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[モスクワ 22日 ロイター] - 前ロシア財務相のアレクセイ・クドリン氏は22日、ロシア政府が金融の問題に迅速に取り組んでいないために、「本格的な経済危機」に陥った、または陥りつつあると指摘した。今後、国内企業のデフォルトが相次ぎ、ソブリン格付けがジャンク級(投機的)に下げられると予想した。
クドリン氏は、国防費の増額に反対し2011年に財務相を辞任。以降、ウクライナ問題をめぐる米欧などの制裁に対するプーチン大統領の対応を批判している。
ロシア経済は、原油価格の急落や資本流出、通貨ルーブルの急落などで「最悪の事態(perfect storm)」(ウリュカエフ経済発展相)に陥っている。
クドリン氏は記者会見で、ルーブル急落について、原油安は理由の一つに過ぎないと指摘。
今後、大企業や中規模企業の債務不履行が相次ぐと予想し、ロシアの格付けは今のところ、ジャンク(投機的等級)の手前に踏みとどまっているものの、「ジャンク級に格下げされるだろう」と述べた。
ルーブルの対ドル相場は年初来で約45%下落している。クドリン氏は、そのうち25─35%の下落は制裁の影響で、残りはドル上昇や、投資家のロシア不信との見方を示した。
来年第1・四半期にはルーブルは落ち着くだろうが、来年のインフレ率は12─15%に達する公算を示した。
また、原油相場が80ドルに上昇しても、来年の国内総生産(GDP)は2%以上の減少、60ドルなら4%かそれ以上の減少と予想した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0K108J20141223
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