http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/853.html
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EU及び国際金融組織の支配層は、ギリシャで明瞭になった南欧の政治的潮流がスペインやイタリアの政権交代につながらないためにはどうすればいいかというテーマで頭がいっぱいだろう。
前例にはしたくないのでギリシャをユーロ圏にとどめたいが、ギリシャについてなら、強気に対応し、その結果ギリシャがユーロからの離脱を選択するとしても仕方がないと考える可能性もある。しかし、スペインやイタリアのユーロからの離脱となると話は違う。
ギリシャ新政権が金融支援を受けつつ緊縮財政から脱却するという新路線を手に入れることができれば、スペイン・イタリア・ポルトガルなど緊縮財政で国民生活が疲弊している諸国で左派系勢力が一気に勢いづく。
そのような動きが政権交代につながるのは嫌だからといって、ギリシャに従来の緊縮財政路線を継続するよう強制すれば、政治的軋轢がさらに激しくなるだけでなく、欧州全体の経済が低迷から抜け出せないままになる。
過重債務国に対する債務削減策は、ドイツを中心とした北方諸国の強い反発を招く。
ギリシャをめぐるEUとりわけユーロ圏の政治的駆け引きは、先進諸国の近未来にも強い影響を与えるものとなる可能性が高く見逃せない。
PODEMOS(“We can”)は、総選挙が今年(もしくは来年初めに)行われるはずのスペインでトップの支持を得ている新興左派勢力である。
党員諸個人の自由な結合を組織論の基礎に置き、反体制・EU懐疑を政治思想としている。政策としてベーシックインカムの導入を掲げている。
※ ポデモス参考資料
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%87%E3%83%A2%E3%82%B9
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欧州各国、ユーロ懐疑派政党が政権獲得なら格下げの可能性=S&P
2015年 01月 23日 20:28 JST
[ロンドン 23日 ロイター] - 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は23日、欧州諸国でユーロ懐疑派の政党が政権の座に就いた場合、格付けを引き下げる可能性があると警告した。
S&Pは、欧州で最も「クレジット・ネガティブ」になる可能性がある政党は、ギリシャの最大野党・急進左派連合(SYRIZA)とスペインの新興左翼政党ポデモスだとの見方を示した。
ギリシャの急進左派連合は25日の総選挙を前に、世論調査でリードしている。
S&Pは、「ユーロ懐疑派はマクロ経済政策の大きな転換を主張している」と指摘。「いかなる政府もデフォルト(債務不履行)や通貨の切り下げを決定した場合は、新たな政策の方向性を意味することになる」とした。
© Thomson Reuters 2015 All rights reserved.
http://jp.reuters.com/article/idJPL4N0V246U20150123
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スペイン、極左政党が支持率トップに―EUの安定に暗雲
2014 年 11 月 6 日 14:57 JST
【マドリード】スペインの最新世論調査で、極左政党ポデモスの支持率が急上昇し、トップに躍り出た。欧州全体に広がる景気低迷が欧州連合(EU)の安定を脅かしつつあることがあらためて示された。
ポデモスは、ギリシャで現在支持率トップの急進左派連合(SYRIZA)にならって今年設立された政党。スペイン政府系の社会学調査センター(CIS)が5日発表した世論調査の結果によると、有権者の18%がポデモスを支持すると答えた。
中道右派の与党・国民党(PP)の支持率は12%にとどまり3位。中道左派の社会労働党(PSOE)が14%で2位だった。
ただCISによると、これまでの投票パターンに合わせて調査結果を調整すると、PPの支持率は28%で首位を維持。PSOEが24%で2位、ポデモスが23%で3位となる。
ポデモスの躍進はスペイン政界の劇的な変化を表している。スペインではPSOEが1982年以降、21年にわたって政権の座に就き、その後はPPが政権を担っている。民主中道連合(UCD)が1980年代初めに解散してから、2党以外に支持率トップに迫った政党はなかった。
英シンクタンクのオープン・ヨーロッパの政治アナリスト、ビンチェンツォ・スカルペッタ氏はさらに重要なこととして、すでに欧州議会で5議席を獲得しているポデモスが、事実上、ユーロ圏の分裂につながる政策実施を求める欧州のポピュリスト連合の結束を固めていることを挙げた。
同氏は「SYRIZAと同様に、ポデモスはユーロ圏からの離脱は望んでいないと言うが、私から見れば、両党は影の欧州懐疑派だ。両党が実行しようとしている計画は、スペインやギリシャがユーロ圏にとどまることを不可能にするものだ」と述べた。
また、SYRIZAとポデモスはいずれも欧州議会で同じ会派に属しており、両者の意見が分かれる具体的な政策を見つけるのは難しいと語った。
ポデモスのパブロ・イグレシアス党首(36)は先月、ギリシャを訪れ、SYRIZAのアレクシス・ツィプラス党首と共にSYRIZAの集会に参加した。両党は経済に占める国有部分の比率拡大と財政支出の引き上げを目指しているほか、自由貿易の制限を約束している。
ポデモスは、2015年終わりか16年初めに予定されているスペインの総選挙に焦点を当てている。一方、SYRIZAはギリシャで早ければ来年2月に選挙を実施するよう求めており、議席を上積みできる可能性がある。
調査会社メトロスコピアが10月に実施し、スペインの大手紙「エル・パイス」が3日に発表した世論調査では、ポデモスの支持率は28%。PSOEの支持率は僅差の26%。PPは21%と、3年前の総選挙の時から23ポイント低下した。
http://jp.wsj.com/articles/SB12377912224764574491004580259772121088474
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ギリシャ不安、再燃も 債務削減で綱引き[日経新聞]
2015/1/27 1:33
【アテネ=御調昌邦】欧州債務危機の震源地、ギリシャの総選挙で金融支援の前提となる緊縮財政に反対する連立政権の発足が26日、固まった。新政権は欧州連合(EU)と債務削減などの協議に入る方針だが、ドイツなどは緊縮策を伴わない支援の継続に慎重だ。ギリシャの債務不履行(デフォルト)やユーロ離脱の懸念が強まれば、金融市場が動揺するおそれがある。
「破滅的な緊縮策から抜け出す」――。25日投開票の総選挙で勝利した急進左派連合(SYRIZA)のチプラス党首(40)は同日夜、アテネ市内で演説し、EUなどからの要請で続けてきた緊縮策の大幅な見直しを改めて約束した。
ギリシャ危機は2009年秋、政権交代をきっかけに財政赤字の粉飾が発覚したのが発端だった。欧州単一通貨ユーロを採用するギリシャの債務不履行は一国の問題にとどまらず、ユーロ圏の信認失墜に直結する。このためEUではユーロ圏諸国が主体となり、国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)と協力してギリシャ金融支援の枠組みを構築した。
10、12年の2回で計2400億ユーロ(約32兆円)規模の資金支援策を決定。ただし支援の条件として年金改革、増税を含む歳入改革、国有資産の売却など緊縮財政を求めた。これまでの政権はEUの方針に反発しながらも、最終的にはおおむね受け入れてきた。
26日、首相に就任したチプラス氏は違う。ユーロ圏には残ると明言する一方、最低賃金の引き上げや固定資産税の廃止など、緊縮策を緩める合意をEU側から引き出すと主張してきた。
「ギリシャがどうするか誰も強制できない。だが義務は存在する」。ドイツのショイブレ財務相は26日、ギリシャが金融支援を受ける代わりに約束した緊縮策の実行をあらためて求めた。ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)も同日、ギリシャの債務削減について「ユーロ圏での支持はほとんどない」と語った。
分割で実施してきたギリシャ支援の融資は2月末が実行期限。EU側は融資条件で合意するため、期限の延長も視野に新政権と交渉する見通しだ。金利の引き下げなどが妥協案として浮上するが、緊縮策の「撤回」を公約に掲げて勝利したチプラス氏らが枠組みの小幅な修正で納得する可能性は低い。
ギリシャは今夏にはECBへの多額の資金返済期限を迎える。このため今年6〜7月が交渉期限とみられている。ベルギーの経済シンクタンク「ブリューゲル」のダルバス氏は「ギリシャのユーロ圏離脱の可能性は10%前後はある」と語る。
26日のギリシャ株式市場では、主要株価指数が一時5%超下落した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO82422000X20C15A1EA2000/?dg=1
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ギリシャ連立合意、チプラス氏が首相就任[日経新聞]
2015/1/26 23:42
【アテネ=花房良祐】ギリシャで25日に実施された総選挙で勝利した急進左派連合(SYRIZA)のチプラス党首(40)は26日、右派「独立ギリシャ人」と連立政権を組むことで合意した。チプラス氏は同日、首相に就任し、組閣に着手した。欧州連合(EU)による支援の条件となっている緊縮財政に反対する政権が誕生する見通しとなり、ギリシャが再び欧州債務問題の焦点に浮上した。
チプラス氏はユーロ圏にはとどまる方針を重ねて表明している。ただ、新政権はEUに債務の減免や歳出削減の見直しなどを要求する方針で、摩擦も予想される。金融市場ではユーロ圏の債務問題が再燃しかねないとして警戒感が高まっている。
独立ギリシャ人は財政再建に反対して前政権の与党・新民主主義党(ND)を飛び出した離党組が立ち上げた政党。急進左派とともにEUに対する強硬な路線で知られる。
独立ギリシャ人は保守派で、緊縮財政以外の政策では宗教や移民問題など、極左の急進左派と主張が似通う分野はほとんどない。近いうちに連立内できしみが生じるとの指摘も出ている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26HAB_W5A120C1MM8000/?dg=1
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