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弱腰オバマ氏で、増長する一方の習氏(AP)
尊大さを増す中国を前に変わり始めた米国の政治姿勢
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150114/dms1501141550006-n1.htm
2015.01.14 世界を斬る 日高義樹 夕刊フジ
「習近平主席は、『歴史的に見て中国は長い間、西側からひどい扱いを受け、犠牲を強いられてきた』と、国営メディアを総動員して強調し始めた。中国は、日本に対してだけでなく、米国など西側に対する攻撃的な姿勢をはっきり示すようになっている」
米共和党首脳が名前を明らかにしない約束で、私にこう言った。
この首脳だけではない。昨年秋の米中間選挙で大勝して力を得た共和党保守派の指導者らは、中国がロシアとともに急速に西側に挑戦的な態度をとるようになり、「このままでは世界に危険が及ぶ」と懸念するようになっている。
これまでも友人の保守系ジャーナリストは、習氏が南京事件を一方的に非難した際、「天安門事件を隠蔽している習氏こそ歴史をねじ曲げている」と批判したことがある。「中国は日本だけでなく、西側を敵視している」という見方がワシントンで出ていることは、中間選挙後の米国の政治姿勢が変わりつつあることを示している。
最近、発表された米議会調査局(CRS)の報告も、「中国の日本に対する一方的な攻撃は、米国の世界体制に対する攻撃にほかならない」と指摘している。CRSは同時に、ロシアの軍事政策に対し、「米国の安全を大きく損なうものだ」と警告している。
CRSの報告はさらに、中国とロシアが実施している攻撃的な軍事政策は、米国防総省に対する明確な挑戦で「国防総省は十分な対応策をとらなければならない」と警告している。
ハドソン研究所の軍事専門家は、次のように述べている。
「中国とロシアは世界が多極化した情勢のもとで、国際社会における米国の指導権を覆そうとしている。米国は確固たる国防政策を明らかにするとともに、中国とロシアに対して軍事的に対決する体制を早急に整える必要がある」
米国の中間選挙で選ばれた共和党の新しい上院や下院の政治家は、オバマ大統領が6年間にわたって国防総省を無視し、米国の軍事力を軽視する政策をとってきた結果、「習氏やプーチン大統領が増長して、米国をバカにするようになり、世界情勢を危険に陥れている」とみている。
共和党指導者は「財政赤字を縮小することより、米国を守るための軍事力を増強することに力を入れるべきだ」と述べ、今後は日本など同盟国との協力体制を強化していくと強調した。
オバマ政権はこの6年間、ひたすら中国寄りの姿勢をとってきた。習氏が同盟国の日本をあしざまに非難しても口を閉ざしていただけでなく、日本の第2次大戦の際の政策を批判する立場をとり続けてきた。
だが、米国の中国に対する姿勢は今後、変わっていくと思われる。
■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。
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