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バーミンガム出身のThe Move。バーミンガムというのは日本でいうところの名古屋のようなものじゃないかと思う。
シングルはいつも全国的なヒットをとばしソングライター兼リードボーカルのロイ・ウッドの名を知らしめる。後にMoveが変態をとげるELOはビートルズのリバイバルを活動指針としていたほどでウッドがビートルズを出発点としていたことは疑いようがないのだが、ザ・ムーブ初期の作品により色濃く反映されている影響は田舎のR&BビートルズよりむしろロンドンのモッドバンドであるThe Whoである。
70年代のロンドンパンクをリードしたセックス・ピストルズの代表曲であるパンク界のアンセムといってもいいGod Save the Queenは実はムーブ60年代のヒット曲Fire Brigadeのギターリフからできた曲だと後年メンバーたちが明かしているとおりで、よりイギリス色の強いモッドにも接点を持ち得るのがロイ・ウッドの多様性を物語る。
そこに1970年に加入してきたのが同じバーミンガムのジェフ・リン。こちらは徹頭徹尾のビートルズ学派であり、ロイ・ウッドからすればリンのせいでビートルズ路線への逆行を促されたといえるかもしれない。
ロイ・ウッド(24歳)、ジェフ・リン(23歳)を中心メンバーにした後期ムーブの演奏。見た目は同郷のオジー・オズボーンをほのかに彷彿とさせるウッドがハードロックに挑戦しているが、そこに散らばめられているディテイルの緻密さや深さはただのウッドストック・スタイルの米国バンドとのとてつもない格差を示す。評論家はどういっているか知らないが、Queenへの顕著な影響も見られる。
この時代のムーブにはまだまだ可能性が残されていたように思えるが、ロイとジェフはもうすでに次段階であるELOというプロジェクトに両足を踏み入れていたのだった。
ワチャチャ。やってしまいましたロイ・ウッド。こらあかんわw
これでは未来的・宇宙的な新しい音楽を目指したジェフ・リンは協力していきづらい。このときのウッドを拡大したのが、自殺したポール・ウィリアムスかもしれない。
ロイ・ウッド、脱退して背徳グループ、ウィザードを結成。
そしてジェフのほうは
ELO出航。どっちもどっちなような気がするが、まだこっちのほうが目に痛くないのだろう。
私はELOファーストLPではロイ・ウッドのインストルメンタルが一番ましだったように考える。
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