http://www.asyura2.com/14/senkyo159/msg/167.html
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脱米軍国主義者が出てきそうだ。田母神氏、そして櫻井よしこ氏もその様相。
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/37800ed002b4642ae939d4d759fc582d
★孫崎享氏の視点ー<2014/01/07>★ :本音言いまっせー
昨日、高野孟氏と日本の右派について論じた。高野氏は次の見解を述べていた。
「右派には自立派と対米依存派と両方いる。ソ連敵視が接着剤の役割を果たしていた。今その役割を中国敵視が果たしている。
しかし、憲法改正、靖国参拝などが前面に出ると、両者の主張は対立する。安倍首相もこの間に入って股裂き状態に入ってしまった」右派グループは圧倒的に対米追随右派であった。しかし、自立派右派が発言を持つと、対米右派は弱い。今その現象が出始めた。
田母神氏はともかく、櫻井よしこ氏はサンケイ系で、日本の言論界で相当の影響力を与えてきたと思える。
私は櫻井よしこ氏の言論を注意深くフォローしてきたわけでないので、とりあえずウィキペディアを引用する。
「対外政策に関しては親米保守的であり、イラク情勢については共和党の見解とほぼ同じ考えを表明している。」
「日本経済を再建し、中国の覇権拡大を阻止するためには、TPPへの参加は絶対に必要としている」
私も、「親米保守」の印象を持っている。
6日付産経に「米への失望禁じ得ず」の論評を掲載した。
ここに次の主張をしている。
・安倍晋三首相の靖国神社参拝を受けて、東京の米国大使館が「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させる行動をとったことに米国は失望している」と表明したことに、失望と懸念を抱いている。いま、私は、オバマ政権への失望を禁じ得ない。
・(領有権問題で)どちらにもくみしない米国の姿勢が中国の尖閣領有への主張を増長させる要素のひとつとなっていることに、留意せざるを得ない。
・日本人が日本の領土である尖閣防衛の任務を果たすのは当然であり、米国の助力を努々(ゆめゆめ)、当然と思ってはならない。
・中国が突如尖閣を含む形で防空識別圏を設定した。12月4日、バイデン副大統領は北京での習近平主席との会談でADIZを撤回せよとは要求しなかった。加えて米政府は「外国の航空情報に合わせるのが望ましい」として事実上、民間機に飛行計画の提出を促した。
これらの分析には私も同意することとが多い。
日本の右グループに「親米保守」が「民族軍国主義」に転換する可能性が出てきた。
日米関係をまず4段階に分ける。
第一段階 「日本を戦争をさせない国にする」 戦後〜1950年代
第二段階 「日本をアメリカの軍事基地に」1950年代〜1980年代半ば
第三段階 「米軍の費用の一部を日本負担に」1080年代半ば〜 現在まで
第四段階 「自衛隊を米軍の傭兵として使いたい」
米国は第一段階は完全に成功したと思った。
日本に「民族軍国主義」が完全に消滅したと思った。
それで、「日本をアメリカの軍事基地に」「米軍の費用の一部を日本負担に」
「自衛隊を米軍の傭兵として使いたい」の方向に転じた。
「自衛隊を米軍の傭兵として使う」ために、軍国主義的言動を奨励した。
しかし、米軍と一緒になればなるほど、不条理に気づく。
米軍が日本のために戦う意思がないことがわかる。
階級を無視して命令する。当然反発が出る。それが田母神氏になる。
「自衛隊を米軍の傭兵として使う」ために、軍国主義的言動を奨励する」グループが元自衛官等の軍事専門家と接すれば、米軍の状況が解る。
多分米国の一部は日本の危険性に気付き始めたろう。
それが秘密保護法、安倍首相の靖国参拝の批判につながる。
安倍首相の本質は、「親米保守」である。それを「民族軍国主義」のレトリックを利用した。
その中で、「民族軍国主義」は独自の力を持ち始めた。
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