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安倍首相の足を引っ張る櫻井よしこ氏と田母神元航空幕僚長
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/07)」★ :本音言いまっせー
1月6日の産経新聞は一面トップで櫻井よしこ氏の「美しきつよき国へ」という論評を掲げていた。
「アメリカよ、どうしたのだ、と思わず尋ねたくなる」
こういう文章から始まるその論評は、中国と戦う日本を同盟国であるはずの米国がどうして支持してくれないのか、なぜ靖国参拝をする安倍首相を批判して中国に塩を送るようなことをするのか、という恨み節一色である。
挙句の果てに、こう結んでいる。
米国が頼りにならない今こそ、日本は健全なナショナリズムを持って堅固な国家意思を示さなければいけない。
それが靖国神社参拝だ。きわめて正しいことなのだ、と。
米国が聞いたら激怒するような内容だ。
櫻井よしこ氏が何を言っても米国は一笑に付すだろう。
しかし櫻井よしこ氏は安倍首相のインナーサークルの一人である。
このような発言を許す安倍首相に対する米国の猜疑心はさらに強まる。
そう思っていたら田母神元航空陸幕長の都知事選出馬である。
悪い冗談だろうと思っていたらきょう1月7日に記者会見を開いて公式発表するという。
田母神氏は核武装を公然と唱え、東京裁判から始まる日本の戦後史は米国の占領だと、これを根底から否定する考えの持ち主である。
冗談のような人物が東京都知事に手を上げるという。
安倍首相は自民党の総裁選に出ていた時は支援者の一人であった。
いまの安倍首相なら何でもできる。
なぜ安倍首相は田母神元航空陸幕長の立候補を止めなかったのか。
さては安倍首相はいまでも田母神氏と同じ考えの持ち主なのか。
そういう疑念を米国が持ってもおかしくない。
もはや安倍首相は米国がいくら忠告しても言う事を聞かない。
こんな政治家が首相を続ける日本は同盟国に値しないのではないか。
いっそ米中ロの安保常任理事国三大国が結束し、日本は世界平和の敵だという安保理決議でもつくってしまおうか。
英国や仏はだまってついてくるだろう。
こんなことさえ起こりかねないほど歯止めが利かなくなった今の日本である。
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