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アメリカ-EU対ロシア枢軸における動揺(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/756.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 08 日 02:19:05: igsppGRN/E9PQ
 

アメリカ-EU対ロシア枢軸における動揺
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/-eu-a445.html
2015年1月 8日 マスコミに載らない海外記事


Finian Cunningham

2015年1月6日
"Press TV"

フランスのフランソワ・オランド大統領は今週、欧米の対ロシア経済制裁を終わらせるよう呼びかけた。一年以上継続しているウクライナ危機を巡り、ロシアに対し、ワシントンとブリュッセルが始めた敵対的政策に懸念を表明した主要ヨーロッパ政治家としては、彼が最新例だ。

オランドは、フランス・マスコミとの、国内・海外の様々な話題を対象にする恒例新年インタビューの中で、そう発言したのだ。ウクライナ紛争に終止符を打つことを目指すカザフスタンでの来る政治交渉に触れ、オランドは、交渉で"もし進展があれば" ロシアに課した経済制裁を解除することに賛成すると述べた。

フランス、ドイツとロシアの高官が、ウクライナ代表と共に、カザフスタンの首都アスタナで、1月15日に会合予定だ。狙いは、昨年4月以来、東ウクライナで起きている紛争への持続的な解決策を見いだすことだ。この紛争は、既に約5,000人の生命を奪ったが、先月実施された不安定な停戦にもかかわらず、エスカレートする恐れがある。

アスタナ・サミットの準備として、今週、上記の国々の当局者が、ありうる合意の概要準備のため、ベルリンで会談する。重要なことに、クーデターの正当性を認めるのを拒否している東部ドンバスのロシア語話者住民に対する軍事攻勢を実施している、昨年2月、違法に権力を掌握したキエフの政権とワシントンが密接に協調しているにもかかわらず、アメリカ当局者は関与していない。

欧米が支持するキエフ政権を弱体化させる為、モスクワがドンバスの分離主義戦士を支援していると主張して、ワシントンとブリュッセルは、危機をロシアのせいにしようとしている。ロシアは、そうした関与を、繰り返し、全て否定してきた。モスクワは欧米の主張に対する証拠不足を指摘している。モスクワは、危機は欧米諸国によるウクライナ内政への違法な介入に根ざしたものであり、クリミアと東部諸州のロシア系住民は、キエフで権力を掌握したネオナチ反ロシア政権に反対して、自らの自由意志で、単に反発しただけだと主張している。

ワシントン-ブリュッセル枢軸は、対ロシア経済・外交制裁を科したが、モスクワによる対経済制裁策で報復された。関係の悪化は、ロシアに対する経済的衝撃をもたらしたのみならず、跳ね返って、ヨーロッパ自身の低迷する経済に悪影響を与えている。ロシアと欧州連合間の通商・貿易は、ロシアとアメリカ間の十倍、経済戦争の展開と共に、EUはワシントンより遥かに失うものが大きいのだ。

これが、EU指導者達が、拡大しつつある難局を巡る不安を、一体なぜ、次第に示し始めたのかという理由の一部だ。

"フランスはウクライナを巡るロシア経済制裁をおわらせようとしている"と、オランドの自制を求める公的呼びかけについて今週BBCは報じた。フランス指導者はワシントン-ブリュッセルのロシアに対する攻撃的政策への本格的疑念を表したEU有力者の最近の例だ。

BBC報道はこう付け加えている。"イタリア、ハンガリーとスロバキアの政治家達も経済制裁を緩和したがっている。"

このリストに、ドイツ、オーストリア、スペイン、ギリシャ、チェコ共和国やブルガリアも追加することが可能だ。

先週末、チェコのミロシュ・ゼマン大統領は、キエフ政権の戦争挑発的姿勢を嘆いて、CIAが据えたアルセニー・ヤツェニュク首相を "戦争首相"として非難した。

オランド発言の前日、ドイツのジグマール・ガブリエル副首相は、ロシアを"屈服させようとしており" "戦争突発"の危険があるとして、経済制裁に反対して警告した。

ドイツ二番目の地位にある政治家で、アンゲラ・メルケル首相の補佐が、彼のボスであるメルケルが、これまでの所は熱心な支持者である、ワシントン-ブリュッセル枢軸と、その反ロシア政策に対する大きな反対の意思を表明しているのだ。

ガブリエルはビルト・アム・ゾンターク新聞に、ワシントンが率いている政策は破壊的だと語った。"ロシアを政治的、経済的混乱に追いやることが狙いであってはならない"と、歴史的にロシアとの友好関係を好んできた社会民主党党員であるガブリエルは述べた。

ヨーロッパとロシアとの間の紛争を肥やしにしている悪意ある外部勢力をほのめかして、ガブリエルはこう述べた。"[ロシアの政治的、経済的混乱]を望んでいる連中が誰であれ、ヨーロッパの我々全員にとって、遥かにより危険な状況を引き起こす。"

先月末、社会民主党員であるフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外務大臣も、メルケルが忠実に従っているワシントン-ブリュッセル枢軸への不安を表明していた。

"これが制御不能になれば、我々の利益にはなり得ない。経済制裁政策の上で、これを念頭に置いておく必要がある"とドイツの外交最高責任者と述べたと、12月19日ドイチェ・ヴェレは報じていた。

オランドの最新の印象的な対ロシア政策転換への呼びかけは、曖昧な博愛行為に基づくものではない。フランスは、ドイツ同様、経済制裁戦争の衝撃を感じているのだ。

年末、フランスの失業は、約350万人、あるいは労働人口の10.5パーセントにものぼる最悪記録となった。フランス経済の不安定な状態に関する悪いニュースは募るばかりで、益々怒り狂うフランス有権者の間で、オランド支持率は、これまでの最低へと落ち込んでいる。

ヨーロッパ各国民は、ウクライナを巡る危機と、ヨーロッパとロシア間の危機が全く不要であることが分かっている。この緊張は、自らの利己的な戦略的利益の為、大陸を仲違いさせるべく、ワシントンが駆り立てているものであることを彼らは知っている。これまでの所、それが跳ね返って、EU諸国民の経済的苦難を更に悪化させ、全面戦争の危険をもたらしているにもかかわらず、EU指導者達は愚かにも、この無謀な政策に同調している。

今週フランソワ・オランドが示した様な、対ロシアワシントン-ブリュッセル枢軸の最近の動揺は、良いニュースと見なすべきだ。アメリカが押し進める危険な進路に関して、ヨーロッパ当局者達もようやくのことで、正気を取り戻しつつあるという意味で。

昨年勢いを得た政治テーマは、何百万人もの諸国民を疎外している、EU中の"民主主義の赤字" だった。人々の暮らし、そして究極的には、ヨーロッパにおける全面戦争の危険性という、極めて重要な問題を巡り、EU諸国民の利益に大きな害をもたらす、ワシントンの対ロシア戦争挑発政策に、奴隷のように付き従うブリュッセル以上に、憂慮すべき「民主主義の赤字」などあるまい。

イギリスの失政者デービッド・キャメロンは、余りにアメリカ傀儡で、正気を取り戻すことは期待できない。しかし、フランスのオランドが、今ずっと前に示してしかるべきだったロシアに対する常識を見せ始めたことからすると、ヨーロッパ政府は、無謀な対ロシア・ワシントン-ブリュッセル枢軸に覚醒し、それを見限ろうとしているのだと信じてよい理由があるのかも知れない。

Finian Cunningham (1963年生まれ)は、国際問題について多く書いており、彼の記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまでは、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務。彼は現在、東アフリカにおり、Press TVと、Strategic Culture Foundation (モスクワ)のフリーランス・コラムニストをつとめている。

Copyright Press TV.

記事原文のurl:http://www.presstv.ir/Detail/2015/01/06/391893/Wobbles-in-USEU-axis-against-Russia


 

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コメント
 
01. 2015年1月08日 03:12:11 : iG8QVmqnsg
このフランスの動きに対する報復として、パリの出版社が攻撃された可能性が有ります。

02. 2015年1月08日 07:56:56 : jXbiWWJBCA

5つのポイントで占う2015年
【第4回】 2015年1月8日 田中 均 [日本総合研究所国際戦略研究所理事長]
日中、日韓の関係は大きく打開されない
原油価格は低迷し、ロシアの孤立感は深まる
――田中 均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長
後世の日本人が振り返ると、2014年は日本の歴史の転換点だったと評されるかもしれない。7月には、安倍政権が集団的自衛権行使容認の閣議決定を行った。どのような限定をつけようとも、外国で戦争する権利を認めたことに間違いはない。経済面では順調に見えた「アベノミクス」が4月の消費増税で腰折れし、結局、15年10月からの再増税を1年半先延ばしする決断をして、12月の総選挙になだれ込んだ。結果は、与党である自民・公明両党が圧勝し、アベノミクスを信認した形となった。


たなか・ひとし
日本総合研究所国際戦略研究所理事長。1947年生まれ。京都府出身。京都大学法学部卒業。株式会社日本総合研究所国際戦略研究所理事長、公益財団法人日本国際交流センターシニアフェロー、東京大学公共政策大学院客員教授。1969年外務省入省。北米局北米第一課首席事務官、北米局北米第二課長、アジア局北東アジア課長、北米局審議官、経済局長、アジア大洋州局長、外務審議官(政治担当)などを歴任。小泉政権では2002年に首相訪朝を実現させる。外交・安全保障、政治、経済に広く精通し、政策通の論客として知られる
さて、来る15年は戦後70年の節目でもある。増税再々延期という選択肢を断ったアベノミクスはまさに正念場を迎える。集団的自衛権ではいよいよ関連法の改正が行われ、具体的な姿が浮かび上がってくるはずだ。わが国のエネルギー構成をどうするかも決めなければならない。安倍・習会談で関係改善の糸口をつかんだ日中関係はどうなるのか。世界情勢を見れば、原油価格の暴落が暗い影を投げかけている。平和でやさしいイメージの未(羊)年とは打って変わって、課題山積。そこで著名な経営者、識者の方々にアンケートをお願いし、新年を予想する上で、キーとなる5つのポイントを挙げてもらった。今回は、田中均・日本総合研究所国際戦略研究所理事長の見通しを紹介しよう。

(1)TPPは最終的妥結に向けた調整が行われる

 共和党が多数を占めた米国議会で貿易促進権限法案が成立し、TPPを最終妥結に導く交渉が行われる可能性が高い。共和党の圧力が高まり日本はいっそうの譲歩を求められる可能性は残っているが、TPPは日本の成長戦略の観点からも必須であり、最終的には夏前にも妥結に向けた調整がされよう。

(2)北朝鮮情勢は緊迫する

 北朝鮮の人権決議、ソニーエンタテインメントに対するサイバー攻撃問題などに絡み、国際社会と北朝鮮の関係はさらに緊迫する。

(3)戦後70周年の2015年に
日中、日韓の関係は大きく打開されない

 日中関係はAPECでの日中首脳会談後、政府間で一定の関係が維持されていくが、戦後70周年の2015年に中国の歴史キャンペーンは続き、大きく関係打開には至らない。韓国との関係も政府間関係は打開されることはないが、北朝鮮情勢が緊迫していけば日韓の連携は進む。

(4)中東情勢が混迷する

 イラク、シリアを中心にイスラム国の攻撃は激しさを増す。米国に対しては地上軍の派遣の要請が強まるがオバマ政権はその決断はせず、トルコ、サウジ、イラン、イスラエルなど各々の思惑が交錯し、中東の情勢は混迷する。

(5)原油価格は低迷し、ウクライナ情勢も停滞し、
ロシアの孤立感は深まる

 ウクライナで再度戦闘が激化することはないが、クリミア併合の結果の対ロ制裁は継続され、原油価格も上昇せず、ロシアは経済的窮地から脱するため一層の中国傾斜を進める。国際社会においてロシアの孤立は一層顕著となる。
http://diamond.jp/articles/-/64742


03. 2015年1月08日 11:54:15 : RTWWw8j8P6

背に腹はかえられない(笑)



04. 2015年1月08日 15:25:31 : LBtbDXFoS6
「これじゃ、おまんま食えないじゃないか!」と国民から突き上げを食ったら、たとえ買収されていようと弱みを握られていようと、人並みの政治家なら何か始めるわけだよ。何処かのトチ狂った日出国の政治家と違ってさ。

05. 2015年1月08日 18:41:36 : jUAVKJTeqc
もともとメルケルより仏のオランドのほうがロシアに強い態度で臨んでいた。
それが逆転し、メルケルはオバマとプーチンの板ばさみで原則を盾に経済制裁の支持と解除の両刀の柄に手をかけてどっちを抜こうか迷っているうちに政権の中から解除の刀を抜けとせっつかれ、オランドは解除の柄を握って今まさに抜こうと迷うメルケルを押しのけようとしている。
元レバノン全権大使の天木さんの真似じゃないが、見ているがいい。
オバマもきっと解除の刀の柄を握り抜かざるを得ないときが近いうちにくる。
実はそういう兆候は出始めている。


1月 2 , 12:13
米国はロシアとの関係回復を模索している

ブルームバーグ通信によれば、米政権はロシアとの関係回復を模索しており、ウクライナ問題でロシアが譲歩を見せれば対ロ制裁を一部撤回する用意もあるという。

政権内の情報提供者によれば、米政府はロシアとの実務関係建て直しについて政権は数か月検討を行っており、結果、オバマ大統領は、両国関係および国際関係をめぐる問題についてロシアと作業を行う道を継続して模索することを決定したという。

同情報提供によれば、ケリー国務長官はロシアのラヴロフ外相に対し、ウクライナ問題でロシアが譲歩すれば対ロ制裁緩和もある、と述べている。

タス
http://japanese.ruvr.ru/news/2015_01_02/281857907/


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