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ここでもロングセラーとなっているCMソングの名曲「夜が来る」
最近、好きな曲のメロディーをキーボードの鍵盤で確認し、調のめぼしをつけ、ネットで楽譜を探して当たってるかどうかみる・・・という遊びに凝っている。サントリーのこのCMソングでも試みたのだが、ちょっと困惑した。何調かはっきりしないのである。
ま、この点後述するとして、もうひとつ、聞こえるメロディーが探してきた楽譜と違うのである。楽譜で書いてあるように、キーボードで弾いても、覚えているメロディーや、Youtubeのそれと違うと感じのである・・・・。困った。
オレの耳には、このメロディの冒頭は、例によって鍵盤番号で記すと、こういう風に聞こえる。
66(下のラ) 121 2216(下)
ところが、探してきたその楽譜上は、66 121 3♭216 となってるのだな。つまり、
ダンダン デュダンデ シュビダデ
・・・・のシュのところが半音あがっておるわけね。ちょっとジャンプする感じになる。しかし、CMオリジナルはオレにはそう聞こえない。
もうひとつ、
オーデーエーオエー
・・・・と高くなるところ。これはオレには、
365 243
・・・・と3(ミ)から6(ラ)に4度上がっているうように聞こえるのよな。でも楽譜上は、
354 234
と3度しか上がっていない。これは、自分が記憶している(つもりになっている)メロディーにジャマされて、聞いてもそう聞こえないということなのだろか・・・。
ま、探してきた楽譜がどういう素性かも分からないし、また、そういうものには幾つもバージョンがあっておかしくないことは、分かってはいるのだが、こういう実例に突き当たった時、オレのように音感が悪いことを自覚している初学者は、頭が混乱しちゃうのよな。
「何を信じればいいのだ!」
という気持ちになるのよ・・・(笑)
これがオレの音楽鑑賞の限界か(笑)・・・などとも感じる。むかし「絶対音感」という本がでて、けっこう評判になったが、そういう特別の才能を持っている人には、音楽はどう聞こえるのか・・・とか。あるいは、タイ語には声調があるが、そういう人には、サワディーカップは、ミレドーミと聞こえるのか・・・とか、いろいろ考えてしまう。(その本にもあったが、そういう風に聞こえるとしたら、相当にわずらわしいだろう)
ということで、分かる人が居たら教えてね、どっちが正しいのか。楽譜かオレか。
もうひとつ、さっき「調当てゲーム」に凝っていると書いたが、もうひとつ混乱したのは、このメロディーの調ね。いろいろ試行錯誤のあげく、短調だとにらんで、ラをアタマに弾いてみたのだが(イ短調の音階ね)どーしても弾けんのよ、黒い鍵盤を使わずには。(ま、使ってもいいのだろうけど・・・)これが、一番、わかりやすいのね。原則として白い鍵盤しか使わんから。
で、気づいたのは、このメロディーは、絶対に、イ短調の音階で、白い鍵盤だけでは弾けないことだった。だって、メロディー(歌)の最後が、半音あがって終わっているのだから。イ短調の音階は、ラシドレミファソラで、鍵盤を見ると、ソとラの間には黒い鍵盤がはさまっておる。
しかし、ここで頭の中をよぎるものがあったので、WIKIのイ短調についての説明を確認してみた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E7%9F%AD%E8%AA%BF
旋律的短音階! なるものがあるのである。
Wikiその他の説明によると、イ短調を自然に弾くと、最後のソーラーのところが全音分上がることとなり、これで曲を終わらせると収まりが悪い、だから、実際に作曲するとき、あるいは作曲されたものを聞いた場合、ソ(第7音)を半音あげていることが多いのだという。そうやって、ソだけあげたものは、和製的短音階と’言われるが、それだと、ファとソ(第6音と7音)の間が1.5全音(こんな言い方はないかも)ジャンプするので、ついでにファも半音あげたものを、「旋律的短音階」と呼ぶのだそうである。
これだと、つまり、ラシドレミファソラと弾いた場合、前半は短調のように聞こえ、後半は長調のように聞こえるということだな。たぶん。
で、このことを頭に入れたうえで、「夜が来るの」最後のパートを見て見る。
こうね、
27(以下全て下)34♯4♯5♯6(主音のラ)
となっておるのね。
これ、たしかに、白い鍵盤でそのまま、
ミファファソラー と弾くと、おかしいのね。ファとソを半音あげると、確かに、しっくりと終われる。あるいは、和声的短音階を使って、ソだけを♯にしても、白い鍵盤だけで弾くよりはましである。
ところが、これだけでは矛盾は残ったままなのだな。なんとなれば、メロディの前半にある高音部に、ファとソファが出てきているのに、そこには、シャープがついておらんのだから。楽譜の方にに準じるとして、こういう風ね。
354 243 ミソーファ レーファーミー
しかし、オレはここで、もうひとつ注意すべき原則があることに気づいた。ネットの説明を読むと、旋律的短音階における第6、7音(イ短調のファ、ソ)の格上げ(半音上げ)は、旋律が上昇するときにのみ適用されるのね。下りには適用されんわけ。下降ぎみの者には、差別的に対応するわけね。つまり、旋律的短音階は、こんな風になるわけだ。
ラシドレミファ♯ソ♯ラ ラシドレミファソラ
で、「夜が来る」のメロディーを見て見ると。前半部の高音パートは、ファやソを基点としてみた場合、ソーファーとか、ファーミーのように下降しておるわけね。下り坂なのよ。(これは実はよくわからん部分。論を立てるために無理やり書いてる・・・笑 上昇、下降はどういう風に見分けるのかな、本当のところ・・・。ミーソだから上がっている見方もできると思うが。)
翻って、終わりのパートをみると、
ミファ♯ファ♯ソ♯ラー
・・・と見事シャープつきで上昇しているではないか。これによって、上り坂、下り坂への「差別的待遇の原則」が貫徹されていることを確認できたわけだ。
つまり、あれこれ考えたあげく、「夜が来る」は旋律的短長音階でかかれた曲だとオレは結論したわけですな(笑)
こんな短い曲の、調をあれこれ詮索して何になるのか!?・・・という批判は置いといて、オレにとっては、こういうコトを考えるのが、とっても面白いのね、最近。
ではでは
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