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2014-01-07 07:00:50
安倍という日本の首相をやっている男は、ハリー・ポッターの最大最強の敵、ヴォルデモートなのだそうです。今年元旦の英国保守系新聞デーリー・テレグラフに、中国の劉暁明駐英大使が寄稿した中で、そうなぞらえたと伝えられました。
米国では、国際関係誌として権威のあるフォーリン・ポリシーでも、安倍氏をヴォルデモートと例える記事が開催されたそうです。
安倍という男が靖国神社に参拝したことが、アメリカやイギリスでも、「日本の動きがおかしいぞ」という懸念を呼び起こしています。
これに対し、日本の林景一・駐英大使が反論を寄せ、「中国こそ、日本で軍国主義の亡霊がよみがえったとありもしない批判をやめ、対話に応じるべきだ」と主張したのだそうです。
実は、ヴォルデモートがどんな悪役なのか、恥ずかしながら知りません。でもイギリスでは”有名人”であり、ヴォルデモートとなぞらえるだけで安倍という男のイメージが伝わるのだとか。ヴォルデモートに相当する政治家は、歴史的にもヒトラーだといわれる。
日本では、「ヒトラー」や「軍国主義」という語を持ちだすと現実離れした話と片付けられますが、国際的には現実的に受け止められています。
かつて、中国大陸で関東軍が侵攻し、ついには日本の軍部がアメリカ相手に真珠湾攻撃で太平洋戦争に突っ込んでいったときも、日本人は自分の国が軍国主義的な国だとは認識できていませんでした。
敗戦後、軍部にすべての罪をなすりつけて、国民は「自分たちは悪くなかった。軍部にだまされたのだ」という理屈で通してきました。「あの戦争は何だったのか」を、きちんと検証せずに逃げてきた”歴史音痴”のつけが回ってきたといえます。
靖国神社に参拝することは、そこにA級戦犯が祀られているのだから、歴史的には「戦犯」とされている人物を「神」として崇める行為です。つまり、「戦犯」としての罪をちゃらにし、それどころか「神」とする。戦争によって多くの国の多くの人々を死に追いやり、虐げた事実をくつがえし、「あの戦争はやむを得ない自衛の戦争だった」というように、歴史を書き換える行為です。
しかし、安倍という男は、そこには触れず、「中国や韓国には、常に窓を開けている。条件をつけずに話し合いましょう」と、あっけらかんと言ってのける。
中韓はもちろん米英などが、「オイ、オイ。歴史をどう評価してるんだよ」という問いには答えようともしません。そして、「誤解している。丁寧に、誠実に説明する」というだけ。得意の論点のすり替えです。
そのすり替え論法は、日本では通用するかのようですが、海外ではとっくにお見通し。噴飯ものなのです。それがお分かりにならないのか、いつまでも「誤解を解く」という。不毛です。外交は展開できません。あちこち海外にお出かけになりますが、肝心の隣国とは話もできない。外交の機能停止です。
それでも、日本の主要紙は、表立って政権批判はしません。手なづけられているからです。政権を批判する東京新聞は、広告を絞られて、経営が難しくなってきているそうです。この件については、近く触れるつもりです。
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