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東スポWeb 2014年01月08日16時00分
猪瀬直樹前知事(67)の辞職に伴う東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に日本弁護士連合会前会長で弁護士の宇都宮健児氏(67)が6日、出馬表明した。各候補が後出しジャンケンを狙っている中、最初に名乗りをあげたが、早くも“差し替え”の事態が予想されている。
記者会見した宇都宮氏は、安倍政権との対立姿勢や20年五輪のコンパクト開催を公約に掲げた。前回の都知事選にも出馬し、約96万票獲得し、次点で敗れていた。宇都宮氏は「(前回は)都民の10人に1人が支持してくれた。7、8割の都民の方に政策や人柄も含めてどれだけ届けられるかが鍵となる」と意気込んだ。
宇都宮氏には早速、共産党が推薦を決定したが、反自民党や脱原発系の受け皿となれるかは疑問が持たれている。「前回の都知事選で宇都宮氏は次点といっても猪瀬氏の400万票に対し、差をつけられている。知名度や新鮮さにおいても宇都宮氏は力不足。ハナから負け戦です」(脱原発関係者)
7日に会見する元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)の出馬で保守系候補の票が割れることが濃厚で、反自民系には逆転の目がある。昨年の参院選東京選挙区では自民、公明党の候補3人が計約245万票だったのに対し、脱原発勢は共産党の吉良佳子氏(31)が約70万票、山本太郎氏(39)が約66万票、大河原雅子氏(60)が約23万票を集め、計159万票となる。
脱原発勢はこの“基礎票”に加え、党として100万票前後が見込める民主党も乗れる統一候補なら勝算があるとして、候補者探しに奔走。
民主党は細川護熙元首相(75)に立候補を打診したことが6日、明らかになったが、細川氏は固辞しているもよう。さらには年越し派遣村村長だった湯浅誠氏や作家の落合恵子氏(68)らを推す動きも出ていた。「告示までまだ時間がある。反自民の勢力が結集できる候補を立てられれば、宇都宮氏に降りてもらうこともあるのでは」(同関係者)
もっとも参院選時のように脱原発勢も一枚岩になれずに自滅するパターンも“お約束”か。大本命不在の中、駆け引きは続くことになる。
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