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年越し宴会に向けて「蛍の光」を練習していたら、ヨナ抜き音階に関して大きな勘違いをしていることに気づいた。初学者の陥りやすい間違いだと思うので(オレだけかも・・・)ここにメモしておく。
ヨナ抜き音階について、例えばWikiでは、こう記してある。
>「四七抜き音階」とも表記し、ヨナ抜き長音階を西洋音楽の長音階に当てはめたときに主音(ド)から四つ目のファと、七つ目のシがない音階(ドレミソラ)のことである。
こういう風の説明を読んだオレは、
「ナール、ファとシの無い音階のことね」
と軽く理解しておった。
ところが、ヨナ抜き音階の代表的な例である「故郷の空」を練習しようとして楽譜を見ると、なんと、そこにシが存在するのである。
例によって鍵盤番号で記すと(1がドね、以下左に順ドレミファソ・・・・)
2227 6567 2232 7
ゆうぞら はれてあ きがぜふ きー
レレレシ ラソラシ レレミレ シー
「第一行から3つもシが出てくるではないか。これでヨナ抜き音階と言えるのか???」と不得要領に、この時は楽譜を去った。
で、今回また、ヨナ抜き音階の代表例とされるスコットランド民謡「蛍の光」に出会ったわけだが、なんとこの曲の楽譜にも禁断音(と私は名づけた)であるファがたくさん出てくるのである。
冒頭部分、また楽譜もどきをここに記すとと・・・。
1 4446 5456 4468 2(高いほうのドとレ)
ほ たるのひ かーりま どのゆう きー
2(高) 8(高)664 5456 4221 4
ふ み よむつ きーひか さねつー つ
ド ファファファラ ソファソラ ファファラド レ
レ ドララファ ソファソラ ファレレド ファ
さすがにシこそ出てこないが禁断音=ファが出まくりではないか。しかも、ファが主音であることを匂わすかのように、ファでいったん終止しておる。「これではヨナ抜き音階どろか、ファが主役のヨヨヨヨ音階ではないか!」と、当惑しておると、あることに気づいた。
ト音記号のとなり、シの線ところに♭(フラット)があるのである。
これはつまり、今まで学習したところによると、ヘ長調(ファを主音とする長調の音階)か二短調(レを主音とする短調の音階)であることを示しておる。曲の感じや、ファで終わっておることから、これはへ長調の音階だと見て間違いない。
そうすると、これはドではなく、ファで始まる旋法で書かれた曲であるわけだ。で、あれば、ここでのヨナは(4と7、鯨のお腹の中でサバイバルした人ではない)、ハ長調(いわゆる普通のドレミファソラシド)におけるファやシではないのである。鍵盤番号における第4音(いわゆるファね)を主音とする音階において、主音から4番目の音は7♭(シのフラット)であり、7番目は3(ミ)なのである。
わかった!
つまり、ファ ソ ラ シ(♭)ド レ ミ の音階におけるヨナは、シ(♭)とミなのであり、禁断音の烙印をおされるべきはミとシ(♭)だったのだ。
ヨナ抜き音階をへ長調で記した時のユダは、固定ドにおけるミとシ(♭)だったのである!
この「発見」を確認するために、念のため、上の「楽譜」をハ長調に転調してみると・・・。
5(低いソね) 1113 2123 1135 6
6 5331 2123 166(低いラね)5(低いソ) 1
みごとに、禁断音が排除されているではないか!
また、こういうことにも気づいた。
上記のWikiの説明にもあるが、黒いほうの鍵盤だけでこの曲が弾けるである。前に投稿したBBCの労作ドキュメンタリーでも、「ドビュッシーは、1889年に開かれたパリの万国博覧会で、インドネシアのガムランを聞き、それに触発されヨナ抜き音階の曲を書いた。これは、つまり、ピアノの黒鍵盤だけで曲を作るということなのです・・・」みたいな解説があった。
「マジかい、それはおもろい」
・・・と思ったのだが、その頃はまだキーポードを買ってなかったので、弾いて確認することができなかった。で、やってみると本当にできるのである。しかも、へ長調で弾くよりも簡単。以下、一応、楽譜もどきを書いておく。主音は、シャープのファ。
1♯ 4♯4♯4♯6♯ 5♯4♯5♯6♯ 4♯4♯6♯1♯(高) 2♯(高)
2♯(高) 1♯(高I6♯6♯4♯ 5♯4♯5♯6♯ 4♯2♯2♯1♯ 4♯
いやぁ、この通り弾けば、蛍の光になるのですよ(笑)
存在しないであろう同好の士の参考に供すためにこの文を草した・・・
というよりも、とにかく面白いのでこれを書いた。
以下、「蛍の光」の原曲 ちょっと遅いが・・・・
ではでは
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