http://www.asyura2.com/14/music14/msg/422.html
Tweet |
その時、タルコフスキーは、試写室の隅で一緒に見ていたが、映画が終わると、てれた様に私を見つめて立ち上がった。
私は、タルコフスキーにいった。
「とてもいいよ、怖い映画だね」
タルコフスキーは、はにかんだ様に、でも、うれしそうに笑った。
そして、それから二人は、映画人専用のレストランでウォッカを乾杯した。
普段、酒を飲まないタルコフスキーは、大いに酔って、レストランに音楽を流しているスピーカーを切ってしまい、『七人の侍』のテーマを大声で唄い出した。
私も負けずに、それに合わせて唄った。
私は、その時、地球にいるということがとても嬉しかったのである。
『惑星ソラリス』は、見た人に、そういう気持ちを抱かせるだけでも、並のSF映画ではない。なんだか、本当に怖いところがあるのだ。
黒澤明 1977 5.13 朝日新聞初出
一 番
旗幟(はた)のように侍は
嵐のなかに翻る
ちょーりょ、ふーりョウー
ひょうーふりョウー
ひャる、アーろよ、ひょうーふりョウー
苦しいときも、爽やかに
悲しいときも、美しく
名利(なのみ)を惜しむ吾なれど
哀れは誰何(だれ)も変はりなし
二 番
疾風(かぜ)のように侍は
大地の上を吹き逷(す)ぎる
ちょーりょ、ふーりョウー
ひょうーふりョウー
ひャる、アーろよ、ひょうーふりョウー
昨日相(み)し人、今日は亡し
今日相(み)る人も、明日は否(あら)じ
明日とも察(し)らぬ、吾なれど
今日は人こそ、愛(かな)しけれ
1
HATA NO YO NI SAMURAI WA
KAZE NO NAKA NI HIRUGAERU
CHO FRYO, FURYO
HYO FURYO
HIYAL, AHROYO HYO FRYO
KURUSI TO MO SAWAYAKA NI
KANASI TOKI MO, UTSUKUSIKU
NANOMI WO OSIMU WARENARE DO
AWARE WA DARE MO KAWARINASHI
2.
KAZE NO YO NI SAMURAI WA
DAICHI NO UE WO FUKISUGIRU
CHO FRYO, FURYO
HYO FURYO
HIYAL, AHROYO HYO FRYO
KINOH MISI HITO, KYO WA NASI
KYOH MISI HITO MO WASU WA ARAJI
ASU TOMO SIRANU WARE NARE DO
KYOH WA HITO KOSO, KANASI KERE.
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。