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キース・エマーソンとジミー・ペイジ。UKロックのキーボード奏者とギターリストの代表格のふたり。
彼らは作曲の要でもあるので、当然自分で歌を作ってからヴォーカルに習わせるため、ある程度
歌は自分でも歌えるはずである。
はずである。
しかし二人とも長いキャリアの中、あまり歌っているところがみかけられない。リンゴ・スターだって
10曲やそこらはリードをとらせてもらい誰もが知っているような有名な曲がいまだにラジオから流れる
わけだが、誰がどうみてもリンゴよりは歌えてしかるべきなフロントマンである彼らは歌っていないのだ。
なにががおかしいではないか。
おかしいではないか。
ペイジのほうはあっけなく答えがさらされた。どこでどうやって聞いたか忘れてしまったが、
ペイジのボーカルはあまりなものだった。小室哲哉以下だといってもいいだろう。
ソングライターとして優れている人物が歌えるとは限らないということである。
限らないということである。
そしてエマーソン。こちらはThe Nice時代には結構歌っている。ELPでは全然やらなくなった
理由(わけ)とは、誰も声高には語らないので、いわないでおくのが正解なのだろう。
なのだろう。
しかし先日、The Niceの話がでてきたスレがあり、サイケデリック色全開のキャンプな名曲
『Happy Freuds (陽気なフロイト達)』を投稿すると・・・・・・
なんとENOさんからエマーソンのボーカルがヘタすぎるとクレームがついたのだ。確かにエマーソンが
あまりリードボーカルに向いていないことはロック産業の暗黙の了解なのかもしれないが、私としては
曲がよくできているからか、この幼稚でコミカルなシンギングスタイルに嫌悪感はうまれないのだ。
しかしENOさんは必死にコメント連発して食いついては「許さん、こんな駄モノはすぐさま廃盤にして
作った恥をすみやかに清算せんか!」とおおいかりである。私はENOさんのかかわったプロジェクトによる
ビートルズソングを何曲かきいているが、確かに彼が音をはずしたり抑揚がリズムの中で崩れたりするような
事故はなかったように思う。しかし、エマーソンをこきおろすところまでするか!
そのあと、もう一人の音楽板に巣食うミュージシャン、チャマがしゃしゃりでてきて何かコメントをしている。
尊敬するエマーソンを擁護するのかと思いきや、ELPのBrain Salad Surgeryに収録されている名曲
Benny the bouncer を持ち出し「そうだ、その通りだ、エマーソンのボーカルはこの世のものではない
ほど劣悪だ」とエマーソン叩きにのっかってしまっている。
これがその曲。知っている人もいるかもしれないが、この曲の歌いはじめのところ
He'd slash your granny's face up given half a chance.
He'd sell you back the pieces, all for less than half a quid この歌詞が
「久しぶり!」
「そいつはゲイだ。なあ部長?」(#1)
という聞こえるということで、空耳アワーのジャケットをゲットしたこともあるのだ。
そんなことはどうでもいい。
この曲のボーカルは、私的にはかなりの上級技術だと思わざる得ない。とても素人のボーカルとか
ヘタを隠すためにわざとコミカル仕立てにしている・・・・とかいうことはないと断言しよう。
しかも・・・・・・・
この曲を歌っているのは・・・・・・・
エマーソンじゃないのだ(大和田獏)
おい!いったい、音楽板住民の耳はどうなっているのだ?
ちなみにThe Niceとは、音楽のプロだけが集まったスノッブなプログレ・ユニットなのに
かかわらず、そのバンド名はスモール・フェイセス(十代のアイドルグループ)の曲タイトルから
とっている
Here come the nice
スティーブ・マリオットのボーカルにケチをつける人はさすがにいないだろうね。
(#1)タモリの番組はゲイをコバカにしたような発言に満ちていた。ビートたけしも「モーホー」ネタを
慎むそぶりはなかった。どうしてメクラやツンボやチャンコロをいってはいけないのにゲイはOKなのか
理解に苦しむところである。
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