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2014/1/ 8 10:19
http://www.j-cast.com/tv/2014/01/08193601.html?p=all
関西を中心に活躍していた歌手でタレントのやしきたかじん(64)が3日(2014年1月)に亡くなっていた。2012年に食道がんと診断され、一時は番組復帰するほど順調な回復だったが、再び体調不良を訴え闘病を続けていた。
甘い歌声とは裏腹の辛口トークの司会で関西の視聴率男といわれ、「関西でがんばる」と東京には行かず、大阪を盛り上げてきた。
ライブで歌聞かない客いると頭に生たまごグチャーッ
芸能・テレビ界入りは1976年の歌手デビューだった。女性の心情を切々と歌い上げる独特のスタイルが多くのファンを引きつけた一方、ライブでは半分以上を得意のトークで占め、これも魅力だった。デビュー前にスカウトマンが会いに来た時のエピソードをこんなふうに語ったものだ。
優しいダンディーな人
「歌を歌っても聴けへん客おったら、生卵もって頭にバーンって投げて割ったりな。なんか知らんけど、客怒りまんねん。またクビやんか。暴れて、暴れて。でも人間ってわからんもんやね。生きとかなあかん。
レコード会社の人が京都の祇園で、『暴れながら歌っている奴がいる』と聞いて、会いに来たんや、これが。『君は暴れる歌手か』、『いやボクはアパレル関係ではありません』って、わけの分からんことを・・・」
橋下徹の政界入り後押し「大阪知事選に出ろ!」
親交は政治家にも及び、橋下徹大阪市長が大阪府知事選に立候補する際も後押しした。安倍首相が政権を投げ出したような辞め方をして、表舞台への復帰ができないのではないかといわれたときも、番組に呼んで、一緒に風呂に入って激励したという。
スタジオでも親交のあったコメンテーターが思いを語った。宮崎哲弥(評論家)は「初めて大阪の番組で出たときに、一緒に仕事をさせていただきました。テレビでは熟達した喋りをする人ですが、怖い人と思っていた。ところが、心優しいダンディーな方で、私の恩人です」と話す。
井上公造(芸能ジャーナリスト)「始めて会ったのは20数年前で、『あのコメントはおかしい』と指摘してくれて、いろんなことを勉強させていただきました。芸能界で唯一、ボクを『コウゾウ』と呼んでいただいたのが本当に嬉しかった」
司会の加藤浩次「東京の番組でたかじんさんのパロディーのコントをやっていた関係で、大阪のたかじんさんの番組に出させてもらった時、『お前か、オレの真似をしているのは』。でも、裏では『頑張れよ』といわれて、ほんとに嬉しかった」
「いろんな人の背中を優しく押してくれた人」(井上)が大阪から消えてしまった。
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