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靖国参拝/(C)日刊ゲンダイ
ハリポタ非難合戦…中国の株奪う日本の「愛国教育」「メディア規制」
http://gendai.net/articles/view/news/147138
2014年1月9日 日刊ゲンダイ
日中両国の在英大使が、互いをハリー・ポッターの悪役魔法使い「ヴォルデモート卿」に例えた非難合戦をエスカレートさせている。中国の劉大使が英紙で「軍国主義は日本におけるヴォルデモート卿」と指摘すれば、日本の林大使も「アジアのヴォルデモート卿になりかねない中国」と題した記事を寄稿。児童小説はとっくに完結を迎えているが、両国の対立は収まりそうにない。
安倍首相は昨年末、靖国参拝を強行し中国を挑発した。反中姿勢は明らかだが、皮肉なことに安倍政権は中国と同じ道を進もうとしている。多くの専門家は、日本の中国化を指摘するのだ。
例えば愛国心教育である。拓大客員教授の石平氏は、「教科書をつくっている共産党政府は、日本への憎しみをあおりたてることで愛国を植え付けている」と言う。
安倍政権も愛国教育に熱心だ。偏った歴史認識を教科書に反映させようと躍起である。日本史を必修科目にし、政府見解も反映できるように教科書の検定基準も改定する方針だ。上智大教授の中野晃一氏(政治学)はこう言う。
「安倍首相は中国の愛国教育を批判していますが、日本でも政府与党が教える内容を決めようとしている。南京虐殺や慰安婦、靖国問題などで都合の悪い学説を隠したいのでしょう。とても皮肉なことですね」
大産大客員教授の八幡義雄氏(教育指導論)は「中国をはじめとする他国への危機感を強調するために、愛国心を利用しているフシもある」と指摘した。なんとも危うい発想ではないか。
特定秘密保護法で、国民の知る権利や言論の自由を奪おうという発想も中国と同じだ。前出の石氏は、「中国メディアの多くは政府の宣伝機関。新華社通信、人民日報、中央テレビでは共産党宣伝部が役員を務め、都合の悪い情報を統制している」と言う。
安倍も同じ。NHKの人事に口を挟み、影響力を行使しようとしている。
「もともとNHKの国際放送は政府の意向に沿った報道をやっています。例えば南京虐殺を報じるときは冒頭に『いわゆる』と加えて断定しないようにしているし、従軍慰安婦は『sex slave(性奴隷)』ではなく『comfort woman』と表記するよう通達。領土をめぐる報道でも、紛争を意味するdisputeは使わないよう海外スタッフに指導しています。外国人のNHKに対する信用度は、日本人が新華社通信に抱いているのと変わりません」(中野晃一氏)
偽装に農薬と食の安全が守られなくなってきているところも中国化している。「むしろ日本の方が悪質」と嘆くのは、消費者問題研究所の垣田達哉代表だ。
「中国は法律が整っていないし、生産者も貧しい。行政の指導や監視が追いつかない。一方、日本の場合はバレなきゃいいという発想だし、行政も指導、監視をやれるのにやらなかった」
悪の魔法使いは1人ではないようだ。
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