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2014年12月29日
古村治彦です。
今回はホワイトハウスの人事についての記事をご紹介します。日本では、安倍晋三首相が「女性の社会進出」「女性の輝ける社会」という謳い文句で、女性閣僚を数多く起用しました。この流れはアメリカでも同じであるようです。
それにしてもオバマ大統領とヒラリー系の戦いはどんどん激しさを増しているようです。私は「内戦」と書きましたが、「仁義なき戦い」のようです。国家安全保障問題担当次席補佐官がバイデン系のトニー・ブリンケンから、今回ヘインズに交代になったのは、キューバとの交渉で成功した、「トップ外交」を継続させるためではないかと思います。アヴリル・ヘインズは高校卒業後に1年間、東京にある講道館で柔道の修行にいそしんだという変わった経歴の持ち主です。
こうした状況に対して、ヒラリー系がどう押し戻してくるか、後2年間のオバマ政権の動きはどうなるのかを注視していきたいと思います。
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CIAのナンバー2がホワイトハウスへ移動
サイモン・イングラー(Simon Engler)筆
2014年12月18日
フォーリン・ポリシー誌
オバマ大統領は、CIA副長官アヴリル・ヘインズ(Avril Haines)をスーザン・ライス(Susan Rice)国家安全保障問題担当大統領補佐官の副官(次席補佐官)に選んだ。ヘインズはオバマ政権発足時から、情報と外交政策の分野で活躍してきた。そして、これからホワイトハウスで重要な役割を果たすことになる。彼女は国家安全保障問題担当大統領補佐官職の伝統を受け継ぎ、これを発展させながら、同時にスーザン・ライスに権力が集中し、ホワイトハウスで何でも決定されているという批判とも戦うことになるだろう。
(写真)アヴリル・ヘインズ
(写真)バラク・オバマ大統領とヘインズ
現CIA副長官のヘインズは、国家安全保障問題担当大統領補佐官ライスと国土安全保障問題担当大統領補佐官リサ・モナコ(Lisa Monaco)の仲間入りをすることになる。ヘインズは、ホワイトハウスで国家安全保障と外交を担当する女性3名の1人となる。女性の民主党系の政策立案者としては、ミッシェル・フロノイの名前を忘れてはいけない。彼女は、国防長官を更迭されたチャック・ヘーゲルの後任の長官として最初に名前が挙がり、オバマ大統領が考える第一の候補であると言われたほどであった。
(写真)バラク・オバマ大統領とスーザン・ライス
(写真)左からサマンサ・パワー、オバマ大統領、リサ・モナコ、スーザン・ライス(女性の積極的な登用)
ライス補佐官は彼女の副官となるヘインズについて、「彼女高い知性、アメリカ国民に対する徹底した献身、すでに実証されている物事を実行するための能力」を持つ人物であると高く評価している。
ヘインズは、トニー・ブリンケン(Tony Bliknen)の後任として就任する予定である。ブリンケンは、国務副長官に転出する予定である。ヘインズはホワイトハウスで新たな役割を果たすことになる。彼女の仕事は、政府各省庁の副長官を集めて会議を主宰し、この会議で政策案を複数用意して、大統領と各省庁の長官がそれぞれを閣議で話し合い、評価ができるようにすることである。
(写真)左から:バイデン副大統領、トニー・ブリンケン、スーザン・ライス、ケリー国務長官
これは大変厳しい仕事となるであろう。ホワイトハウスは対外政策の面では、イスラム国家打倒とロシアのウラジミール・プーティン大統領との対峙のための戦略を建てることに忙殺され、一方で、国内問題では主要な省庁の長官や幹部たちを無視して政策決定が行われているという批判に晒されている状況だ。
(終わり)
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