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2年前にイスラム国に参加。7か月間組織の中枢にいたが組織の残虐な実態に嫌気がさして脱退した元戦闘員。男はイスラム国の組織図をを明かした。
男「指導者バグダディの下にはシリアとイラクの責任者がいた。私はシリアの組織にいた」。
頂点に立つアブバクル・バグダディは、組織をシリア州とイラク州に分け、それぞれに責任者を任命している。主要な都市や地域にも責任者を置き、男がいたシリア州では、ラッカやアレッポなどに配置されている。イスラム国は戦闘で制圧した地域にピラミッド型の支配構造を築いている。男が仕えていたシリア州の責任者はイラク人だった。
男「私の上官はシリアに来る前はイラクでイスラム国を創設したメンバーだった。非常に能力が高いのでシリアの責任者に任命された」。
取材を進めるなかで、イスラム国で油田の管理を担っていた元幹部に接触することができた。証言からはバグダディを始めとする最高幹部たちの意外な実態が浮かび上がった。バグダディは宗教上の役割を果たしていただけで、実質的には”アンバリ”という軍人部門のトップの男が全権を握っていたという。バグダディとアンバリとどっちが上かの問いに、元メンバーの男は「アンバリが上だ」と答えた。さらに男は、最高幹部で作る評議会(いわば内閣)の内情も明かした。イラクの旧フセイン政権時代の軍人や当時の支配政党だったバース党員で占められているという。
男「イスラム国評議会のメンバーは皆、旧イラク軍の将官だ。彼らが組織を動かしている」
欧米から加わった外国人戦闘員はいわば表の顔で、実際は旧フセイン政権の残党が組織を動かしているという。組織は何を狙っているのか?
男「旧政権の幹部はイラク戦争で失った権力を取り戻そうとしている。シリアを崩壊させ、宗教の名の下にイスラム世界を崩壊させる。ヨルダンやレバノン、サウジアラビアまで視野に入れているのだ」
別府正一郎「イラク戦争で、イラク政府が崩壊し力の空白が生まれた。そこに磁石で吸い寄せられるようにと形容されるほど、外国からぞくぞくと過激な人が入ってくるようになった。そうした過激派が、旧政権の崩壊によって行き場を失った元軍人やバース党の一部と結託してできたのが、イスラム国の組織だった」
保坂修司(日本エネ研)「テロが国境を越えて連動しているところが重要だ。国家、国境、民族という枠組みが非常に流動化している。アフガンのとき以上に民族あるいはルーツを越えて大義のあるところに人々が集まってくる」
別府「トルコ南部で戦闘員たちの話を聞くと、いくつもの組織を渡り歩いたというのもいる。特定の組織へのこだわりは意外にないと感じた」
保坂「今回、日本が名指して非難されたが、すでにイラク戦争のときに日本はこうした過激組織の敵のリストに入っていた。そのことをわれわれ自身が忘れているということが問題ではないか。2003〜4年から、日本は彼らの敵として位置づけられたいた」
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