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件名:預言者ムハンマドの侮辱に対するイスラム教徒の抗議の継続
日時:20150117
媒体:IRIBイランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ日本語
引用:http://japanese.irib.ir/news/%E6%9C%AC%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF/item/51384-%E9%A0%90%E8%A8%80%E8%80%85%E3%83%A0%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%89%E3%81%AE%E4%BE%AE%E8%BE%B1%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99%E5%BE%92%E3%81%AE%E6%8A%97%E8%AD%B0%E3%81%AE%E7%B6%99%E7%B6%9A
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ミールザーアーガーザーデ解説員
フランスの風刺週刊紙シャルリエブドが、イスラムの預言者ムハンマドを侮辱した風刺漫画を掲載したことで、全世界のイスラム教徒による抗議の波紋が広がっています。イランの国内各都市をはじめ、パキスタン、アゼルバイジャン、ヨルダン、クウェート、シリア、イエメン、レバノン、トルコ、パレスチナ、チュニジア、スーダン、モーリタニア、マリ、エジプト、ナイジェリア、アルジェリアの各国では16日金曜、シャルリエブドによるイスラムを侮辱した内容の漫画の掲載に抗議する全国的な運動が行われました。
シャルリエブドは、フランス・パリ市内にある本社がテロ攻撃を受けた1週間後の14日水曜、またしても預言者ムハンマドを侮辱する内容の風刺漫画を掲載しており、物議を醸しています。各国の国民の文化的、宗教的な価値観や信仰の対象を侮辱することは、倫理的な原則、ひいてはプロとしてのジャーナリズムの原則に反する行為であり、また表現の自由の侵害に当たります。
ヨルダンの首都アンマンでは16日、2000人以上の市民がフランス大使館前に向かって抗議行進を行い、治安部隊との衝突を引き起こしました。このデモの参加者は、フランス大使館が正式に謝罪するまで抗議行動を続行すると強調しています。
パレスチナでも同日、ベイトルモガッダス・エルサレムにあるアクサーモスクでの金曜礼拝の終了後、シャルリエブド社の行動に抗議し、人々がフランス国旗を焼却しました。また、パレスチナの正統派キリスト教会の大司教が、イスラムの預言者の風刺画の掲載は、人類の権利を侵害する卑劣な行動だとし、「国際社会における一部の関係国は、宗教戦争を起こそうとしているが、これは賢明な措置により阻止されるべきである」と語っています。
また、パキスタン各地でも市民がフランスの週刊紙による今回の行動に抗議し、デモを行いました。複数の報告によりますと、パキスタン・シンド州の中心都市カラチでは、人々が抗議デモを行いましたが、警察の介入により暴動に発展したとされています。
さらに、スーダンの首都ハルツームでも、数百人のデモ参加者がスローガンを叫び、同国駐在のフランス大使の国外追放を求めました。シャルリエブドによるイスラムの預言者の侮辱行為はまた、アルジェリアでも市民の怒りを買い、同国では16日、数千人の市民が首都アルジェで街頭デモを行っています。モーリタニアでも同日、数千人の人々がシャルリエブド社に対する抗議デモを実施し、フランス国旗を焼却しました。そして、イランとレバノンでも16日、金曜礼拝の場で説教師がイスラムの預言者を侮辱した西側のメディアによる今回の行動を非難しました。
テヘラン金曜礼拝の説教師を務めるモヴァッヘディー・ケルマーニー師は、16日の金曜礼拝で今回の事件を非難し、「このような名誉毀損行為は、自由や民主主義、人権擁護といった西側諸国の偽りのスローガンにさえも反している」と強調しています。
さらに、レバノンでも金曜礼拝の説教師たちが16日、特にフランスをはじめとする西側諸国の政府関係者に対し、イスラムの預言者ムハンマドへの侮辱行為の再発防止のため、適切な法律を制定するよう求めました。
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//memo
---主に仁王像さんの投稿記事や諸兄諸姉のコメントを読んで---
国際社会は今フランス流のセンス、彼らの言う表現の"絶対自由"を手放しで受け入れることができないでいるように見えます。昨日(20150117)の報道特集という番組をご覧になられたでしょうか?私は番組途中で発言をしていた、あるフランス人風刺画家の言葉が印象に残りました。
足や手に奇形がある相撲力士が描かれた"風刺画"、その背景には原子力発電所があるように見える。つまり彼らの見る"Fukushima"に以前から内在し、今日わたしたちを苦しめる反理性や反倫理的な現象を風刺したつもりなのでしょう。その"風刺画"を見た画家は、これはフランスから外へ出てはならないものであると、そのように話していたと記憶しています。今から少しの間、この言葉を覚えていてください。
フランス流の"不敬の伝統"や"表現の自由"というものが、歴史的に果たしてきた役割や人々に愛される理由を一概に否定するのではないですが、私は彼らが自由と共に謳う理性や合理というものを特段に信頼してはいません。
例えば頭脳の中に唯ある完全無欠の球体のような概念が、つまり論理的説明をしてみますと、人や社会の潜在的な可能性を広げていく表現も、あるいは他人を侮辱し傷つける表現も、ポジティブ方向もネガティブ方向も含めた広大無比な自由、そのような絶対自由というようなものがあり、今回の件で言えば、彼らはそのような原理的なものを公共の媒体を利用してバラ撒き、今の今まで甘い賞賛や対価を享受してきたのではないかと、私はそのように考えてしまう。
そしてこの行為が恐らく彼らの意図を離れて、狭い範囲に留まらず外へ外へと攻撃的に飛び出してしまった。その結果として現在宗教的な対立を煽り生み出してしまっており、もっと言えばその対立の根っこにはパレスチナやイスラエルがあり、イラクやシリアがある。そしてこれらの地域や国々で宗教対立を作り出してきた多くの原因は欧米諸国の策動や陰謀にあるので、多くの"情報通"からステレオタイプに見られても致し方がないのかもしれません。つまりお前は犬か!と。
今後ヘタが重なり不幸にも情勢が悪化すれば、これはフランス特殊論と共に、ある種の民族運動、民族的なエゴイズムではないかという声が上がる可能性があると思います。その時になって愚かだったと気付いても、後の祭りではないでしょうか。
このような前提がまま真だとして、ここでひとつ言える事は、そのような概念あるいはイデアに近い理念を帝国主義の吹き荒れた時代ならいざ知らず、この現代社会において単に表現の自由と吹聴し、それを行使するのは少々ムリがあるのではないでしょうかと。
家族があり地域があり、社会があり国際がある中で、自然に付与されたものではなく、人類が獲得し抑圧し、また解放してきた自由という概念は、つまりそれは人と人の繋がりと行動の中にしか存在し得ないであろうと考えられ、したがって、人はひとりでは生きられない、それが絶対不自由であるからと。
だから、そのような概念と物を公共に対して無軌道に放擲するようなことはせず、私的空間で存分に楽しんでおくれ!仲間内で回し読みでもしていておくれ!と、こぼしたくなる心境は、先に引用しました風刺画家の言葉、あの印象的な言葉が多くの人々の思念や、今現在起きている事、起きつつある事を簡潔明瞭に代弁しているものと思います。
駄文で恐縮ですが、上記した事を下地にして考えてみますと、あのようなプロとしての原則を逸脱した"絶対自由"のバラ撒き行為はやはり愚行であると言うよりほかになく、それが自由なんだと多数の人々が叫び続けこのまま軌道修正せずに突き進めば、残念ですがフランスはいずれナショナリズムが勃興し、見えない敵との戦いに明け暮れ、疲弊し孤立化していくのだろうと、そうでなければ異邦人や異文化を異物として排除していくのではないかと、つまりは元に戻るだろうと考えています。だがしかし、またいずれ多くのフランス市民は、いちど声を失ったり青ざめたりした後、原因と結果の全体像をしっかり見るようになるはずだと期待しています。
その日までの、その見えない敵とは、貴方かもしれないし私かもしれません…
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