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『ヨーロッパ経済のリスク』
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/208407.html#more
今年はヨーロッパ経済が、世界経済にとっての最大のリスクだといわれています。
一つは不況と物価の値下がりが続いていて、デフレ転落の瀬戸際にあることです。もう一つは、ギリシャでEUの緊縮政策に反対する新しい政権ができ、ユーロ圏からの離脱問題が再燃しかねないからです。
(中略)
物価の下落が続く「デフレ傾向」と「低成長」は、ユーロ危機と各国が財政の引き締めに動いた結果です。…このままでは、失われてた20年の日本の二の舞を演じてしまうという危機感が広がっていました。
そこで動いたのがヨーロッパ中央銀行です。日本やアメリカを見習って、量的緩和を導入することを先週決めました。
(中略)
では、思惑通りに事が運ぶのでしようか。…物価の上昇や景気回復への効果については、疑問だとする見方や副作用を心配する声が少なくありません。
その理由の一つは、銀行の貸し出しが増えるかどうかは疑問だというものです(ウクライナ危機の影響等)。二つ目は、経済格差の拡大です。
三つ目は、金融政策だけでは力不足だと言う指摘です。
ヨーロッパ経済の先行きを、さらに見極めにくいものにしているのが、ギリシャの総選挙の結果です。
ギリシャもEUも国民の期待や国民への責任を背負っての引くに引けない交渉だけに、妥協点そ見いだせるかどうか今の段階では見通せない状況です。
仮にユーロ離脱問題が浮上するとしたら、私は来月末と7月末が要注意だと思います。ギリシャに対する金融支援計画は、来月末に終わる予定です。7月には大量の国債の償還を控えていて、借金が返せないデフォルトに陥る危険があるからです。
その結果、ギリシャがユーロ圏から離脱すれば、新しい通貨は暴落して猛烈なインフレや銀行破綻が起き、市民生活は今以上に酷くなるでしょう。もしギリシャショックが他のユーロ諸国に波及するようなことがあれば、ユーロ体制そのものが揺らいで、ヨーロッパ発の経済危機を引き起こすかもしれません。
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