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ロック・ミュージックの多様性は、
語るまでもないが、
多様性というのは、
私がいつも言うように、
ロックの本質や真髄や基本形やスタンダードがあるから、
そのアンチテーゼとして、
多様性というものが、花開くのである。
今まで、繰り返し(リフ)だとか、
先日も、対位法とか、
紹介して来たが、
今日は、
アバンギャルドなロック・ギターのありかたに、
一石を投じた曲を紹介する。
ルー・リードであるが、
彼は、何度も出てくる、
コード進行で、
リフをつくって、
メロディーがないようなあるような、
しゃべってるような、
たよりなく、
かったるい唄い方・・
その他、
今回は、
彼のアヴァンギャルドなギターを紹介する。
彼のギター・プレイに対して、
語るような人は、
世界中にほとんどいないだろう・・
みんな、
ジェフ・ベックがどうだとか、
ジミ・ヘンがどうだとか、
ルーはそういったギタリストとは、
対局に位置するギタリストだから、
誰も語らない、
語るべき対象から外れている。
それは、それで、いいんだが、
みんな、ギターのテクニックだとか、
音の創り方とか、
アンプだとか、エフェクターだとか、
ギターそのものだとか、
それらについて、語りたいのである。
ルーの場合は、
テクニックもなければ、
何もない・・
ただひたすら、
それこそ、
デビューの頃から、
変わり映えのしない、
ワンパターンな、
ひき方で、
旅立つまで、
通した・・
その、迷いのなさ、
その、いさぎよさ、
「おれは、ギターは、こんなもんだ、・・」
確かに、ギターは俺の表現のひとつだが、
おれが本当に表現したいことは、
俺の仕事をみていたら、
わかるだろう・・
お前ら、
ギターに注目したって、
俺の本質には迫れないぜ!
と言っているような、
ギターの弾き方である。
少なくとも、私には総感じる・・
ロックなんて、こんなもんでいいんだ、
ロック・ギターって、
こんなもんで、
うん十年も飯食ってきたんだぜ・・
そんな、彼も、
この曲だけは、
何か、
彼の内面をギターで表現したかったように
思う・・
その何かは、
永遠の謎であるが・・
この下手ウマな、
アヴァンギャルドなギターと、
単調な曲の融合は、
見事である。
ブライアン・イーノのソロ・アルバムにも、
こんなようなギターが時々見受けられるが、
あきらかに、この曲に触発されているのだなあ〜?
と感じる・・
アラン・ホールズワースやロバート・フリップのような、
超テクニシャンのやるアバンギャルドな、
フレーズは、
何か、アヴァンギャルドではなく、
反対に、お行儀が良く、
アヴァンギャルド・スケールを、
華麗になぞっているだけと言う感じで、
イマイチ、感性を触発しないが、
このルーのヘタウマ、アヴァンギャルドは、
後の、パンク、ヘヴィーメタル、プログレ、その他の
アヴァンギャルドなロック・ギターの在り方に、
一石を投じたのでは?
と私は、勝手に思っているのである。
皆さんは、どう思うのであろうか?
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