『東洋経済新報』(1945年10月27日号)で近衞文麿を批判した。近衞は19
30〜40年代に三度にわたり首相となった政治家である。
《口火をつけたのは閣下の対支政策である》
石橋は、戦後の近衛が東久邇内閣に入閣したばかりか、憲法改正案の起草に参与するとの報道を知って、「切に閣下
の反省を乞わなければならない」(石橋、以下同じ)と書き「今次の大戦について国民に対して至大の責任」を感じない
のかと問うた。近衞は日米開戦に反対したと語っていた。「しかし歴史は・・さように都合の好いところで断ち切ることは
出来ない」。日米開戦の端緒は、支那事変の勃発であり日独伊三国同盟であった。この二つが日米開戦「必至の運命
を定めた」のである。事件はともに近衛政権下で起きた。
《閣下はふたたび国家に大害を斉すであろう》
窮極に於いて大東亜戦争・・に導く口火を付けたものは実に閣下の対支政策であったと言うべきではあるまいか」、
「三国同盟に至ってはほとんど狂気の沙汰」であり、「明らかに対米英開戦論者の主張を容れたものであり、而して事
実その戦争は起った」。
「閣下は以上の経過を顧みてこの戦争に責任なしと果して言えるか。・・国民の信頼を回復せんとせば・・閣下が支那
事変以来経歴せる一切の事実を公表し、軍国主義者の罪を明らかにするとともに、あわせて閣下の罪を天下に謝す
ことである。仮令いかなる経緯に今回の任命が出づるも、閣下は速やかにこれを拝辞すべきである。しからざれば閣
下は再び国家に大害を斉すであろう」。これらは石橋の渾身の言語である。
近衞の責任は東京裁判によって追及されることになった。近衞はそれを屈辱として逮捕の前に自裁したのは周知の
通りである。
《我々も小泉の責任を追及していない》
小泉純一郎の脱原発会見に出席したジャーナリストの中に21世紀の石橋湛山はいなかった。第一に安全神話を信
じて原発開発を推進した責任、第二に大義がなかったイラク侵攻に協力した責任、第三に市場原理主義の強行で労
働者の40%を非正規にした責任。私がYouTubeで小泉会見を見た限り、また新聞で発言大要を読んだ限り、これら
に言及した質問はなかった。それどころか靖国参拝の強行を正当化する発言までさせている。
この国は今、オポチュニズムとポピュリズムの世界に突入した。政治家の責任を問わないズルズルベッタリの世界に
なっている。小泉純一郎の脱原発論へ無条件に同意することに私は反対である。
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私は、半澤健市さんの上記の論の見出しの言葉を借りて、「我々も小泉の責任を追及していない」の項の論にさらに次のような
補足を加えさせていただきたいと思います。
「小泉はふたたび国家に大害をもたらすであろう」。この国にさらに「オポチュニズムとポピュリズム」を蔓延させること
によって。
「そして、脱原発運動はついに『オポチュニズムとポピュリズム』の嵐、罠によって潰えさせられてしまうことになるだろ
う」、と。
「あの2001年の「小泉旋風」という宴の跡に私たちが見た風景は、「非正規労働者の74%が年収200万円以下」と
いう凄まじい日本の「格差社会」「貧困社会」のはじまりの風景であった」、と。
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すなわち、私の結論は、細川護煕の東京都知事選出馬はまったく評価しないというものです。
東本高志@大分
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