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まともな外交ができない日本
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/08)」★ :本音言いまっせー
まともな外交が出来ていないのは何も対中国、韓国外交だけではない。
対米外交だけではない。
およそ外交と呼ぶに値する当たり前の外交が出来ていないのだ。
二つの記事がそれを教えてくれている。
きょう1月8日の各紙が報道していた。
中国の王毅外相が訪問先のエチオピアの首都アジスアベバで南スーダン政府側と反政府側の双方の代表と会談し、停戦交渉の仲介をしたと。
同じエチオピアに安倍首相は近く訪問する。
南スーダンの停戦は国際政治上の喫緊の外交課題だ。
日本はそのスーダンにPKOまで派遣している。
なぜ中国に先を超されるような外交しかできないのか。
いや、そもそも最初から安倍首相にはその気はない。
アフリカ外遊で安倍首相が行うことは対中包囲網の構築のための援助のバラマキだ。
とても外交といえる代物ではない。
その一方でトルコのエルドアン首相が訪日している。
そこで安倍首相が語ったことは何か。
経済連携交渉の開始と原発売り込みだ。
それも立派な外交であることを否定はしない。
しかし、トルコといえば中東情勢に大きな影響力を持つ国だ。
エルドアン首相は都内で講演し、近くスイスで開かれるシリア和平国際会議でアサド政権の退陣を求めていく考えを語ったという。
アサド政権の退陣といえば安倍首相もそれをいち早く唱えた。
アサド退陣は米国もそれを求めている。
アサド退陣に反対するイランもシリア和平会議に出席することになるそうだ。
日本はイランとも緊密な関係を持つ国だ。
シリア和平国際会議には岸田外相も出席する。
なぜこの機会に安倍首相はエルドアン首相とシリア和平について共同歩調を確認しなかったのか。
絶好の機会であったはずだ。
シリア内戦の解決に向けた外交を行うことなく、人道援助をすればいいというのならそれは外交ではない。
安倍首相とそれを支える外務官僚は、もはやまともな外交が出来なくなってしまったごとくである。
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